B規約
I記録写真
日本アゼルバイジャン経済委員会は、日本とアゼルバイジャン共和国との間の貿易・経済関係の促進を目的として平成10年(1998年)12月に設立されました。これまでアゼルバイジャン側経済委員会との合同会議を5回開催しており、合同会議ではアゼルバイジャン政府要人、政府関係者と直接に交流することができ、アゼルバイジャンの経済情勢についての最新情報が得られる他、両国間の貿易、投資等の問題点について積極的な意見交換を行う場として、経済委員会の主要な事業となっております。
その他、経済委員会では講演会や懇談会等も随時行い交流や情報提供にも努めておりますので、ご入会をご検討くださいますようお願い申し上げます。
(2008年11月現在)
事務局所在地 |
社団法人 ロシアNIS貿易会 経済交流部内 東京都中央区新川1-2-12 金山ビル |
設立年月日 |
平成10年12月8日(1998年) |
会員数 |
6社 |
役員 |
会 長 横田 昭・伊藤忠商事且謦役副社長 副会長 阿部正弘・三菱商事褐レ問 淺原多加夫・丸紅且キ行役員 阿部 謙・三井物産椛纒\取締役副社長執行役員 |
理事会社 |
5社 双日梶A伊藤忠商事梶A丸紅梶A三井物産梶A三菱商事 |
事務局長 | 佐藤隆保・(社)ロシアNIS貿易会 経済交流部長 |
監事 |
戸田藤男・日本商工会議所 国際部部長 金原主幸・(社)日本経済団体連合会 国際第一本部本部長 |
顧問 | 田中哲二・ 中央アジア・コーカサス研究所所長、副理事長 |
会員会社 |
6社 双日梶A伊藤忠商事梶A丸紅梶A三井物産梶A三菱商事梶A 国際石油開発帝石 |
カウンター パート |
アゼルバイジャン日本経済協力国家委員会 議長 シャリホフ副首相 事務局長 アガエフ閣僚会議対外関係局長 |
事業内容 |
(アリエフ大統領訪日 1998年2月24日〜27日) −設立総会(1998年12月8日) −訪問ミッション派遣(1999年3月14日〜16日) −第1回合同会議 開催 於:東京(1999年10月12日) −第2回合同会議 開催 於:バクー(2000年10月30日〜31日) −第3回合同会議 開催 於:東京(2001年11月28日) −ビジネス・トーキングの開催(2002年3月26日 、於:バクー) −シャリホフ副首相によるアゼルバイジャン・プレゼンテーションの開催 (2005年5月19日 、於:東京) −アゼルバイジャン投資セミナー (主催:アゼルバイジャン共和国 経済発展省・ジェトロ)への開催協力 於:東京(2006年3月8日) −アリエフ大統領歓迎夕食会共催 於:東京(2006年3月8日) −第4回合同会議開催(2006年11月21〜23日、於:バクー) −第5回合同会議開催(2008年2月25日、於:東京) |
(名称)
第1条 本委員会は、日本アゼルバイジャン経済委員会と称する。
(英文名称は、Japan-Azerbaijan Economic Committee と称する。)
(目的)
第2条 本委員会は、日本とアゼルバイジャンとの間の貿易および投資の拡大ならびに経済および科学技術の協力関係の発展を図り、もって日本とアゼルバイジャンの通商の振興に貢献するとともに両国の友好親善関係を促進することを目的とする。
(組織)
第3条 本委員会は、日本とアゼルバイジャンとの間の貿易または貿易に関連する事業を営む企業、団体および個人を会員とする。
A 会長および副会長若干名は、会員総会において選出する。
B 理事は20社以内、監事は2名とし、会員総会において選出する。
C 本委員会には、総会にはかって顧問をおくことができる。
D 本委員会には、必要に応じ、理事会にはかって専門分科会をおくことができる。
E 役員の任期は2年とし、再任を妨げない。
(活動)
第4条 本委員会は、第2条の目的を達成するため、アゼルバイジャン日本経済委員会と常時緊密な連携を図り、次の活動を行う。
1.両国の貿易および投資ならびに経済および科学技術に関する調査研究および資料の交換
2.両国間の経済協力および科学技術協力関係樹立の推進とその斡旋
3.両国間の専門家代表団および研修生の相互交換、講演会およびシンポジウムの開催とその斡旋
4.合同委員会の開催とその決議の推進
5.両国間の貿易および投資上の諸問題解決に関する仲介および斡旋
6.両国間の通商振興に関する意見の日本政府および経済界に対する意見具申
7.その他第2条の目的を達成するために必要な事業
(経費)
