2008年

 

No.1418 1月15日号 プーチンの決断とその背景 ―メドベージェフ指名と首相就任―

No.1419 1月25日号 ロシア化粧品市場の動向と参入可能性

No.1420 2月5日号 ウラジオストク・ルースキー島開発の展望

No.1421 2月15日号 リペツク州の概況と経済特区

No.1422 2月25日号 モスクワの大規模都市開発プロジェクト

No.1423 3月5日号 2007年のロシアの貿易と外国投資受入

No.1424 3月15日号 2008年ロシア大統領選 ―予定どおりの結果、予測しがたいタンデム政権―

No.1425 3月25日号 2007年の日ロ貿易 ―200億ドルの新たなステージへ―

No.1426 4月5日号 ロシアの自動車部品市場

No.1427 4月15日号 2007年のCIS諸国の経済(上)

No.1428 4月25日号 2007年のCIS諸国の経済(下)

No.1429 5月15日号 プーチン内閣における経済官庁・閣僚

No.1430 5月25日号 ロシアのトラック市場の最新動向

No.1431 6月5日号 ロシアNIS貿易会第38回通常総会開催される

No.1432 6月15日号 シベリア鉄道の国際コンテナ輸送と鉄道フォワーダー

No.1433 6月25日号 プーチン内閣の布陣に関する続報

No.1434 7月5日号 「第3回日露投資フォーラム」開催のお知らせ

No.1435 7月15日号 2025年のロシアの人口

No.1436 7月25日号 変貌するロシアの中古車市場

No.1437 8月5日号 宮城県のロシアビジネスへの挑戦

No.1438 8月25日号 2008年1〜6月の日ロ貿易

No.1439 9月5日号 ロシア・グルジア紛争で緊迫するコーカサス情勢

No.1440 9月15日号 日本・ウズベキスタン投資協定の締結

No.1441 9月25日号 ロシアの石油ガス分野における異変

No.1442 10月5日号 ソチ投資フォーラム2008の成果

No.1443 10月15日号 極東からユーラシアに広がる日本の中古車輸出

No.1444 10月25日号 世界金融不安とロシア自動車市場

No.1445 11月5日号 バブルの終わり ―ロシアを襲う経済危機―

No.1446 11月15日号 ロシア電力セミナー報告

No.1447 11月25日号 2008年1〜9月の日ロ貿易 ―経済危機の影響はまだ数字に表れず―

No.1448 12月5日号 ディープロシアの中堅プラスチック製造企業

No.1449 12月15日号 突貫工事が始まった ―パイプラインの出口・コズィミノを行く―

No.1450 12月25日号 ウクライナの200大企業ランキング

 


 

No.1418 2008年1月15日号

特別寄稿:「クレムリン・ウォッチ」特別編

プーチンの決断とその背景

―メドベージェフ指名と首相就任―

「現代ロシア情報分析会」幹事

月出皎司

はじめに

 2008年はロシアでプーチン大統領の任期が切れ、新大統領に政権が移行する年です。その運命の年を前に、昨年暮れ、プーチン大統領はメドベージェフ第一副首相を自らの後継者に指名するとともに、自身はその下で首相に就任する意向を示しました。今後のロシアを占ううえできわめて重要な問題ですので、新年第1号の『経済速報』では、当会『調査月報』で「クレムリン・ウォッチ」を連載なさっている月出皎司さんにご登場願い、後継者指名問題について解説していただきます。(編集部)

 

 その他の記事

◎ウズベキスタンのカリモフ大統領が3選

◎グルジアのサアカシヴィリ大統領が再選

◎キルギスでチュジノフ内閣が発足

◎トヨタがロシア工場の稼動を開始

◎トヨタ紡織が自動車用シートの生産を開始

◎住商が農薬販売会社を設立

◎三菱自がロシア政府と税制優遇投資契約を締結

◎関電と住商がカザフで原燃加工

◎SBIがロシア国内投資ファンドの共同設立で合意

◎成田・サンクトペテルブルク直航便運行へ

 


 

No.1419 2008年1月25日号

ロシア化粧品市場の動向と参入可能性

ロシアNIS経済研究所 研究員

山本靖子

はじめに

 当会は国庫事業の一環として、2007年12月、化粧品メーカーの専門家とともに、ロシアの化粧品市場に関する現地調査を行った。訪問先のモスクワでは、業界団体(ロシア香水・化粧品協会、ロシア香水・化粧品メーカー協会)、化粧品市場マーケティング会社、認証コンサルティング会社、化粧品メーカー、輸送会社、卸売業者、小売業者(ドラッグストア、通販業者)、美容クリニック等でヒアリングを行ったほか、化粧品を取り扱う各種の小売店舗を視察した。今号では、現地調査を踏まえたロシア化粧品市場の概要と日本製品の同市場への参入可能性について述べてみたい。

 

 その他の記事

◎日本郵船がノヴォロシースクにて代理店を起用

◎加賀電子、ロシア孫会社を直接傘下に

◎島津製作所がロシアで営業強化

◎JAふくれんが「あまおう」をロシアに輸出

◎青森県がロシア向けりんご輸出可能性調査

◎カシャガン油田開発でカザフ国営会社が最大株主に

『調査月報』2008年2月号のご案内

『日露技術ニュースレター』2007年度No.2の発行

講演会「ロシア極東経済と第三次極東発展プログラム」のご案内
 


 

