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ロシアNIS調査月報2026年1月号特集◆ユーラシアの |
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特集◆ユーラシアのアグリフード最前線 |
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調査レポート |
堅調さを維持するロシア漁業分野 ―2024〜2025年秋の動きを中心に― |
データバンク |
ロシアの穀物・農作物生産統計 |
イベントレポート |
アルメニア・ワイナリー視察ミッション |
ビジネス最前線 |
日本市場開拓を目指すアルメニア・ワインの可能性 |
調査レポート |
味わいのある歴史の町コロムナ ―ロシア初のクリエイティブ・クラスターの今― |
ロシア極東羅針盤 |
アムール産大豆の挑戦と進化 |
コーカサス情報フォーカス |
アルメニアが初めてカザフスタン産小麦を輸入 |
おいしい生活 |
カスピ海ならではの魚卵パンケーキ |
調査レポート |
ロシアのレアアース資源と生産の現状 |
講演録 |
ロシアへの輸出取引に関わる実務動向と法的課題 |
イベントレポート |
キルギス・ウール協会ビジネスプレゼンテーション |
INSIDE RUSSIA |
ロシア国民の消費マインドは落ち込んでいるのか |
データリテラシー |
2025年に急増したロシアの不良債権比率 |
エネルギー産業の話題 |
米国の制裁とルクオイルの外国資産 |
シベリア・北極圏便り |
北極圏の石油ガス案件の現状 |
ロシアメディア最新事情 |
地方ニュースから見るクマ被害の状況 |
ウクライナ情報交差点 |
ゼレンスキー最側近辞任の衝撃 |
シネマで見るユーラシア |
『惑星ソラリス』 |
ロシア音楽の世界 |
ショスタコーヴィチ映画音楽「馬あぶ」 |
業界トピックス |
2025年11月の動き |
通関統計 |
2025年1〜10月のロシア・NIS輸出入通関実績 |
記者の「取写選択」 |
ある朝鮮系スパイ |
調査レポート
堅調さを維持するロシア漁業分野
―2024〜2025年秋の動きを中心に―
(一社)ROTOBO ロシアNIS経済研究所 名誉研究員
坂口泉
ロシア産水産物の代替を確保するのは困難との理由から制裁の厳格化を躊躇している国も少なくないためか、輸入代替プロセスの停滞を背景とする漁船団の刷新の遅れや水産物養殖部門の不振といった問題は生じてはいるものの、ロシアの漁業分野がウクライナ戦争から受けた影響の度合いは他の産業分野と比較するとそれほど深刻なものとはなっていない。本稿では、漁獲量の推移と水産物の輸出動向に焦点をあてながら、堅調さを維持するロシアの漁業分野の現状をご紹介する。
データバンク
ロシアの穀物・農作物生産統計
ロシアの穀物・農作物の生産・輸出統計を紹介する。ご承知のとおり、ロシアは2022年2月のウクライナ侵攻以降、穀物・農作物の生産や輸出統計の公表を制限している。国際機関や各国税関局が発表するデータとの間には差があるものの、農業大国の動向を把握するうえで、今回紹介するデータは、ロシア農業の実態をより的確にとらえるヒントになるはずである。(解説・作表 齋藤大輔)
イベントレポート
アルメニア・ワイナリー視察ミッション
ROTOBOでは2025年10月26日〜11月1日に、アルメニア・ワイン基金の協力の下でアルメニアにて各所ワイナリーを視察し、日本市場への進出可能性を検討するための機会を設けるべくミッションを派遣。ミッションには専門家として「レコール・デュ・ヴァン」所属のソムリエである吉住久美エデュケーター/ワイン・コーディネーターの同行を得て、アルメニア・ワインの味や品質を専門家目線で評価することができたことに加え、ワイン輸入業関係者、アルメニア現地でレストラン経営を営む企業家の参加も得て、多角的に同国ワイン産業の動向を把握することができた。以下、アルメニア・ワイナリー視察ミッション概要を紹介する。(構成:長谷直哉/大隅優香)
ビジネス最前線
日本市場開拓を目指すアルメニア・ワインの可能性
ワイン・コーディネーター/ワイン・エデュケーター
吉住久美
