ロシアNIS調査月報2014年3月号特集◆NIS諸国の企業と地域 |
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特集◆NIS諸国の企業と地域 |
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調査レポート |
カザフスタンの経済特区政策と現状 |
ビジネス最前線 |
トルクメニスタン向けプラント受注を足がかりに |
データバンク |
2013年版ウクライナ200大企業ランキング |
データバンク |
2013年版ベラルーシ100大企業ランキング |
データバンク |
2013年版カザフスタン200大企業ランキング |
データバンク |
2013年版キルギス50大企業ランキング |
データバンク |
アゼルバイジャン大企業ランキング |
データバンク |
ウクライナの地域別投資環境ランキング |
データバンク |
2013年版カザフスタン地域別投資環境ランキング |
ミニ・レポート |
タジキスタン・ビジネスサイト開設される |
データバンク |
ロシア・NIS諸地域の1人当たり地域総生産比較 |
ユーラシア産業紀行 |
ウクライナ・クリヴィーリフの大穴 |
ウクライナ情報交差点 |
ウクライナ最強のドネツィク・クラン |
中央アジア情報バザール |
中央アジア諸国の投資リスク比較 |
調査レポート |
混迷深まるロシアの電力部門 ―2013年の動きを中心に― |
調査レポート |
ロシア会社制度の概要と改正動向 |
キーパーソンに訊く |
「カルーガの奇跡」のお手本は日本 |
研究所長随想 |
ソ連向け大口径鋼管輸出は何をもたらしたか |
INSIDE RUSSIA |
ロシア連邦漁業庁長官の交代 |
モスクワ便り |
ソチ五輪開幕に寄せて |
ロシア極東羅針盤 |
どうなる極東のLNGプロジェクト |
ロシア首長ファイル |
クラスノヤルスク地方クズネツォフ知事 |
エネルギー産業の話題 |
ロシアの再生可能エネルギーの最新動向 |
自動車産業時評 |
2013年1〜9月のロシア中古車市場 |
ロジスティクス・ナビ |
極東の輸送インフラ開発戦略 |
日ロ異文化遭遇の日々 |
ロシアと日本の本屋の違い |
出張・駐在の達人 |
JALのモスクワ便が増便へ |
業界トピックス |
2014年1月の動き ◆ドイツ経済団体のロビー活動 |
通関統計 |
2013年1〜12月の通関実績(速報値) |
カザフスタンの経済特区政策と現状
ロシアNIS経済研究所 研究員
中馬瑞貴
はじめに
国の社会・経済発展の1つのツールとして、経済特区、工業団地(インダストリアル・パーク)、テクノパークなどを設置し、域内への進出に対して税の優遇措置を適用したり、土地やインフラを安価に提供したりすることで、特定の地域・分野への投資を誘致する政策があり、ロシアや旧ソ連諸国で導入・実施されている。当会ではこれまでロシア、ウクライナの経済特区に関する調査を行い、報告書も作成してきた。
近年この経済特区政策が中央アジアやコーカサスにも広がっている。例えばカザフスタンでは、「経済多角化」、「イノベーション」、「地域開発」といった一連の経済政策のスローガンを掲げる中、共和国内の10か所に経済特区を設置し、積極的に開発を行っている。
(一社)ロシアNIS貿易会では2013年11月にカザフスタンの10か所の経済特区のうち3か所を訪問する視察団を派遣した。筆者も団員の一人としてこの視察団に参加し、まだ日本ではあまり情報が広がっていないカザフスタンの経済特区に関する貴重な情報を収集することができた。すでにインフラ整備などが完了し、入居企業が活発に生産活動を行っている経済特区もあれば、インフラ整備の段階にあり、少しずつ進出企業の誘致に力を入れようとしている経済特区もあり、その発展段階は様々である。本稿ではこの度の視察団による経済特区訪問の結果を踏まえて、カザフスタンの経済特区について全般的な制度や政策と各特区における現状を報告する。
なお、本報告では一般に公表されている法律や政策文書の他に、現地訪問で入手した資料や担当者の発言なども引用しており、一部に発言者及び筆者の主観的な内容が含まれている。また、これらの情報はすべて2013年11月時点のものであり、その後の進展や変更に対応できていない場合があることを予めご了承いただきたい。
ビジネス最前線
トルクメニスタン向けプラント受注を足がかりに
三井造船梶@エンジニアリング事業部 プラント営業部
担当部長 由良英明さん
課長 早福一男さん