No.1420 2008年2月5日号

特別寄稿

ウラジオストク・ルースキー島開発の展望

ロシア科学アカデミー極東支部経済研究所

O.プロカパロ

はじめに

 2007年11月21日付政府決定第801号により、「極東ザバイカル地域経済社会発展連邦課題プログラム」の改訂版が正式に承認され、2013年までの新プログラムとして発足した。その概要については、本誌2007年11月5日号(No.1412号)に、ロシア科学アカデミー極東支部経済研究所のプロカパロ主任研究員の論考をご紹介している。
 さらに、今般、同研究員より、このプログラムの一部である「アジア太平洋地域における国際協力センターとしてのウラジオストク市発展」サブプログラムに基づくウラジオストク市ルースキー島の開発の展望についてもご論考を提供していただいたので、以下にご紹介する。

 

 その他の記事

◎2007年1〜12月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績(速報値)

◎2007年のロシアにおけるブランド別の外国新車販売台数

◎日産のロシアでの販売台数が急増

◎みちのく銀行モスクワがみずほコーポレートに譲渡

◎森精機がOS対応原語にロシア語を追加
 


 

No.1421 2008年2月15日号

リペツク州の概況と経済特区

 

はじめに

 1月28日から2月4日にかけて、ロシアのリペツク州からグルホフキナ副知事を団長とする代表団が来日した。ロシアNIS貿易会では、2月1日に代表団の訪問を受け入れ、リペツク州の概況と、同州に所在する経済特区に関する説明を受けたので、今回の速報では、これについて取り急ぎ報告してみたい。

 

 その他の記事

◎クレムリン・ウォッチ:メドヴェージェフ候補の戦い

◎2007年のロシア経済

◎ウクライナのWTO加盟が決定

◎近鉄エクスプレスがシベリア鉄道での試験輸送を実施

◎旭硝子のロシア市場での出荷が伸長

◎商船三井が日ロ航路間における新代理店設立

◎黒川設計事務所がカザフの大型案件を受託

 


 

No.1422 2008年2月25日号

モスクワの大規模都市開発プロジェクト

 

はじめに

 2007年12月10日、ロシアを代表する証券・投資グループであるメトローポルが、建築の企画・設計監理、都市・地域計画、建築コンサルタントを行う株式会社日建設計との間で「メトロポーリア」マスタープランの契約を結び、その調印式および記念講演会が日建設計において開催された。
 「メトロポーリア」はモスクワ市中心部(クレムリンの南東約5km)における大規模都市開発プロジェクトである。同分野での日ロ協力プロジェクトとして初めての試みで、オフィスを中心とした、商業・娯楽・ホテルなどから構成されるモスクワ最大の複合開発として、街区全体を一体的なデザインとする計画である。完成後はモスクワのビジネス・商業の中心地となることが期待されている。

 そこで、今号では、2004年に開設したメトローポル日本支社のアレクサンドル・チブレヴィッチ代表より伺った同プロジェクトの概要を紹介するとともに、その背景にある現在のモスクワにおける不動産事情についても報告する。

 

 その他の記事

◎アルメニア大統領選でサルキシャン首相が当選

◎ノーリツがロシアへ本格進出

◎三井造船がロシアの高炉大手から初受注

◎シベリア鉄道子会社が今夏めどに完成車輸送

◎ロシアで企業向け通信事業の進出相次ぐ

◎2007年ロシア向け中古車輸出が記録を更新

『調査月報』2008年3月号のご案内

◎ロシアの自動車部品産業セミナーのご案内

 


 

No.1423 2008年3月5日号

2007年のロシアの貿易と外国投資受入

 

はじめに

 ロシア連邦国家統計局のウェブサイトにおいて、2007年のロシアの貿易および外国投資受入状況のデータが発表されたので、今回はこれにもとづいて(一部、ロシア中央銀行およびロシア連邦関税局のサイトからもデータを補っている)、ロシアの最新の貿易および外国投資データを整理して紹介することにする。

 

 その他の記事

◎丸紅がガスプロム・グループから排出権を購入

◎北海道の岩倉建設など9社がサハリンに耐震マンション

◎新刊のご案内:『ロシアビジネス成功の法則』

 


 

No.1424 2008年3月15日号

2008年ロシア大統領選

―予定どおりの結果、予測しがたいタンデム政権―

「現代ロシア情報分析会」幹事

月出皎司

はじめに

 3月2日、ロシア大統領選挙の投票が実施された。選挙は波乱なく終わり、3月4日に中央選管委員長が発表したところによれば、D.メドヴェージェフ氏が70.28%を得票して圧勝を果たし、以下G.ジュガノフ氏が17.72%、V.ジリノフスキー氏が9.34%、A.ボグダノフ氏が1.29%という結果となった。なお、最終的な公式結果は、後日改めて発表される予定である。

 当会の『ロシアNIS調査月報』では、「クレムリン・ウォッチ」と題し、我が国きってのロシア政治アナリストである月出皎司さんに毎月ご登場願い、ロシア政治の最新事情について分析していただいている。今般我々は、大統領選挙の模様を現地で視察し、帰国されたばかりの月出さんから、選挙結果とそれを取り巻く動きに関するレポートをご寄稿いただいた。そこで、今回の速報では、「クレムリン・ウォッチ」の特別編として、これをいち早くお届けすることにしたい。

 

 その他の記事

◎2007年のCIS諸国の経済

◎ベラルーシ輸出企業カタログのご案内

 


 

No.1425 2008年3月25日号

2007年の日ロ貿易

―200億ドルの新たなステージへ―

 

はじめに

 日本財務省から2007年の貿易統計が発表されたことを受け、当会では2007年1〜12月の日本とロシア間の貿易に関し、輸出入商品構成をまとめた。そこで、今回の速報では、早速この資料をお届けする。「統計速報」のコーナーでは、2007年の日本の対ロシア・NIS諸国の輸出入額一覧を掲載しているので、あわせてご利用いただきたい。なお、ロシア以外のNIS諸国との輸出入商品構成は、当会『調査月報』6月号(5月20日発行)に掲載する予定である。
 

