ロシア東欧貿易調査月報

1998年4月号

 

T.1997年の日ロ貿易

U.西側の対ロシア投資の現状

V.今日のロシアの貿易・投資制度(2)

◇◇◇

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   1998年の1月〜3月のロシアのマーケット

   ロシアの経済統計

旧ソ連・東欧貿易月間商況(1998年3月分)

旧ソ連・東欧諸国関係日誌1998年3月分)

統計特集(U):

CIS・東欧諸国・モンゴル輸出入通関実績(1998年1〜3月累計)

 

 


 

1997年の日ロ貿易

 

1.1997年の日ロ貿易一般動向

2.輸出の主要動向(1)

3.輸出の主要動向(2)

4.輸入の主要動向(1)

5.輸入の主要動向(2)

 

はじめに

 日ロ貿易は6年を経過した。この間に日ロ貿易は徐々に改善の歩を進め、1997年はクラスノヤルスク首脳会談に象徴されるように画期的な転機となった。本稿は大蔵省の通関実績の部席を主にしているところから日ロ関係の発展は数字上には反映されていない。しかし、日ロ貿易は着実に新段階を迎えており、技術協力、投資、相手国における事業展開といった物資の輸出入とは別の角度からも考究しなければならなくなっている。このような総合的な判断はいずれ別途なさなければならないが、物資の輸出入の現状を見る限り日ロ貿易は停滞を脱しておらず、昨年で底を打って拡大に向かうことが期待される。

 


 

西側の対ロシア投資の現状

当会ロシア東欧経済研究所調査部次長

坂口泉

1.ロシアの外資受入の全体像

2.証券投資について

3.その他の投資について

4.直接投資の受入状況

5.非生産部門への外国直接投資

6.まとめにかえて

 

はじめに

 ロシアの外資受入状況を示すマクロ指標については、当会の『ロシア東欧経済速報』第1088号(1998.4.15)で紹介したが、本レポートでは、そのマクロ指標を極力ダウンサイジングすることを試みた。

 本レポートにおいても、一応、ロシア連邦統計国家委員会発表のマクロ指標を起点とするが、『経済速報』でも述べられているとおり、統計国家委員会のデータについてはその他投資と証券投資の区分、「金融・保険・年金」部門への投資が具体的に何を示すか、あるいは「データには通貨当局および銀行セクターは含まれない」という注釈が具体的に何を示すか等不明な点が多い。このため、本レポートにおいてはマクロの事象をミクロの事象にダウンサイジングするに当たり、筆者の類推もしくは恣意的判断をかなり入れた。例えば、統計国家委員会の分類では、ロシアの商業技巧が獲得したシンジケート・ローンはデータ対象外の「通貨当局および銀行セクターへの投資」に含まれる可能性が高いが、本レポートではそれらのシンジケート・ローンを「金融・保険・年金」部門への「その他の投資」の枠内でかなり詳細に取り上げたりしている。

 つまり、本レポートでは、起点(マクロ指標)を、あくまで全体の傾向を知るための一応の目安として認識し記述を進めている。したがって、本レポートでは起点と終点(ミクロ・レベルの事象)とが、必ずしも一本の線でつながっていないことを予めお断りしておく。

 


 

今日のロシアの貿易・投資制度(2)

 

はじめに

3.外貨規制および外貨管理

(1)今日の外貨規制制度

(2)今日の外貨管理制度

 

はじめに

今日のロシアの貿易・投資制度の構成

1.輸出入管理制度

 (1)ロシアの輸出入業務管理の概要

 (2)輸出管理

 (3)輸入管理

 (4)バーター取引管理

2.輸出促進政策

 (1)輸出促進制度の整備

 (2)金融面での輸出促進

 (3)税制および関税面での輸出促進措置

 (4)輸出促進のための特別措置

 (5)国と部門別生産者・輸出業者団体との協力関係

                   (以下前回)

3.外貨規制および外貨管理

 (1)今日の外貨規制制度

 (2)今日の外貨管理制度

4.外国投資規制

 (1)投資政策の概要

 (2)外国投資をともなう企業の登録

 (3)外国投資家への課税および優遇

5.ロシア連邦における自由経済地域

 (1)概要

 (2)自由経済地域の活動規制

6.外国貿易における係争処理、仲裁

                   (以下次回)