はじめに
三井造船は昨年、トルコのルネッサンス社とのコンソーシアムでトルクメニスタン国営化学会社から硫酸プラント建設工事を受注し、9月12日に東京で開かれた日本トルクメニスタン・フォーラムにおいて調印式に臨みました。建設予定地であるトルクメニスタン北東部のトルクメナバート市ではすでに着工、2016年6月には引き渡し予定です。と、ご紹介すれば、プロジェクトは順風満帆に進んできたとの印象を受けますが、ここに至る過程では、いろいろご苦労もあったとのこと。そこで今号では、このプロジェクトの立ち上げから関わり、現地に何度も足を運ばれている由良さん、早福(そうふく)さんに、契約に至る経緯からトルクメニスタン経済の現状まで幅広くお話しいただきました。(芳地隆之)
データバンク
2013年版ウクライナ200大企業ランキング
はじめに
ウクライナで発行されている『フォーブス・ウクライナ』誌に、最新のウクライナ200大企業ランキングが掲載されたので、以下で同資料を抜粋して紹介する。小誌ではこれまで何度かウクライナの大企業ランキング資料をお目にかけてきたが、『フォーブス』版を掲載するのはこれが初めてである。
当該の資料は、『フォーブス・ウクライナ』誌の2013年10月号(No.10)に掲載された。2012年のウクライナ各企業の売上高、その前年比増減、純利の額を示したもので、売上高の規模に応じて200社のランキングが制定されている。なお、銀行等の金融機関はランキングの対象外となっている。また、本ランキングは民間企業だけが対象であり、国の持ち株比率が50%を超える企業は除外されている由である。
データバンク
2013年版ベラルーシ100大企業ランキング
はじめに
ここでは、ベラルーシ財務省有価証券局が発表したデータを活用して、2012年の売上高にもとづく2013年版のベラルーシ100大企業ランキングをお届けする。
小誌では以前も、現地紙(『ベラルーシ人と市場』紙および『エコノミーチェスカヤ・ガゼータ』)に掲載された資料にもとづき、ベラルーシ大企業ランキングをお届けしたことがある。しかし、残念ながら、その後これらの現地紙は、ベラルーシ大企業ランキングを掲載しなくなってしまったようだ。他方、元々現地紙も財務省が公表しているデータを利用して大企業ランキングを発表していた経緯があり、財務省自体はその後もデータの公開を続けている。そこで今回小誌では、同省のサイトから直接データをダウンロードして、それを独自に加工し、100大企業ランキングという形にアレンジしてみた次第である。
データバンク
2013年版カザフスタン200大企業ランキング
はじめに
当会ではこれまでも何度か、『エクスペルト・カザフスタン』誌が発表したカザフ大企業ランキングを紹介してきたが、同誌2013年11月17-24日号に2012年の売上高にもとづく2013年版のランキングが掲載されたので、今年もこれを紹介してみたい。なお、同ランキングは前回までは100大企業だったが、今回から200大企業に拡充されている。原典では現地通貨テンゲで売上高が示されているが、本稿では2012年の年平均レート、1ドル=149.11テンゲで米ドル換算し示している。
データバンク
2013年版キルギス50大企業ランキング
はじめに
キルギスの「タザベク」という情報機関はこのほど、キルギス200大企業ランキングという資料を発表した。以下では、同資料から上位50社を抜粋し、50大企業ランキングとしてお届けする。
データバンク
アゼルバイジャン大企業ランキング
はじめに
このほど編集部では、ロシアの情報機関から発表されたアゼルバイジャン大企業ランキングという資料を入手したので、これを抜粋して紹介してみたい。アゼルバイジャンについてのこの種の資料はレアであり、小誌でも取り上げるのは初めてである。
データバンク
ウクライナの地域別投資環境ランキング
はじめに
2013年に『ウクライナ諸地域の投資魅力ランキング』と題する報告書が発表された。キエフ国際社会学研究所と経済・政治コンサルティング研究所が共同で調査を行い、その結果を発表したものである。ただし、調査を発注したのはウクライナ投資・ナショナルプロジェクト庁であり、民間シンクタンクの仕事とはいえ、公的な位置付けの報告書であると言ってよかろう。
データバンク
2013年版カザフスタン地域別投資環境ランキング
はじめに
以下では、カザフスタンの地域別投資環境ランキングという資料をご紹介する。