 その他の記事

◎2007年の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績

◎三菱自がロシアとウクライナを重点市場に

◎アサヒがロシアでスーパードライを生産委託

◎日本車両と双日がロシアの貨車製造設備を受注

◎東芝がロシア国営企業と原子力発電で協力

◎ABBジャパンがウズベク向け計測システムを受注

◎JA新潟みらいがロシアへチューリップを空輸

◎中古車買取大手のガリバーがロシアに本格参入

『調査月報』2008年4月号のご案内

日ロITS技術交流セミナーのご案内

 


 

No.1426 2008年4月5日号

講演録

ロシアの自動車部品市場

『アフトビジネス』誌編集長

A.コズロフ

はじめに

 当会では、日本自転車振興会補助事業として、3月3日に名古屋で、また3月4日に大阪ビジネス振興協会の後援により大阪で、「ロシアの自動車部品産業セミナー」を開催した。このセミナーでは、ロシアの自動車業界誌『アフトビジネス』のA.コズロフ編集長およびサンクトペテルブルグ自動車部品工業会のV.キセレヴィチ専務理事をお招きし、ご講演いただいた。今号では、コズロフ編集長の「ロシアの自動車部品市場」と題するプレゼンテーションの要旨をご紹介する。
 セミナー当日に使用した、コズロフ氏報告およびキセレヴィチ氏報告「サンクトペテルブルグの自動車部品産業」の配布資料を当会サイトにアップしたので、今号と併せてご利用いただきたい。
 →http://www.rotobo.or.jp/activities/autopartssemi.pdf

 

 その他の記事
◎三菱重工が建機エンジン増産

◎郵船航空サービスが支店を移転

◎NTTコムがモスクワに駐在員事務所を開設

◎日本郵船がロシア倉庫事業に参入

◎神栄がモスクワ駐在員事務所を開設

◎コスモ証券がロシア株投信を開始

◎センコーがカザフ鉄道会社と業務提携

『日露技術ニュースレター』2007年度No.3の発行

 


 

No.1427 2008年4月15日号

2007年のCIS諸国の経済(上)

 

はじめに

 CIS諸国の2007年の経済データが出揃ったので、本誌では今回と次回の2回に分けて、CIS統計委員会発表の統計データを紹介しつつ、それを踏まえながら各国の最新の経済情勢について解説することにする。今号では、全12カ国の主要経済指標を表にまとめて掲載するとともに、CIS全般、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、モルドバについての解説をお届けする。中央アジア諸国(カザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタン、タジキスタン)および南コーカサス諸国(アゼルバイジャン、アルメニア、グルジア)のレビューは次号で扱う予定である。各国レビューの執筆は、当会ロシアNIS経済研究所のスタッフによるものであるが、ロシアについては北海道大学スラブ研究センターの田畑伸一郎教授にとくにご寄稿いただいた。

◇CIS全般・・・好調のなか、不安要因も拡大
◇ロシア・・・油価高騰に基づく消費主導の経済成長が継続
◇ウクライナ・・・好景気ながら消費過熱の懸念も広がる
◇ベラルーシ・・・改革なきロシア頼みの成長を維持
◇モルドバ・・・深まる「出稼ぎ立国」の苦悩

 その他の記事

◎ロスネフチがロシア最大の石油会社に

◎資生堂がロシアでの販売を増やす方針

◎国際協力銀がロシア大手銀に融資枠設定

◎いすゞの小型トラックがロシアで量産へ

「サンクトペテルブルグ・ビジネス戦略会議」のご案内

 


 

No.1428 2008年4月25日号

2007年のCIS諸国の経済(下)

 

はじめに

 前回に引き続き、CIS統計委員会および各国統計局発表のデータにもとづき、同諸国の最新の経済情勢についてのレビューを行う。

 前回は、全12カ国の主要経済指標を表にまとめて掲載するとともに、CIS全般、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、モルドバについての解説をお届けした。今号では中央アジア諸国(カザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタン、タジキスタン)および南コーカサス諸国(アゼルバイジャン、アルメニア、グルジア)を扱う。

カザフスタン・・・サブプライム問題で減速も成長基調は揺るがず

キルギス・・・政情安定化の兆しが経済にも吉と出るか?

ウズベキスタン・・・資源輸出と出稼ぎで過去最高の成長率

トルクメニスタン・・・対外関係改善で相次ぐパイプライン計画

タジキスタン・・・人道支援から商業プロジェクトへの転換が鍵

アゼルバイジャン・・・空前の石油景気のもとで急がれるオランダ病対策

アルメニア・・・2桁成長が続くも安定しない国情

グルジア・・・ほころびが見え始めた「バラ革命」

 その他の記事

◎日野自動車、トラック・バス販売でロシア市場参入

◎TECがロシア向け設備建設を受注

◎日産がロシアの小型商用車市場に参入

◎NTTコム、北海道・サハリン間の光海底ケーブルを完成

◎北海道銀、ロシアに駐在員事務所を開設

◎伊藤忠、帝石、アゼルの油田生産を開始

『調査月報』2008年5月号のご案内

「ロシアにおけるビジネス円卓会議 2008」のご案内

 


 

No.1429 2008年5月15日号

プーチン内閣における経済官庁・閣僚

ロシアNIS経済研究所 次長

服部倫卓

はじめに

 ロシアでは、メドヴェージェフ新大統領の就任式が5月7日に挙行され、新政権が正式に発足した。そして、以前から予定されていたとおり、メドヴェージェフ大統領はプーチン前大統領を首相に指名、議会下院が圧倒的多数でこれを承認し、8日にプーチン新首相が誕生した。プーチン氏が提案した内閣名簿にもとづき、メドヴェージェフ大統領が12日に政府機構と閣僚人事に関する一連の大統領令を公布、これによりプーチン内閣が発足した。

