『ロシアのことがマンガで3時間でわかる本』

社団法人 ロシア東欧貿易会 監修  坂口泉・高橋浩・服部倫卓 著

明日香出版社 2005年 ISBN4-7569-0903-5 A5判 200頁 定価1,575円(税込)

本邦初、マンガでロシアを解説した入門書。「これからロシアを知りたい」という方に最適。

明日香出版社のホームページ(ネット購入可能)

 明日香出版社より、『ロシアのことがマンガで3時間でわかる本』が発行されました。ロシア東欧貿易会が監修し、同研究所のスタッフ3名が執筆に当たったものです。BRICsブーム、石油高による高成長などにより、ロシアに関心をもってくれる日本人、日本企業が増えてきたのは、うれしい限りです。しかし、ロシアは非常に個性が強い国ですので、国際感覚が豊かな日本人ビジネスマンでも、こと同国に関しては不正確なイメージをもっておられる場合が少なくありません。そこで、「マンガ」という、日本人が最も受け入れやすいメディアで、入門者向けにロシアを解説したのが本書です。「最近ロシアに興味をもった」「これから勉強したい」という方に、ぜひお気軽に手にとっていただければ幸いです。


     目   次 

第1章 ロシアってどんな国?

1 地球の地上面積の8分の1を占める国

2 波乱万丈の歴史

3 ソ連からロシアへの転換

4 人と民族

5 ロシアの言語と宗教

6 ロシア語を学ぼう

7 ロシア人の名前、呼び方について

8 資源超大国としてのロシア

9 代表的な都市、観光地

10 首都と地方の圧倒的格差

11 極東地域 ―日本に一番近いロシア―

 

第2章 素顔のロシア人

1 働き者? それとも怠け者?

2 ロシア社会を読む鍵「ダーチャ」

3 華麗なる文化と、大いなる粗野と

4 「季節」という重要な要因

5 ロシア人の食生活

6 酒とロシア人

7 ロシアにおける「接待」のあり方

8 むかし肥満大国、いまフィットネス

9 変わりゆくスポーツ大国

10 ロシア人はどんな家に住んでいるのか?

11 当世若者事情

12 冠婚葬祭事情

13 ロシア版デジタル家電ブームの特徴

 

第3章 新生ロシアの経済と政治

1 ソ連型社会主義の負の遺産

2 主な産業・資源

3 新体制ロシアの経済混乱

4 1998年通貨・金融危機

5 過去数年の高度成長

6 良いも悪いも油価次第

7 ロシアの浮沈を握るエネルギー産業の実態は?

8 ロシアにはびこる「オリガルヒ」とは

9 ロシアはユダヤ資本に牛耳られているのか

10 BRICs論と人口減少問題

11 プーチン政権下でようやく達成された政治的安定

12 ロシアの連邦制とプーチンの大合併

13 泥沼のチェチェン問題

14 新たな難問、テロ

15 ロシアは犯罪大国か?

16 ロシア軍の悲哀

17 2つの外交路線、ユーラシア主義と大西洋主義

18 いまだに米国をライバルと思っているロシア

19 中国へのアンビバレントな感情

20 EU拡大とロシア

21 韓国・北朝鮮とロシア

22 引き裂かれた兄弟 ―他の旧ソ連諸国との関係―

23 輸出に活路を見出した軍需産業

 

第4章 ロシアと日本

1 日露交流史のあらまし

2 日ロ交流のパイオニアたち

3 ソ連時代の日本との経済関係

4 かつての栄光があだに ―ソ連解体後の日ロ貿易の低迷―

5 「日本よ、遅れをとるな!」

6 日ロ貿易のプレーヤーの変遷

7 グローバル化に巻き込まれる日ロ経済関係

8 環日本海経済圏の構想

9 のどに刺さった棘、北方領土

10 日ロ間の人間の往来模様

 

第5章 ロシアビジネスの現在

1 ロシアビジネスに関わるメリット

2 対外債務と信用力

3 法整備はどこまで?

4 土地所有はどうなっているか

5 官僚・公務員の腐敗

6 WTOに加盟するのに関税率が上がる?

7 地域によって異なる投資環境

8 ロシアに経済特区はあるか

9 ロシアは外国投資を欲しているのか

10 外資が多く参入している産業・地域

11 未発達な金融市場

12 老朽化するインフラ

13 部品がない!

14 鵜呑みにできないロシア企業の財務諸表

14 見極めるのが難しい企業の所有・経営の実態

16 商売のトラブルは殺人で解決?

17 ロシアのコンピュータ、インターネット事情

18 舶来品か、メイド・イン・ロシアか

19 国土と物流

20 シベリアランドブリッジを活用しよう

21 サハリン・プロジェクトと東シベリア〜太平洋パイプライン

22 空前の日本車ブーム(極東の中古車、モスクワの新車)

23 京都議定書とロシア

 

第6章 ロシアビジネスに進出するには

1 ロシア・ビジネスのサポート(ロシア東欧貿易会の役割など)

2 いまだ五里霧中の対ロシア投資

3 輸出入の実務

4 現地事務所の開設

5 現地法人の設立手続き

6 現地労務管理のポイント

7 出張とビザ

8 ロシア企業との交渉術

9 トラブル回避のために