ロシア東欧貿易調査月報 2001年4月号 |
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ロシアの基幹産業に伏在するリスクについての考察
―石油ガス分野を例に―
当会ロシア東欧経済研究所 調査部次長
坂口泉
はじめに
1.石油分野
2.ガス分野
はじめに
ロシアはビジネス上のリスクが非常に高い国だといわれているが、本稿では、ロシアの基幹産業である石油およびガス分野を例に、外国人投資家の目からみた場合、それぞれの分野において具体的にどのようなリスクが存在するのかについて見ていきたい。
モスクワでの代表事務所設立と運営の諸問題(3)
―非居住者の個人在留許可とロシア数次査証の取得―
当会モスクワ事務所副所長
D.ヴォロンツォフ
はじめに
1.一般的な注意点
2.代表事務所所長の個人在留許可取得
3.非居住者たる代表事務所所長の入国査証取得
4.UVIRでの数次査証の取得と非居住者登録
プーチン大統領の2001年度年次教書演説
ロシアの毎年恒例の議会に対する大統領教書の演説を以下に紹介する。出典は『ロシア新聞』(2001.4.4)により、「革命も、反革命も、今後はもう起こることはないだろう」のタイトルが付されている。
◆ロシア貿易・産業情報◆
ロシアの対外債務問題の現状
当会ロシア東欧経済研究所 調査部次長
坂口泉
はじめに
1.ロシアの対外債務の全体像(対外債務の総額)
2.IMFに対する債務
3.パリクラブ(主要債権国会議)に対する債務
4.ロンドンクラブ(西側の民間銀行団)に対する債務
5.短期貿易債務
6.タイガボンド
7.ユーロボンド
8.対外債務の返済スケジュール
9.まとめにかえて
はじめに
ロシア経済が2003年に危機を迎えるという、いわゆる2003年危機説なるものが存在するが、そこでは、同年に対外債務の返済のピークがくることが、論拠のひとつとなっている。
ロシア経済が2003年に本当に危機的状況に陥るか否かは別として、筆者も、対外債務問題はロシア経済の今後を占う上で、非常に重要な意味をもつと考える。そこで、本稿では、ロシアの対外債務問題の現状を、最新の数字をまじえながら、紹介することとする。