 メドヴェージェフ=プーチン体制、プーチン新内閣については、我が国のマスコミ等でも多くの論評がなされているが、本誌の読者の中心的な関心事は、ロシアの経済政策がどうなっていくかであろう。そこで、今回の速報では、プーチン内閣の経済官庁・閣僚の問題に焦点を絞って、その基本点を整理するとともに、そのことが経済政策路線に帯びてくるインプリケーションを探ることにする。

 

 その他の記事

◎三菱電機がロシアにサービスセンター開設

◎博報堂がロシアに新会社設立

◎新生銀がロシア株投信を開始

◎ドイチェAMが日本初のロシア債券投信

 


 

No.1430 2008年5月25日号

ロシアのトラック市場の最新動向

ロシアNIS経済研究所 次長

坂口泉

はじめに
 ロシアのトラック市場は、石油ガス分野、流通分野、公共住宅サービス分野、建設分野、農業分野等で需要が高まっていることもあり、2006年から急激に拡大している。

 経済の好調さを背景に市場の規模は引き続き拡大すると見られているが、増産余力が限定されている関係で、純国産メーカーだけではトラックの需要増に対応できない可能性が高い。また、購買力のさらなる上昇に伴い、品質の点で劣る純国産のトラックよりも外国ブランドのトラックを好むユーザーの割合が急増する可能性も存在する。ロシアのトラック市場における外国メーカーのビジネスチャンスは急激に広がりつつあるといえる。

 以上のような状況を踏まえ、本稿では、ロシアのトラック市場の概況と同市場における主要な外国トラックメーカーの動き等を紹介する。

 

 その他の記事

◎2008年1〜3月のロシア経済

◎2008年1〜3月のロシアの外国投資受入状況

◎三菱重工がロシア向けガスタービンを初受注

◎三菱自がプジョーと合弁でロシアに組み立て工場

『調査月報』2008年6月号のご案内

 


 

No.1431 2008年6月5日号

ロシアNIS貿易会第38回通常総会開催される

 

はじめに

 平成20年5月20日(火)15:0016:30、東京の如水会館において、(社)ロシアNIS貿易会の第38回通常総会・平成20年度第1回理事会が開催されました。

 総会においては、第1号議案「平成19年度事業報告書」、第2号議案「平成19年度財務諸表」、第3号議案「平成20年度事業計画書」、第4号議案「平成20年度収支予算書」、第5号議案「役員選任の件」が承認されました。また、理事会においては、第1号議案「役員選任の件」が承認されました。

 総会の結果については後日、当会ウェブサイトと『ロシアNIS調査月報』においてより詳しくご報告いたしますが、速報の今号では、総会における西岡喬会長の挨拶と、承認された役員の名簿を掲載いたします。

 なお、長らく空席だったロシアNIS経済研究所の所長に、このほど且O菱商事業務部の遠藤寿一顧問が就任することになり、5月20日の総会ではそのお披露目も行われました。そこで今号では、遠藤所長の挨拶も併せて掲載させていただきます。

 

 その他の記事

ロシアNIS経済研究所所長就任にあたってのご挨拶(遠藤寿一)

◎クレムリン・ウォッチ:「新体制発足」

◎2008年1〜4月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績

◎サッポロが世界初の宇宙ビール醸造へ

◎森下仁丹がロシアでカプセル受託

戦略的産業外資規正法の和訳を掲載

 


 

No.1432 2008年6月15日号

シベリア鉄道の国際コンテナ輸送と鉄道フォワーダー

ロシアNIS経済研究所 調査役

中居孝文

はじめに

 近年、日ロ間の経済関係が急速に拡大し、二国間の貨物の荷動きも増大している。他方、それにつれて、日本発の貨物の大半を受け入れてきたサンクトペテルブルグやフィンランドの港湾の処理能力が限界に近づいているとの指摘もあり、代替ルートとして、シベリア鉄道の意義が再評価されつつある。その需要を見据え、2007年にはロシア鉄道の子会社と日本の物流会社の提携も相次いだ。以下では、シベリア鉄道を利用した国際コンテナ輸送の現状とその輸送を担う鉄道フォワーダーを紹介する。

 なお、本稿の作成にあたっては、この分野の優れた先行研究である辻久子著『シベリア・ランドブリッジ−日ロビジネスの大動脈−』(成山堂書店、2007年)に多くの示唆を得たことを付記しておきたい。

 

 その他の記事

◎三菱自がロシア合弁工場の起工式

◎日通がロシアに自社倉庫新設

◎三菱重工がウクライナから天然ガス用タービン受注

◎住商と関電がカザフ・ウラン鉱山の開所式に

◎原子力機構がカザフ原子力委と安全性研究

ROTOBO ロシアセミナーのご案内

 


 

No.1433 2008年6月25日

プーチン内閣の布陣に関する続報

ロシアNIS経済研究所 次長

服部倫卓

はじめに

 ロシアでは、5月8日に前大統領のプーチン氏が首相に就任し、同12日には政府機構の構成と閣僚人事も固まり、プーチン内閣が発足した。これについては、本誌5月15日号(No.1429)に掲載したレポート「プーチン内閣における経済官庁・閣僚」で報告したとおりである。

 その後、各省庁の概要を定めた一連の政府決定が制定され、ロシア新政府および各省庁の具体像が徐々に明確になってきた。その一方で、貿易の管理権をめぐり、経済発展省と産業・商業省の間で、紛糾が続いている。他方、連邦漁業庁が、農業省の管理下から外れ、政府直轄となるという見逃せない動きもあった。

 そこで、本稿では、前回のレポートに補足する形で、プーチン内閣の布陣に関する続報をお届けする。

 