今回は、ワインスクールでの講師活動をはじめ、ワイン関係のアドバイザーとして幅広くご活躍されているワイン・コーディネーター/エデュケーターの吉住久美さんにインタビュー。吉住さんには、ROTOBOが実施した「アルメニア・ワイナリー視察ミッション」にご同行いただいた。インタビューでは、ミッションで訪れたアルメニアの印象を始め、同国のワインの魅力、また、今後の日本市場における可能性や課題などについてお話しいただいた。(聞き手:大隅優香)
調査レポート
味わいのある歴史の町コロムナ
―ロシア初のクリエイティブ・クラスターの今―
(一社)ROTOBO ロシアNIS経済研究所 特別研究員
ストノーギナ・ユーリア
コロムナのパスチラは、単なる「素朴な甘味」ではなく、都市の経済と文化的アイデンティティの一部である。1917年以前、パスチラは地域に根付いた名産品であり、商家、果樹園、小規模工房が「都市―味―職人技」という連関を形成していた。しかし、ソ連時代にこの連関は分断され、民営の工房は閉鎖され、製法は失われるか標準化され、パスチラそのものは日常から姿を消した。2000年代初時点でパスチラは主に郷土史の記録や家族の記憶に残る「失われた味」として存在するだけになり、街のショーウィンドウにも経済にももはや登場していなかった。しかし、クリエイティブな起業家たちの熱意によって、失われたパスチラが復活し、都市のアイデンティティや社会的実践を含むエコシステムが築かれた。
ロシア極東羅針盤
アムール産大豆の挑戦と進化
アムール州の大豆生産は、近年落ち着いた動きを見せている。作付面積は2018年をピークに、減少または横ばいの傾向が続いている。(齋藤大輔)
コーカサス情報フォーカス
アルメニアが初めてカザフスタン産小麦を輸入
11月8日、独立以来初めて、アルメニアにカザフスタン産の穀物が到着するというニュースが各種報道で伝えられた。アルメニアとカザフスタンはユーラシア経済連合(EEU)加盟国同士、つまり、事実上1つの経済・貿易圏である。にもかかわらず、小麦という主要農作物の取引が「初めて」行われ、大きく報道されたことは一見するとすごく不思議に思える。しかし、これは、長年続いたアルメニアとアゼルバイジャンの関係改善を象徴する出来事として注目されているようだ。(中馬瑞貴)
調査レポート
ロシアのレアアース資源と生産の現状
(一社)ROTOBO ロシアNIS経済研究所 研究員
渡邊光太郎
近年、ロシアのレアアース関連の報道が増えている。ウクライナ侵攻後、ロシアは多くの物品の国産化を推進しているが、レアアースもその1つである。本稿では、ロシアのレアアース産業の現状と近年の開発状況を明らかにする。
講演録
ロシアへの輸出取引に関わる実務動向と法的課題
ALRUD法律事務所
クセニヤ・エロヒナ/セルゲイ・ミラノフ/ボリス・プリブィロフ
11月12日(水)、ROTOBOはロシア情報提供セミナー「ロシアへの輸出取引に関わる実務動向と法的課題」をオンラインで開催し、関係者を含めて69名が参加した。今回のセミナーでは、ALRUD法律事務所(モスクワ)より3人の専門家を講師としてお招きし、「ロシアへの輸出取引に関わる実務動向と法的課題」をテーマに、@輸出取引に関わる外為規制、A延べ払いの際における日本側売り手の代金回収権利の保護手段(担保権等)、Bロシア市場向け外国製品の認証システムの新動向、という3つの話題を中心に解説していただいた。本号では、今回のセミナーの報告要旨をご紹介する。
イベントレポート
キルギス・ウール協会ビジネスプレゼンテーション
10月初旬、ROTOBOは、キルギスより同国ウール協会(National Association ≪Kyrgyz Wool≫)の企業グループを招聘し、日本企業とのビジネスマッチングを目的とした一連のプログラムをアレンジした。その一環として、当会は10月3日(金)に都内で「キルギス・ウール協会ビジネスプレゼンテーション」を開催し、代表団筆頭のウール協会会長を含む4名がキルギス産ウール製品を日本企業関係者にアピールした。本稿では、登壇した4名の報告者のプレゼン概要を紹介する。
INSIDE RUSSIA
ロシア国民の消費マインドは落ち込んでいるのか
本コーナーでも随時お伝えしているように、2025年に入ってからロシア経済は不振の色を濃くしており、鉱工業などの生産活動は低調である。しかし、国民の消費行動に目を転じると、消費マインドは意外に落ち込んでいない印象もある。今回はそのあたりを探ってみたい。(服部倫卓)