ロシアの経済週刊誌『エクスペルト』が定期的に発表しているロシア地域別投資環境ランキングに関しては、小誌でも毎回紹介しているので、読者の皆様にもお馴染みであろう。直近のものは、2014年2月号に掲載している。そして今回、その姉妹誌に当たる『エクスペルト・カザフスタン』が、2013年12月8-22日号において、ロシアと同じ方法論にもとづいたカザフスタンの地域別投資環境ランキングを発表したので、それを取り上げてみようというわけだ。
ミニ・レポート
タジキスタン・ビジネスサイト開設される
はじめに
昨年、タジキスタン商工会議所(CCI)はウェブサイト「タジキスタン・ビジネスガイド2013」を立ち上げた。同会議所はタジキスタン企業の輸出促進、外国投資の誘致、民間セクターの利益の保護、同国進出を検討する外国企業と政府機関との調整役などの活動を行っている。上記のウェブサイトにはロシア語版・英語版があり、タジキスタンの概要、投資プロジェクト、有益なビジネス情報、輸出企業の住所録といったジャンル別で情報が提供されている。(芳地隆之)
データバンク
ロシア・NIS諸地域の1人当たり地域総生産比較
はじめに
2011年4月号の小誌で、「ロシア・NIS大企業の規模を比較する」と題する記事を載せたことがある。それと一脈通じる企画として、今回このコーナーでは、ロシア・NIS諸国の諸地域の人口1人当たり地域総生産を比較することを試みてみたい。地域総生産は、国内総生産(GDP)を地域別にブレークダウンしたものであり、1人当たり地域総生産は一般的に、地域ごとの経済発展水準や豊かさを表していると考えられる。では、それをユーラシア諸国横断で比べてみたら、どのような構図が浮かび上がるかというのが、ここでの関心である。
ユーラシア産業紀行
ウクライナ・クリヴィーリフの大穴
はじめに
ウクライナのクリヴィーリフ(ロシア語読みではクリヴォイログ)は、観光客として訪れれば退屈な町である。当地の方には、申し訳ないが、観光地らいしい観光地は一切なく、何か重要な歴史上の出来事があったとか、有名な人物の出身地であるということもない。市内にも何か特徴的な建物があるということもなく、他のどこかの町でもそのままありそうな感じの町並みが広がる。しかし、町の外へ出てみると、数キロ四方の大穴がいくつもあり、異様な光景が広がる。実は、この大穴は鉄鉱石の鉱山であり、クリヴィーリフはクリバスと呼ばれるウクライナ最大の鉄鉱床の上に建設された、製鉄業によって成り立つ鉄の町である。今回は、この鉄鉱床について紹介する。(渡邊光太郎)
ウクライナ情報交差点
ウクライナ最強のドネツィク・クラン
はじめに
ウクライナ情勢は、ますます混沌の度合いを深めており、1月28日にはM.アザロフ首相が辞任し内閣が総辞職、くしくも同じ日にS&Pがウクライナの格下げを発表した。
ただ、本コーナーでは、過度に時事的な情報に偏らず、なるべく企業の皆さんのお役に立つような経済・ビジネス情報を、粛々とお伝えしていきたい。
やや古くなってしまったが、『フォーブス・ウクライナ』誌の2013年11月号で、ドネツィク(ロシア語読みではドネツク)・ビジネスの特集が組まれていたので、今月の本コーナーではこの特集をチェックしておくことにする。(服部倫卓)
中央アジア情報バザール
中央アジア諸国の投資リスク比較
はじめに
今月から始まった新コーナー「中央アジア情報バザール」。毎月、最新の話題を1つピックアップして、中央アジア情報を発信していきたい。カザフスタン、ウズベキスタンなどの中央アジア諸国が対象だが、もしかしたらアゼルバイジャンなどのコーカサス諸国を取り上げることもあるかもしれない。
第1回目の今回は、中央アジア諸国の投資リスクを比較分析した資料を紹介する。(服部倫卓)
混迷深まるロシアの電力部門
―2013年の動きを中心に―
ロシアNIS経済研究所 部長
坂口泉
はじめに
電力料金の高騰を回避しつつ設備投資を活性化し、老朽化したインフラの刷新を進めることを目的として2000年代前半より開始された統一電力システムの分割民営化を軸とするロシアの電力分野の構造改革は、大きな壁に遭遇している。分割民営化により電力分野に競争原理が導入され、そのことが電力料金の抑制につながると目されていたが、気象条件が厳しい上に人口密度が低く電力事業者にとって魅力的なエリアが限定されているロシアでは競争原理は機能せず、設備更新の推進は電力料金の高騰に直結した。このため、2011年春ごろから政府は電力料金を人為的に抑制する方針を示し始めたが、その結果、今度は電力会社による設備投資意欲が減退し始め、電力インフラのメルトダウンの危険性が再び高まろうとしている。すなわち、「設備の更新を推進しようと思えば電力料金の高騰が不可避となり、電力料金を抑制しようとすれば設備の更新が進まない」という二律背反的状況が生じているのだ。
