ロシア東欧貿易調査月報

1995年4月号

 

T.1994年の日ロ貿易

U.ロシアの対外経済管理制度改革の動向

   ―1994年下半期の動向と展望―

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旧ソ連・東欧貿易月間商況1995年3月分)

統計特集(U):

CIS・東欧諸国・モンゴル輸出入通関実績(1994年1〜12月累計)

 

 


 

1994年の日ロ貿易

1.1994年の日ロ貿易一般動向

2.輸出の主要動向(1)

3.輸出の主要動向(2)

4.輸入の主要動向(1)

5.輸入の主要動向(2)

 

はじめに

 日ロ貿易はソ連解体以後、1992年が初年度で大蔵省の通関統計は同年2月以降がロシアとの輸出入、それ以前はソ連との貿易となっている。1994年の日ロ貿易の実績を過去と対比する際、厳密には1991年以前についてはロシア以外の共和国との取引を除外すべきだが、よるべき数字がないこと、ロシアが旧ソ連と日本との貿易のほとんどを占めていたことを考慮し、本稿ではとくに断わらず1991年以前は旧ソ連との貿易実績数字を使った。日ロ貿易もすでに3カ年の実績があるので、3カ年のみを対象とする考え方もないではないが、長期的傾向をみることも無駄ではないと考え、旧ソ連との貿易実績を収録した。

 


 

ロシアの対外経済管理制度改革の動向

1994年下半期の動向と展望―

 

1.1994年のロシアの貿易・投資動向

2.1994年下半期のロシアの対外経済関係制度の整備の動き

3.ロシア対外経済関係の今後の方針

 

はじめに

 本稿は1994年10月号に続き、ロシアの対外経済活動の制度改革の動きを紹介するものである。

 1994年を通じ、ロシア経済の市場化か一段と進み、それに対応して貿易・投資関連の法制度の見直し気運が高まった。なかでも外国投資法の改訂と利権法の制定は、わが国関係者もその成立を待ち望んでいるものであり、内容と動向が注目されている。

本論文は、前回に引き続き当研究所がロシア対外経済関係省付属景気研究所オレシキン副所長に執筆を依頼したもので、内容は1995年2月現在である。