ロシア東欧貿易調査月報 1998年1月号 |
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日ロ首脳会談後の展望
―日ロシンポジウム‘97より―
1.基調講演「日ロ関係についての一考察」 セゾンコーポレーション会長 堤清二
2.パネルディスカッション
当会では(社)新構想研究会、日本対外文化協会と共催で、去年12月3日、東海大学校友会館に於いて、「日ロシンポ‘97―日ロ首脳会談後の展望―」を開催した。
ここでは、堤清二・セゾンコーポレーション会長の基調講演とそれにもとづくパネルディスカッションの模様を紹介する。
今日のロシアの貿易・投資制度(1)
1.輸出入管理制度
2.輸出促進政策
はじめに
日本企業がロシアとのビジネスに積極的になれない理由のひとつに、同国の貿易・投資制度が目まぐるしく変更され、非常にわかりにくくなっている点がある。当会では、提携関係にある「全ロシア景気研究所(VNIKI)」に依頼して、対外経済関係に関するロシアの法整備の動きをトレースしてもらい、本誌に定期的に掲載してきた。しかし、このシリーズにしても、その時々の動きに重点を置いているため、「現時点で全体としてどんな制度になっているのか」という肝心の点がわかりにくかったのではないかと危惧している。
そこで今回、景気研究所に特に依頼して、今日のロシアにおける貿易・投資制度を集大成したレポートを執筆してもらった。本号と次号の2回に分けて、このレポートをお届けする。前半の今回は、輸出入管理制度と、輸出促進政策についての解説からなっている。後半の次回では、外貨管理制度、外国投資制度、自由経済制度、商事紛争の仲裁が扱われている。
なお、当会では現在、『ビジネスガイド ロシア』と題するガイドブックの作成に取り組んでおり、近日中に刊行する予定になっている。今回のレポートで解説するような貿易・投資制度はもちろんのこと、ロシアの経済・産業事情を詳しく紹介し、ビジネスに役立つディレクトリやインターネット情報を満載した、実務化必携の決定版になるはずである。そちらの方も、ぜひご期待いただきたい。
ロシアの石油業界の勢力地図の現在と未来
―変動の核となる企業群―
坂口泉(当会ロシア東欧経済研究所調査部次長)
1.前書きにかえて(新会社「ユクシ」の誕生と、今後のロシア石油業界の勢力地図)
2.今後、業界再編の目玉となる可能性の高い、3グループの最近の動向
3.当面、最大の目玉となる「ロスネフチ」の民営化をめぐる動きについて
はじめに
本誌1997年7月号で、塗り替えられるロシア石油産業地図という題で中堅石油会社の民営化を期に活発化しつつある、ロシア石油産業分野におけるM&Aの動きを紹介した。
今回のレポートは、その続編で、1997年7月以降のロシア石油産業分野におけるM&Aの動きおよびM&Aの波の外に位置する「独立系」石油企業群を、2回に分け紹介する。
第1回目は、1998年1月末時点の、ロシア石油産業分野におけるM&Aの現状と展望、および、M&Aの主役となっている各石油会社の現状とについて紹介する。
そして、次回のレポートでは、業界再編の波の外に位置する、「独立系石油会社」のプロフィールを紹介することとする。
ベラルーシの投資環境
―セルゲイ・サエンコフ(在日ベラルーシ共和国臨時大使)―
1.経済の概況
2.投資環境
3.金融市場と証券市場の状況
ベラルーシ共和国投資プロジェクト一覧