 その他の記事

◎国際協力銀などがサハリン2への融資に合意

◎アサヒビールがロシアにウイスキーを輸出

◎トラック・ワンがウラジオに営業拠点

◎ファナックがロシアでシェアを拡大

◎マツダがSUVをモスクワモーターショーで公開へ

◎JOGMECがカザフで共同地質調査を開始

◎丸紅が温室効果ガス削減事業でカザフと合意

◎東芝がカザフ国営企業と原子力協定に関する覚書に締結

◎日本・カザフ担当相が貿易投資拡大の覚書に署名

『調査月報』2008年7月号のご案内

ロシア地下資源法および大陸棚法改正法の和訳を掲載

 


 

No.1434 2008年7月5日

「第3回日露投資フォーラム」開催のお知らせ

日露貿易投資促進機構事務局

(ロシアNIS貿易会)

はじめに

 すでにご案内のとおり、本年9月4日(木)〜6日(土)、ロシア・サンクトペテルブルグ市において「第3回日露投資フォーラム」を開催する運びとなった。当会は事務局として、関係者とともに本フォーラムの準備を進めている。本号では、第3回日露投資フォーラム開催に先立ち、その開催趣旨と主要行事をご紹介する。なお、本フォーラムについては、専用サイトを開設し、プログラムの詳細等の最新情報を随時更新しているので、ぜひ一度ご覧いただきたい。
 →
http://www.rotobo.or.jp/activities/forum3/index.htm

 

 その他の記事

◎クレムリン・ウォッチ:「新大統領シロビキ対策に注力」

◎豊田通商がカザフ政府系ファンドと相互協力

◎三菱東京UFJがアルマティ駐在員事務所を設立へ

◎近鉄エクスプレスがロシアに陸送合弁

◎海運2連合がアジア・黒海共同運航

◎新潟港とロシアの定期コンテナ航路解説

◎AMJがロシアでタングステンの精錬へ

◎2008年1〜5月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績

 


 

No.1435 2008年7月15日号

2025年のロシアの人口

 

 このほど当会では、ロシア連邦国家統計局が作成した「2025年までのロシア連邦の人口予測」を入手した。この予測には楽観、悲観、中間の3つのパターンがあり、楽観シナリオは、国民生活水準の向上と安定的な人口政策の奏効を前提とする目標値である。一方、悲観シナリオは経済の現状維持ないし停滞を前提とするが、何らかの社会変動や災害は想定していない。中間シナリオは、社会・経済状況の一定の改善を前提としている。
 そこで今号では、近年のロシアの人口動態および上記の長期人口予測の一部データをご紹介する。なお、人口問題に関連して、当会『ロシアNIS調査月報』2008年8月号(7月20日発行予定)では「ロシア国民の健康と美容」と題する特集を組み、ロシア社会と人口問題、医療の動向、アルコール、タバコ、医薬品市場等に焦点を当てているので、こちらも併せてご参照いただきたい。

 

 その他の記事

◎新しい駐カザフ大使に夏井氏

◎ロシア・NIS諸国の最新GNP

◎住商と積水化学がロシアで水道管合弁

◎横河電機がガスプロムネフチとパートナーシップ協定

◎NTTコムが日ロ海底ケーブルの運用を開始

◎KDDIがモスクワ支店を開設

◎秋田県がロシア極東コンテナ定期船の覚書を締結

2008年発行の特別報告書のご案内

 


 

No.1436 2008年7月25日号

変貌するロシアの中古車市場

ロシアNIS経済研究所 次長

坂口泉

はじめに
 これまでロシアの中古車市場といえば、もっぱら輸入中古車市場のことを意味することが多かった。ところが、最近になり、「ロシア市場を起源とする中古車、すなわちロシア市場で新車として販売された後に転売される車(以下、国内転売中古車と称する)の販売台数が、外国ブランドの車を中心に、今後急激に伸びる」との声がロシアの自動車市場関係者の間で高まっている。
 本稿では、現時点ではロシアの中古車市場とほぼ同義の存在であると言っても過言ではない輸入中古車市場の状況を紹介した後、国内転売中古車市場の現状と今後の展望、国内転売中古車市場の拡大(とくに、外国ブランドの国内転売中古車の販売台数の急激な伸び)が新車市場や輸入中古車市場に与える影響等についての考察を試みる。
 

 その他の記事

◎三菱自、マツダがロシアで新型モデルを初公開

◎コマツがロシア工場の起工式

◎ノーリツがロシアに給湯器輸出

◎三井物産がウズベクと合弁設立で合意

ROTOBOロシアセミナーのご案内

『調査月報』2008年8月号のご案内

 


 

No.1437 2008年8月5日号

特別寄稿

宮城県のロシアビジネスへの挑戦

宮城県 経済商工観光部 国際政策課

企画調整班 主幹 飯川

はじめに

 宮城県は2008年2月、ニジェゴロド州のニジニノヴゴロド日本センターにおいて同県特産品フェアを開催し、地域の流通業者を招いての個別商談を行った。これは2007年4月に村井・宮城県知事とシャンツェフ・ニジェゴロド州知事の間で締結された「相互協力に関する覚書」の趣旨を踏まえたものであり、200810月にはニジェゴロド州政府が宮城県で開催される見本市「ビジネス&テクノ東北2008」に出展する予定である。

 そこで今号では、宮城県国際政策課の飯川斉・主幹より寄稿いただいた宮城県のニジェゴロド州との経済交流開拓の試みについて報告する。なお、文中の写真はすべて宮城県(広報課他)の提供によるものである。

 