第5条 本委員会の通常経費は、会費によってまかなわれる。
A 本委員会の会費は、1会員あたり年額25万円とし、会費は1年ごとに予納するものとする。
ただし、特別の経費を必要とする場合は、理事会にはかり、その分担方法を決める。
B 本委員会の事業年度は4月1日に始まり、翌年3月31日に終わるものとする。
C 本委員会の収支決算および予算は、理事会にはかり会員総会の承認を得るものとする。
(事務局)
第6条 本委員会の事務は、社団法人ロシアNIS貿易会が理事会の指導のもとにこれを行う。
(規約の改正)
第7条 本規約の改正は、会員総会の決議による。
会 長 横田 昭 伊藤忠商事 取締役副社長
副会長 阿部正弘 三菱商事 顧問
副会長 淺原多加夫 丸紅 執行役員
副会長 阿部 謙 三井物産 代表取締役副社長執行役員
顧 問 田中哲二 中央アジア・コーカサス研究所所長、副理事長
事務局長 佐藤隆保 (社)ロシアNIS貿易会 経済交流部長
監 事 戸田藤男 日本商工会議所 国際部部長
金原主幸 (社)経済団体連合会 国際第一本部本部長
理事(全5社)
1.双 日
2.伊藤忠商事
3.丸 紅
4.三井物産
5.三菱商事
会員会社(全6社)
1.双 日
2.伊藤忠商事
3.丸 紅
4.三井物産
5.三菱商事
6.国際石油開発帝石
本年2月に東京において第5回日本アゼルバイジャン経済合同会議が開催されました。皆様のご協力をいただき成功裡に開催することができましたことを御礼申し上げます。前回の第4回合同会議は2006年11月にバクーで5年振りの開催でしたが、今回アゼルバイジャン日本経済協力国家委員会議長でありますシャリホフ副首相の「長いインターバルを置かずに開催したい」とのご意向で、アゼルバイジャン側関係省庁の次官クラスを引き連れての来日となりました。
合同会議の結果につきましては、事務局で詳細な報告書を作成していただき、すでに皆様もご覧いただいていると思いますが、会議の場では、アゼルバイジャン側より日本からの協力を得て実現を図りたいとする多くの案件が提案されました。これらは、石油収入により極めて高い経済成長を続けるアゼルバイジャン側が、更なる経済発展のために日本の技術や投資、経験、ノウハウを積極的に活用していきたいというものでした。日本側の政府機関ならびに民間企業からは、人材育成、エネルギー分野、消費財、自動車、繊維、運輸、通信、省エネ、環境等への関心についてコメントいただき、大変有意義な情報交換・意見交換の場となりました。
アゼルバイジャンの主要産業である石油ガス分野について触れさせていただきますと、2007年の石油生産は対前年比29%増の4,170万t、天然ガス生産もシャフ・デニス・ガス田の生産開始と南コーカサス・パイプラインの稼働を受けて対前年比63%増の110億m3に達しました。油価の高騰と輸出の増加により2007年のGDPは対前年比25%増という高成長を記録しています。最近の報道によると2008年の石油ガス生産目標は石油5,300万t、天然ガス185億m3とされていますが、目標達成は容易かと思われます。昨年から日本への原油供給国となったアゼルバイジャンの石油ガス分野は、今後も大いに注目される分野です。
日本とアゼルバイジャンの貿易では、これまで日本からの輸出が輸入を上回るというのが常でしたが、2007年は日本からの輸出9,600万ドルに対して、日本への輸入が1億8,400万ドルと初めて輸出入が逆転しました。これはアゼルバイジャン原油の輸入が開始されたことによるもので、原油の輸入は今年も引き続き行われていますが、今後このシェアを少しでも高めていくことで、日本の石油供給の安定に貢献していくものと考えます。
急速に発展するアゼルバイジャン市場は日本からの輸出先として有望であります。引き続き石油関連の鋼管や自動車他の消費財の伸びが期待されます。更には先の合同会議で提案のありました様々な分野での協力の実施により、日本からの投資の増加、機械設備等の納入増が期待されます。皆様の活発な活動を期待いたします。
○ アリエフ・アゼルバイジャン共和国大統領の訪日の機会をとらえて歓迎夕食会をROTOBOとともに開催した(2006年3月8日、於:帝国ホテル)。
○ 第8回定時総会を日本カザフスタン経済委員会、日本トルクメニスタン経済委員会、日本ウズベキスタン経済委員会と合同で開催した(2006年10月5日、於:如水会館)。
○ 2006年11月21日から23日の日程で、第4回日本アゼルバイジャン経済合同会議をバクーにおいて開催した。
