ロシア東欧貿易調査月報 2002年4月号 |
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ロシアおよびカザフスタンの新石油パイプライン
—両国の石油輸出能力について—
当会ロシア東欧経済研究所
調査部次長
坂口泉
はじめに
1.ロシアとカザフスタンの石油輸出インフラの能力の現状
2.カスピ・パイプライン(CP)
3.アティラウ〜サマラPL
4.オムスク〜チャルジョウPL改修計画
5.ウラリスク〜サマラPL改修計画
6.アドリア・パイプライン
7.バルト・パイプライン・システム(BPS)
8.中国向け石油輸出パイプライン建設計画
9.新パイプラインとロシアおよびカザフスタンの石油輸出ポテンシャル(まとめにかえて)
はじめに
2001年秋から同年末にかけ、
本稿では、これらのロシアおよびカザフスタンの石油輸出ポテンシャルの増大につながる可能性のある新パイプライン(具体化している建設計画を含む)の現状と問題点について考察してみたい。
モスクワでの代表事務所設立と運営の諸問題(6)(7)
当会モスクワ事務所副所長
D.
ヴォロンツォフ
はじめに
1.現地スタッフの雇用(テーマ6)
2.代表事務所の外国人に適用される税制(テーマ7)
はじめに
表題の連載レポートの枠内で筆者は、さらに4つの小テーマを取り上げるつもりである。そのうちの2つ(「現地スタッフの雇用」と「外国人に適用される税制」)については、今回のレポートで取り上げる。残り2つの(「毎日の財務活動の記帳」と「代表事務所の会計報告および代表事務所の活動に対する検査」)については、連載レポートの最終回となる次回のレポートで紹介することとする。
ロシア・ノヴゴロド州企業訪問記
−大市場の狭間で芽生えるニッチ産業たち−
当会ロシア東欧経済研究所
調査役
服部倫卓
はじめに
1.ノヴゴロド州の経済概況
2.ノヴゴロド州の投資環境(企業訪問番外編)
3.本格派の製造業
4.アイディア企業と地元密着型企業
むすびにかえて
はじめに
去る3月中旬、ロシア北西部のノヴゴロド州に赴き、いくつかの企業を訪問して回る機会があった。日本政府は対ロシア支援の一環としてロシア企業へのコンサルタント派遣事業を実施しており、今回の出張の目的は事前調査を行いコンサルティングの対象となる企業を選定することであった。
一連の企業訪問では、ロシア企業の側が日本との関係構築に大きな関心をもっているということもあって、先方が自分たちの実情を比較的率直に吐露してくれ、ロシア経済について認識を新たにさせられる点も多かった。また、モスクワとサンクトペテルブルグというロシアの2大市場の狭間に位置するノヴゴロド州の地理的特性ゆえに、同地の企業にはニッチ志向など特有の行動様式が見て取れ、非常に興味深かった。
そこで本稿では、ノヴゴロド州の経済概況と投資環境について触れたのち、今回ノヴゴロド州で訪問した企業の概要を紹介し、各企業を見て回った感想をまとめることとする。なお、守秘義務の関係で各企業の具体的な財務データなどについて明らかにできない点はご容赦願いたい。
「アゼルバイジャン経済改革支援セミナー」参加によせて
日本アゼルバイジャン経済委員会顧問
東芝常勤顧問
政策研究大学院客員教授
田中
哲二
はじめに
1.セミナー関連と面談の概要
2.現地における話題等
はじめに
去る3月11日から14日にわたり、経済産業省・ロシア東欧貿易会共催の「アゼルバイジャン経済改革支援セミナー」に参加した。このセミナーは、「産業政策セミナー」の名称で平成10年度から中央アジア・コーカサス諸国に対して実施しているもので、今回4回目でコーカサス地域では初めてのものである(これまで、平成10年度カザフスタン、平成11年度ウズベキスタン、平成12年度キルギスにおいて実施)。
以下、本レポートでは同セミナーの概要および関連イベントについて報告し、また、現在バクーで話題となっている幾つかのテーマについて印象記風に述べる。