 その他の記事

◎クレムリン・ウォッチ:「ロシア外交の優先課題」

◎モスクワの生活費、またしても世界一に

◎ニコンがロシアに販売現地法人を設立

◎横浜ゴムがロシアに工場建設へ

◎大阪証取がロシア株価指数に連動

ロシアで開催される一連の国際経済フォーラムに関するご案内

 


 

No.1438 2008年8月25日号

2008年1〜6月の日ロ貿易

 

はじめに

 日本財務省から2008年1〜6月の貿易統計が発表されたことを受け、当会では2008年上半期の日本とロシア間の貿易に関し、輸出入商品構成をまとめた。そこで、今回の速報では、早速この資料をお届けする。「統計速報」のコーナーでは、2008年1〜6月の日本の対ロシア・NIS諸国の輸出入額一覧を掲載しているので、あわせてご利用いただきたい。

 2008年1〜6月の日ロ貿易は、輸出入合計で1471,800万ドルとなり、前年同期比56.2%増大した。ここ数年の増大基調が維持された形であり、この勢いで行けば、年間で300億ドルの大台を突破することも現実味を帯びている。とくに輸出の伸びが顕著であり、2008年1〜6月期の輸出は前年同期比70.3%増を記録している。自動車が全体の4分の3を占める構図は相変わらずだが、そのシェアは前年から若干縮小に転じている。一方、輸入においては原油の占める比率がさらに拡大しており、2008年1〜6月期には輸入全体の約4割を占めるに至った。

 

 その他の記事

◎2008年1〜6月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入

◎2008年1〜6月のロシア経済

◎2008年1〜6月のロシアの外国投資受入状況

◎ロシアがビール生産量で世界3位

◎日本郵船がペテルブルグに事務所

◎近鉄エクスプレスがロシア合弁断念

◎日本政府がウズベクと投資協定に署名

『調査月報』2008年9-10月号のご案内

「第3回日露投資フォーラム」事前説明会のご案内

 


 

No.1439 2008年9月5日号

講演録

ロシア・グルジア紛争で緊迫するコーカサス情勢

静岡県立大学 国際関係学部

准教授 廣瀬陽子

はじめに 

 北京オリンピックとほぼ同時に始まったグルジアの南オセチア問題に端を発するロシアとグルジアの紛争が世界に与えた衝撃は大変大きい。武力紛争そのものは、「5日紛争」と言われるように比較的短期間で終わったものの、その後もロシア軍がなかなか駐留を止めなかったり、また停戦合意文書でもめたりしつつ、プロパガンダ合戦もヒートアップし、ロシアとグルジア、そして欧米諸国との溝は深まるばかりである。

 こうした情勢を受け、ロシアNIS貿易会では8月25日、コーカサス地域研究の第一人者である静岡県立大学の廣瀬陽子准教授を講師にお招きし、「緊急報告:ロシア・グルジア紛争で緊迫するコーカサス情勢」と題し、会員の皆様向けの「メンバーズ・ブリーフ」を開催した。同紛争の今後の情勢はまだ不透明な部分が多いとはいえ、現時点での紛争の状況、背景、今回の一連の経過についての分析、今後の展望などについて報告していただいた。そこで速報の今号では、このメンバーズ・ブリーフの報告要旨をお届けすることにする。(編集部)

 

 その他の記事

◎いすゞがロシアにピックアップトラック投入

◎コマツがロシアでプレス機受注

◎大塚製薬がロシア事業展開へ

 


 

No.1440 2008年9月15日号

インタビュー

日本・ウズベキスタン投資協定の締結

経済産業省 通商政策局

ロシア室室長 小嶋典明

 はじめに

 本年8月15日(金)、平岡邁在ウズベキスタン大使とノロフ・ウズベキスタン共和国外務大臣との間で「投資の自由化、促進及び保護に関する日本国とウズベキスタン共和国との間の協定」(日ウズベキスタン投資協定)が署名されました。同協定は、日系企業の投資環境整備・投資拡大および中央アジアにおける経済連携の強化等を目的としており、200711月の第2回日本・ウズベキスタンビジネスフォーラムの際に投資協定締結に向けた交渉の枠組みが合意され、その後3回にわたる交渉を経て締結に至りました。

 交渉段階より、投資協定締結へ向けてご尽力された経済産業省通商政策局ロシア室小嶋室長にお話を伺いました。

 

 その他の記事

2008年1〜6月のロシア・NIS諸国の経済

2008年1〜7月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績

みずほコーポがペテルブルグと協定

KDDIが日ロ間の海底ケーブルの運用開始

横河子会社がロシアから制御システム受注

日本興亜損保がモスクワ事務所を開設

ユニクロがロシア出店へ

伏木富山港がロシア航路増便

丸紅がウクライナから排出枠取得

「第3回日露投資フォーラム」のプレゼン資料

「ロシア・トムスク州プレゼンテーション」開催のご案内

ウズベク・デザインウィークのご案内

 


 

No.1441 2008年9月25日号

ロシアの石油ガス分野における異変

ロシアNIS経済研究所 次長

坂口泉

はじめに

 最近、エネルギー大国「ロシア」の屋台骨を支える石油ガス分野に異変が生じている。その上流部門の状況が万全でないことを示す兆候が見え始めているのだ。この異変の兆しは数年間から一部の専門家により指摘されていたが、最近になりようやくロシア政府も異変の存在を認め、一定の危機感を比較的率直に示すようになっている。それは、具体的には、「このままでは、エネルギー大国『ロシア』の屋台骨が揺らぐ可能性もある」との危機感である。

 本稿では、ロシアの石油ガス分野の上流部門で生じている異変の実態、それが今後のロシアの石油およびガス生産に及ぼす影響、政府が打ち出している危機打開策等について紹介する。

 