合同会議の概要;
日本側より横田会長を団長とする総勢38名、アゼルバイジャン側よりシャリホフ・アゼルバイジャン日本経済協力国家委員会議長(アゼルバイジャン共和国副首相)を団長とする総勢60名が参加した。11月22日の本会議では横田会長ならびにシャリホフ議長の基調報告、来賓挨拶の後、日本政府関係機関(JBIC・JICA・日本貿易保険・ジェトロ)の対アゼルバイジャン事業についての報告が行われ、アゼルバイジャン側からは経済概況、汚職防止メカニズム、石油ガス産業の現状と展望、通信・情報技術政策とプロジェクト、運輸部門における投資プロジェクトについて報告が行われ、民営化、港の改修、上下水道システム改善において日本との協力を期待する旨の報告があった。会議終了後、会議の総括として議定書が調印された。
○ 講演会「中央アジア・コーカサス諸国の経済・政治概況」(講師:ロシアNIS貿易会・輪島実樹調査役、中居孝文調査役)をロシアNIS貿易会、日本カザフスタン経済委員会、日本ウズベキスタン経済委員会、日本トルクメニスタン経済委員会、日本グルジア経済委員会と共に開催した(2007年5月31日、於:如水会館)。
○ 外務省との協議のため来日したアジモフ・アゼルバイジャン共和国外務次官一行との夕食懇談会を開催した(2007年6月27日、於:国際文化会館)。
○ 第9回定時総会を日本トルクメニスタン経済委員会、日本ウズベキスタン経済委員会、日本グルジア経済委員会と合同で開催した(2007年8月30日、於:如水会館)。
○ 「第5回日本アゼルバイジャン経済合同会議」を東京で開催した(2008年2月25日、於:如水会館)。
合同会議の概要;
日本側より横田会長を団長とする総勢68名、アゼルバイジャン側よりシャリホフ・アゼルバイジャン日本経済協力国家委員会議長(アゼルバイジャン共和国副首相)を団長とする総勢13名が参加した。本会議では来賓挨拶、横田会長ならびにシャリホフ議長の基調報告の後、日本エネルギー経済研究所・森田研究理事より日本のエネルギー需給の現状と課題についての報告、日本政府関係機関(JBIC・JICA・日本貿易保険・ジェトロ)の対アゼルバイジャン事業についての報告、日本側経済委員会会員会社によるスピーチが行われた。アゼルバイジャン側からは経済概況、対外政策についての報告、IT分野において日本からの参加を求めるプロジェクトの報告等が行われた。また、アゼルバイジャンの機械設備更新への日本からの協力が求められた。会議終了後、会議の総括として議定書が調印された(詳細は下記開催概要を参照)。
○ 第10回定時総会を日本カザフスタン経済委員会、日本ウズベキスタン経済委員会、日本トルクメニスタン経済委員会、日本グルジア経済委員会と合同で開催した(2008年7月16日、於:如水会館)。
1.日時:
2008年2月25日 (月)14:00〜19:402.会場:東京・如水会館3階「松風の間」
3.議長:横田 昭・日本アゼルバイジャン経済委員会会長・伊藤忠商事且謦役副社長
シャリホフ・アゼルバイジャン日本経済協力国家委員会議長・副首相
4.出席者:
日本側 横田会長他 総勢68名
(阿部副会長、 望月副会長、加藤副会長代理、田中顧問、大木・駐アゼルバイジャン共和国日本国特命全権大使、田経済産業省通商政策局大臣官房審議官、 経済産業省、資源エネルギー庁、外務省、国際協力銀行、日本貿易保険、日本貿易振興機構、国際協力機構、(財)日本エネルギー経済研究所、伊藤忠商事 、国際石油開発梶A双日 、丸紅 、三井物産 、三菱商事 、住友信託銀行梶A日揮梶A且O菱東京UFJ銀行、産経新聞、日本経済新聞社、(社)ロシアNIS貿易会)
アゼル側 シャリホフ副首相他 総勢13名
(ハラホフ外務省次官、ジャバロフ経済発展省次官、ジャヴァドフ産業・エネルギー省次官、 ママドフ通信・情報技術省次官、ラティホフ非常事態省次官、メフディエフ文化・観光省次官、 ハサノフ標準化・基準認証・特許庁長官、フセイン駐日大使、ママドフ・アゼルバイジャン国際銀行副会長、アガエフ閣僚会議対外関係局長、フセイノフ外務省第二地域局長、アブドゥラエフ標準化・基準認証・特許庁国際関係局長)
5. 会議プログラム:
14:00-14:05 | 横田・日本アゼルバイジャン経済委員会会長 開会挨拶 |
14:05-14:10 | 来賓挨拶:大木・駐アゼルバイジャン共和国日本国特命全権大使 |
