ロシア非鉄金属工業の現状

１. 非鉄金属工業の一般的特徴とその消費状況

２.  ロシア工業の一般情況と非鉄金属の生産動向

３. 非鉄金属と対外経済活動

４.  ロシア非鉄金属工業の経営主体の所有形態

５. 鉱物原料基地

６. 鉱物原料、精鉱の供給状況、ロシアとCIS諸国間の生産交流状況

７. 生産固定フォンド、生産技術水準、製品競争力

むずび：非鉄金属工業の短期的見通し

はじめに

　ロシアの非鉄工業関係の資料は、旧ソ連時代から軍需産業と密接な関係にあったため、秘密のベールにつつまれてきた。ソ連が解体し、ロシアになって徐々に情報公開が進んできたものの、まとまった形での非鉄金属工業の資料というものはなかった。そこで、当研究所はロシアの冶金委員会付属の非鉄金属工業経済研究所に、非鉄金属工業の現状についてのレポート作成を要請し、このほど入手し、翻訳したので、ここに、若干の訳注をつけて紹介する。翻訳はロシアの経済地理の専門家である島津朝美氏にお願いし、若干の解説をつけていただいた。なお、作成した研究所の要望により、好評に当たり一部の文章と表を削除した。

　添付資料と併せて、ロシア東欧貿易調査月報1994年11月号掲載『ロシア冶金業の技術更新と発展計画（1993〜2000年）の目標値』のうち「２．非鉄金属工業」に掲上の企業別設備改良案件リスト79案件のリスト（p.64〜75）を参考にされたい。

1995年度ロシア連邦予算

資料紹介

　1995年のロシア連邦予算は、予算案が３月15日に下院採択、３月23日上院承認、３月31日大統領承認と異例の早さで制定された（1994年度予算成立は７月１日であった。）

　ここでは、『ロシア新聞』（1995.４.７.）に掲載された「1995年度連邦予算に関するロシア連邦法」のうち、連邦に関する部分のみを翻訳し紹介する。なお、『ロシア新聞』では不明の部分は、別の資料により補足した。

「日ロ経済専門家会議」代表団報告会

 １. ロシア経済改革の成果：金森久雄（(社)日本経済研究センター会長・ロシア東欧経済研究所顧問）

 ２. 回復の兆しを見せるロシア経済 ：小川和男（(社)ロシア東欧貿易会専務理事・ロシア東欧経済研究所所長）

（付録）1995〜1997年のロシアのマクロ経済予測

はじめに

　当会では６月５日から６月24日にかけて、「第18回日ロ経済専門家会議」代表団を中国、モンゴル、ロシア、カザフスタン、ウクライナ、フランスへ派遣した。本稿では、７月３日に東京証券会館において開催した同代表報告会の内容を掲載する。