 その他の記事

◎ロシアからタンデムプレスラインを受注

◎ロシアの港湾サービス会社が広島に拠点

◎日ロ合弁ワッコルの売上が過去最高

◎第13回北東アジアサミット開催

 


 

No.1442 2008年10月5日号

ソチ投資フォーラム2008の成果

 

はじめに

 近年、ロシア各地で大規模な国際経済フォーラムの類が多数開催されるようになっている。最も有名なものとしては、毎年初夏に開かれるサンクトペテルブルグ国際経済フォーラムが挙げられる。また、二国間ベースの行事も数多い(日露投資フォーラムもその一つ)。

 そうしたなか、毎年9月にロシア南部のクラスノダル地方ソチで開催される「ソチ国際投資フォーラム」も、きわめて注目度の高い会議となっているようだ。本年は9月1821日に第7回ソチ国際投資フォーラム「ソチ2008」が開催された(http://www.forumkuban.ru)。プーチン首相が直々に広告塔の役割を果たしていたようで、それだけロシア政府の力の入れようがうかがえる。そこで、今回の速報では、現地の『エクスペルト南』誌2008年9月29日号に掲載された同フォーラムに関する論評記事を、抄訳して紹介することにする。

 

 その他の記事

◎クレムリン・ウォッチ:「ロシア・グルジア戦争 ―経緯と影響―」

◎新刊『21世紀のロシア・エネルギー戦略 2008年版』

◎2008年1〜8月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績

◎カシオがロシア販社設立

◎マツダ車をシベリア鉄道で輸送

◎貿易経済日露政府間委員会の会合

 


 

No.1443 2008年10月15日号

極東からユーラシアに広がる日本の中古車輸出

ロシアNIS経済研究所 研究員

齋藤大輔

はじめに

 近年、日本からロシアへの中古車輸出が大きく伸びている。また、中古車輸出は、ロシア以外のユーラシア諸国にも拡大しつつある。そこで本号では、財務省発表の貿易統計の分析とともに、ロシア極東の中古車ビジネス最新事情、キルギスの右ハンドル車規制論議などについてもお伝えする。

 なお、当会発行の『ロシアNIS調査月報』11月号1020日発行)では、「日ロ自動車ビジネスはどこまで広がるか」と題する特集を組んでいるので、そちらの方もぜひご利用いただければ幸いである。

 

 その他の記事

◎JA全農がモスクワの見本市に出展

◎宮城県が対ロ貿易促進のコンソーシアム

◎木工機械メーカー2社がロシア向け機械を受注

◎双日がウズベクでウラン探鉱・開発

◎モスクワ国立大、世界で183位

ロシア・トムスク州プレゼンテーション開催される

 


 

No.1444 2008年10月25日号

世界金融不安とロシア自動車市場

ロシアNIS経済研究所 次長

坂口泉

はじめに

 9月中旬のリーマン・ブラザーズの破綻をきっかけに世界中に広がった金融不安はロシアにも大きな影響を及ぼしている。まず真っ先に影響を受けたのは、銀行部門である。外国の金融マーケットから積極的に資金調達を行っていたロシアの銀行部門には、世界的金融不安の直接的影響が及び、金利の高騰と深刻な流動性不安という現象が生じた。

 また、ロシア企業の株価も暴落し、2008年5月のピーク時には2,450ポイントを超えていたRTS(ロシア取引システム)指標が、1022日時点で665.78ポイントにまで落ち込んだ。

 さらに、これまで外国の金融マーケットで株式などを担保に積極的に融資を獲得していたロシア大手資本の中にも、いわゆるマージンコール(担保の減額分の補填要求)がかかり、資金繰りが急激に悪化するところが出始めている。

 影響は、ロシアの自動車市場にも及び始めている。たとえば、商用車を中心に、純国産車の売行きが最近急激に悪化している。外国新車はまだ比較的好調な売行きを示してはいるが、8月、9月と2ヵ月連続で、前年同月比の販売台数の伸びが顕著に鈍化した。

 当会では、このほど発行した『ロシアNIS調査月報』11月号で、「日ロ自動車ビジネスはどこまで広がるか」という特集を組んでいるので、ぜひご利用いただきたい(「エトセトラ」のコーナー参照)。速報の今号では、この特集への補足という意味も込めて、現下の金融不安がロシアの自動車生産および販売に与えている影響について報告する。

 

 その他の記事

◎フリスチェンコ大臣、いすゞ自動車を訪問

◎日露政府間委員会の会合

◎原子力機構がカザフ大と人材育成で覚書

◎住商関連会社がウズベクでネット事業

『調査月報』2008年11月号のご案内

◎「日露エネルギー・環境対話in新潟」開催のご案内

 


 

No.1445 2008年11月5日号

特別寄稿

バブルの終わり

―ロシアを襲う経済危機―

「現代ロシア情報分析会」幹事

月出皎司

はじめに

 世界的な金融危機と経済混乱の影響は、過去数年石油景気を謳歌してきたロシアにも及びつつあります。
 そこで、本『速報』および『月報』で「クレムリン・ウォッチ」の連載コラムをご担当いただいている月出皎司さんに、世界経済危機のロシア経済への影響につき、政治とのかかわりという観点も視野に入れながら、まとめていただきました。今号では、このレポートをいち早くお届けいたします。(編集部)

 

 その他の記事

◎2008年1〜9月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績

◎JTロシア現法への追徴課税は無効に

◎北海道知事がロシア極東を訪問

◎函館市がロシア情報拠点開設へ

 


 

No.1446 2008年11月15日号

ロシア電力セミナー報告

 