14:10-14:20 | 来賓挨拶:田・経済産業省通商政策局大臣官房審議官 |
14:20-14:40 | 横田・日本アゼルバイジャン経済委員会会長 基調報告 |
14:40-15:20 | シャリホフ・アゼルバイジャン日本経済協力国家委員会議長(副首相)挨拶・基調報告 |
15:20-15:35 |
森田・財団法人日本エネルギー経済研究所 計量分析ユニット研究理事 報告 |
テーマ「日本のエネルギー需給の現状と課題」 |
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15:35-15:45 | ジャヴァドフ産業・エネルギー省次官 報告 |
15:45-16:00 | ジャバロフ経済発展省次官 報告 |
16:00-16:15 | コーヒーブレイク |
16:15-16:40 | ハラホフ外務省次官 報告 |
16:40-16:50 | ママドフ通信・情報技術省次官 報告 |
16:50-16:55 | ハサノフ標準化・基準認証・特許庁長官 報告 |
16:55-17:05 | メフディエフ文化・観光省次官 報告 |
17:05-17:10 | ママドフ・アゼルバイジャン国際銀行副会長 報告 |
17:10-17:20 | 塩口・国際協力銀行理事 報告 |
テーマ「国際協力銀行のアゼルバイジャン向け取組方針」 | |
17:20-17:25 | 臼居・国際協力機構アジア第二部中央アジア・コーカサスチーム長 報告 |
テーマ「アゼルバイジャンにおけるJICA事業の概要」 | |
17:25-17:35 | 竹田・日本貿易振興機構理事 報告 |
テーマ「ジェトロの対アゼルバイジャン事業について」 | |
17:35-17:40 | 加藤・日本貿易保険理事 報告 |
17:40-18:10 | 日本アゼルバイジャン経済委員会会員会社によるスピーチ |
18:10-18:15 | 横田会長 閉会挨拶 |
18:15-18:20 | シャリホフ議長 閉会挨拶 |
18:30-19:40 | 議定書調印、日本側主催レセプション(於:如水会館2階オリオンルーム) |
2005年の26.4%、2006年の34.5% に続き、2007年もまたアゼルバイジャン経済はGDP対前年比25.0%増という驚異の高成長を記録した。要因はむろん石油・ガスの増産であり、石油生産は前年比29%増の4,170万t、うち約8割に当たる3,292万tがAIOCコンソーシアム(ACG鉱区開発)によるものである。また2006年末のオフショア大型ガス田シャフ・デニスの生産開始と、南コーカサス・パイプライン(SCP/バクー〜エルズルム)の稼働を受けて天然ガス生産も前年比63%増と急増、過去最高の110億m3に達した。油価の高騰と炭化水素資源輸出の増加により、アジア開発銀行の推計によれば2007年の経常収支はGDPの約27%に相当する80億ドルの大幅黒字を計上、またアゼルバイジャン中央銀行によれば、年末時の金・外貨準備は前年から倍増し40億ドルを超えた。2007年のGDP成長の約9割、鉱工業生産の7割、商品輸出の8割、外国投資の6割が石油セクターの貢献によるものと推計されている。(出所:ロシアNIS貿易会調査月報2008年6月号より抜粋)
シャリホフ副首相によるアゼルバイジャン・プレゼンテーション(2005年5月19日 於:東京・如水会館) |
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プレゼンテーション風景 | シャリホフ副首相 |
アリエフ大統領訪日歓迎夕食会(2006年3月8日 於:東京・帝国ホテル) |
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第4回日本アゼルバイジャン経済合同会議(2006年11月21〜23日 於:バクー) |
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シャリホフ副首相・横田会長 |
会議風景 |
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日本側参加者 | アゼルバイジャン側参加者 |
第5回日本アゼルバイジャン経済合同会議(2008年2月25日 於:東京・如水会館) |
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会議風景 | 議定書調印 |