データリテラシー
2025年に急増したロシアの不良債権比率
2025年第3四半期のロシアの経済成長は前年同期比で0.6%増とついに1%を割る水準にまで鈍化しました(同第1四半期は1.4%増、同第2四半期は同1.1%増)。景気減速が顕著になると同時に、明らかな増加傾向が見られるとして注目されている指標に、ロシア金融機関が抱える不良債権があります。今回は法人融資における不良債権の現状についてロシア中央銀行の資料を基に数値を整理しておきたいと思います。(長谷直哉)
エネルギー産業の話題
米国の制裁とルクオイルの外国資産
2025年10月22日に米国財務省外国資産管理室(OFAC)は、ロシア第1位の石油会社「ロスネフチ」と第2位の「ルクオイル」を制裁対象にすることを発表しました(ただし、両社との取引は原則2025年11月21日まで認められる)。2025年1月にロシア第3位の石油会社「スルグトネフチェガス」と第4位の「ガスプロムネフチ」が制裁対象になっていますので、これで、ロシアの1位から4位までの石油会社がすべて米国の制裁の対象になったことになります。 今回の制裁の影響を最も強く受けるとみられているのはルクオイルで、保有する外国資産を売却する意向を示しています。本稿ではルクオイルによる外国資産売却取引の現状と今後の展望について言及します。(坂口泉)
シベリア・北極圏便り
北極圏の石油ガス案件の現状
ロシアの北極圏・北極域での重要かつ注目のプロジェクトは言わずもがな、2017年から稼働しているヤマルLNGに加え、2023年12月から稼働のアークティックLNG2(Arctic LNG 2)、2026年からの出荷を目指すヴォストークオイル(Vostok Oil)です。今回は北極圏開発だけでなく、対ロ制裁の影響という観点からも注目度が高い、後者2つの案件の現状を改めて概観しておきたいと思います。(長谷直哉)
ロシアメディア最新事情
地方ニュースから見るクマ被害の状況
日本ではクマ被害のニュースが相次いでいますが、今年はロシアでも、クマのニュースを目にすることが増えてきたように思います。ロシアには約30万頭のクマがいると言われており、クマの存在は身近で、ちょっとクマが人里に出てきたくらいではニュースにもなりませんでした。しかし、極東のみならず、ヨーロッパ・ロシアやモスクワの周辺でも人が襲われるようになり、クマ被害が他人事ではなくなりました。(徳山あすか)
ウクライナ情報交差点
ゼレンスキー最側近辞任の衝撃
ウクライナではこのほど、V.ゼレンスキー大統領の最側近であり、政権No.2と目されていたA.イェルマーク大統領府長官が、汚職疑惑に関連して辞任するという大きな出来事があった。今回は、イェルマーク辞任に至る経緯と背景につきまとめる。(服部倫卓)
シネマで見るユーラシア
『惑星ソラリス』
水面下で流れに揺れる水草。心理学者のクリス・ケルヴィンは、自然豊かな緑のなかにある池の畔を歩いている。そこに立つ一軒屋に住んでいる彼は、何かを思い詰めているのか、にわか雨が降っても家のなかには入らず、庭にある椅子に座ったまま雨に打たれている。そこに元宇宙飛行士バートンが訪れた。彼はビデオをもってきた。雲と海に覆われた惑星「ソラリス」から帰還した宇宙飛行士ベルトンの姿が現れる。(芳地隆之)
ロシア音楽の世界
ショスタコーヴィチ映画音楽「馬あぶ」
昨年2025年は、ショスタコーヴィチの没後50周年、そして今年2026年は生誕120周年の記念の年となる。今年も引き続き、彼の作品を耳にする機会が多くなるだろう。今回は、ショスタコーヴィチの作品の中で最も美しいとされ、絶大な人気を誇る「ロマンス」をご紹介する。映画音楽「馬あぶ」の中で官能的な美しさを湛えたヴァイオリンの旋律で登場する曲である。(ヒロ・ミヒャエル小倉)
記者の「取写選択」
ある朝鮮系スパイ
1997年7月29日18時。私を含む警視庁詰めの記者らはTBSのスクープに釘付けになった。「日本人になりすましたロシアの男に対し、警視庁公安部が旅券法違反の疑いで逮捕状を取りました」。ニュースはこんな風に始まったと記憶している。ロシアのスパイが日本人の戸籍を乗っ取って活動する「背(はい)乗り」が初めて明るみに出た瞬間だった。(小熊宏尚)