はじめに

 ロシアの電力セクターでは2008年6月末、それまでの独占企業体であった「ロシア統一電力システム(UES)」がその役割を終え、電力送電線、給電指令など独占が継続するセクターと競争が自由化されるセクターに分割された。民間投資家の資金を呼び込み、増大する国内電力需要を満たしていくことを目指すロシア政府は、ロシアの総発電量の7割近くを占める火力発電を完全に民営化し、競争原理で運営する民間セクターに移行させるとしている。それがどのようなビジネス・チャンスに結びつくのか。自由化の帰趨が注目されているなか、今号では、当会がロシアの電力コンサルタント会社、発電会社、送電会社の幹部の来日を機に、10月22日に東京・如水会館にて開催した「ロシア電力セミナー」における各社の報告内容を紹介する。

 

 その他の記事

◎2008年1〜9月のロシア経済

◎東洋ゴムがロシアに販社を設立

◎ロシア産丸太、品種間の価格差拡大

◎JICAがカザフ地域振興マスタープランを完成

◎特別シンポジウム「どうなる?資源大国ロシア」

 


 

No.1447 2008年11月25日号

2008年1〜9月の日ロ貿易

―経済危機の影響はまだ数字に表れず―

 

はじめに

 日本財務省から2008年1〜9月の貿易統計が発表されたことを受け、当会では1〜9月期の日本とロシア間の貿易に関し、輸出入商品構成をまとめた。そこで、今回の速報では、早速この資料をお届けする。

 2008年1〜9月の日ロ貿易は、輸出入合計で234637万ドルとなり、前年同期比54.9%増大した。とくに輸出が引き続き急激に伸びており、前年同期比69.5%増を記録している。

 周知のように世界的に経済危機が広がるなかで、これが日ロ貿易にどのように影響してくるかが気になるところである。しかし、9月までに関して言えば、日ロ貿易額が縮小するといういうことは起きていない。秋以降に深刻化した世界経済危機の影響が日ロ貿易の数字に跳ね返ってくるのは、もう少し先のことになると考えられる。

 

 その他の記事

◎2008年1〜9月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績
◎2008年1〜9月のロシアの外国投資受入状況
◎ポーラがロシアに海外用肌分析システム導入
◎東証がMICEXと協力協定
『調査月報』2008年12月号のご案内
中小企業庁「原材料価格高騰対策等緊急保証制度」のお知らせ
 


 

No.1448 2008年12月5日号

ディープロシアの中堅プラスチック製造企業

ロシアNIS経済研究所 副所長

高橋浩

はじめに

 ウラル山脈の西麓にはバシコルトスタンおよびタタールスタンというイスラム系民族を主体とする共和国がある。筆者は、この両共和国の国境、バシコルトスタン側の人口10万人の小都市のオクチャブリスキー市にあるプラスチック製品製造企業のアルテルナティーバ社でのコンサルティング事業に関係し、春と秋の2回訪問したので、企業状況あるいは地域情報を紹介したい。言わば、ディープロシアの企業・地域情報である。

 

 その他の記事

◎クレムリン・ウォッチ:「2008年度大統領教書 ―大統領任期延長の狙いは?―」

◎2008年1〜10月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績

◎2008年の月別の日本の対ロシア輸出入通関実績

◎トヨタがモスクワ郊外に多機能施設をオープン

◎ニュース証券がロシアETF取扱を開始

◎シスメックスがモスクワ大から研修生受け入れ

◎秋田県産リンゴがロシア向け発輸出

『調査月報』2009年1月号特別先行配信のお知らせ

カザフスタン共和国原子力産業プレゼンテーション

 


 

No.1449 2008年12月15日号

突貫工事が始まった

―パイプラインの出口・コズィミノを行く―

ロシアNIS経済研究所 研究員

齋藤大輔

はじめに

 シベリア産の石油をアジア太平洋地域に運ぶパイプライン・プロジェクトの積み出しターミナルの建設工事が、ナホトカ郊外で急ピッチに進んでいる。完成すると、稼動開始時で1,500万t/年、最大で5,000万t/年の石油を日本や韓国などアジア太平洋地域に輸出することが可能となる。製油所の計画も進行中で、将来はロシア太平洋岸におけるエネルギー資源の一大供給出口の役割を担うことになるだろう。今号では9月末に行った建設現場の視察について報告する。
 

 その他の記事

◎ローランドがロシアに楽器の販社

◎モスクワ初のラーメン店がオープン

◎RBSがモスクワに現法設立へ

 


 

No.1450 2008年12月25日号

ウクライナの200大企業ランキング

 

はじめに

 当会の『ロシアNIS調査月報』では、ロシア『エクスペルト』誌の発表する同国の大企業ランキングを、定期的に紹介している。最新の2008年版ランキングは、『調査月報』200812月号に掲載済みである。

 実は『エクスペルト』誌には『エクスペルト・ウクライナ』という姉妹誌があり、その『エクスペルト・ウクライナ』誌1117日号(No.45)に、ウクライナ200大企業ランキングが掲載されている。ロシアの大企業ランキングがすっかり定着したものであるのに対し、『エクスペルト・ウクライナ』誌が同国の大企業ランキングを制定するのは初の試みとなる。きわめて興味深い資料なので、以下ではこれを抜粋のうえ紹介するとともに、データ解説をお届けする。

 

 その他の記事

◎ロシア・NIS諸国の市場経済移行進展度
◎ロシアの都市ビジネス環境ランキング
◎電通のロシア子会社設立
◎三井物産がロシア社と炭鉱調査合意
◎サハリン2で原油の通年出荷開始
◎ロシアとウクライナのビール消費量が2ケタ増
◎三菱東京UFJがカザフに駐在員事務所
◎日本とカザフが租税条約
セミナー「函館港とロシア極東地域との新たな物流促進」のご案内
『調査月報』2009年1月号のご案内
◎新刊案内『早わかり ロシアビジネス』
 


 

 

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