状況打開のための試行錯誤は続けられているが、2013年も突破口は見いだせなかった。それどころか、むしろ、混迷の度が増しているとの印象すら受ける。
本稿では、二律背反的状況に留意しながら2013年のロシアの電力分野を回顧する。
ロシア会社制度の概要と改正動向
松嶋希会
はじめに
20年ほど前にソ連邦が崩壊し、ロシアに「市場経済」や「私企業」が出現してから、ロシアは欧米諸国に追いつくべく、緊急にビジネス環境を整備している。会社活動に関する法制も絶えず改正され整備が進められている分野である。近時、日系企業による会社設立や合弁事業の検討も増加しているので、本稿ではロシア会社制度の概要と改正動向を紹介したい。
キーパーソンに訊く
「カルーガの奇跡」のお手本は日本
カルーガ州知事
A.アルタモノフ
はじめに
昨年12月にロシアのカルーガを訪問し、アルタモノフ知事にお話をうかがいました。モスクワに隣接するカルーガ州には100万人、州都カルーガ市には33万人が暮らしています。アルタモノフ知事率いるカルーガ州は、工業団地の整備、税制優遇措置といった投資誘致策に積極的に取り組み、現在、ロシアで最も投資環境の良い州として知られています。そして、実際に自動車、製薬、電機、製鉄などの分野で、多数の内外企業の工場誘致に成功しており、その方法は「カルーガ・モデル」と呼ばれ、地域開発の模範例として内外で賞賛されています。日本からは三菱自動車が生産工場を立ち上げ、順調に生産を拡大しているとのことです。インタビューでは、「カルーガの奇跡」と呼ばれる投資環境の改善、内外資本の導入がどのようにして可能になったのか、その背景にあるものをうかがってみました。また、日本企業への今後の期待などもお聞きしました。(岡田邦生)
INSIDE RUSSIA
ロシア連邦漁業庁長官の交代
はじめに
ロシアではこの1月に、連邦漁業庁の長官が交代するという動きがあった。2008年以来その座にあったA.クライニー氏が去り、若手のI.シェスタコフ氏が後任の長官に就任、同氏は農業省次官も兼務することになった。今回は、この人事の意味合いについて考察してみたい。(服部倫卓)
モスクワ便り
ソチ五輪開幕に寄せて
はじめに
2月7日に、ソチ冬季オリンピックがいよいよ開幕する。本誌が紙媒体で刊行される頃には、オリンピックも終盤にさしかかっている時期だろうか。1月31日には、日本選手団本隊がモスクワに到着し、翌日ソチ入りした。例によって、直前まで各種競技場や宿泊施設の建設が間に合うのか、関係者をハラハラさせたものの、いつものごとく、ロシアは土壇場の力で何とかしてしまった。今回は、冬季オリンピックとロシアにまつわることを、頭に思い浮かぶままに書いてみたい。(中居孝文)
ロシア極東羅針盤
どうなる極東のLNGプロジェクト
1年前まで、「極東のLNGプロジェクト」といえば、ガスプロムが沿海地方南部で計画するプロジェクトのことだった。それが今、「ガスプロムが計画しているウラジオストク郊外の…」とか「ロスネフチが計画しているサハリンの…」と分けて言わなければならなくなった。そこで、混同することもあるロシア極東のLNGプロジェクトについてまとめた。(齋藤大輔)
ロシア首長ファイル
クラスノヤルスク地方クズネツォフ知事
はじめに
2012年のウラジオストクAPEC、2013年カザン夏季ユニバーシアード、2014年ソチ冬季オリンピック・パラリンピック、2018年サッカーワールドカップ。これらに続く、国際イベントとして期待されていたエカテリンブルクにおける2020年の万博開催誘致はドバイに敗れてご破算となった。しかし、ロシア政府の地方への国際イベント誘致は終わったわけではない。2019年には冬季ユニバーシアードをシベリアの地方都市、クラスノヤルスクで開催する予定だ。
隣のサハ共和国に次いでロシアで2番目に面積が広く、人口も地方全体で200万人を超え、クラスノヤルスク市で100万人を超える。鉱物資源が豊富で、特にニッケルの生産量はロシアの95%を占める。ロシアの大手ニッケル会社「ノリリスク・ニッケル」が拠点を構える。
本稿では、かつて、同社の第一副社長を務めたレフ・クズネツォフ知事を紹介する。(中馬瑞貴)
エネルギー産業の話題
ロシアの再生可能エネルギーの最新動向
ロシアでは、政府からの指令を受け、エネルギー省が再生可能エネルギー普及のための具体的な支援策の策定に取り組んでいますが、今回はその支援策の概要と、太陽光発電、風力発電、バイオマス発電の各部門における新たな動きをご紹介します。(坂口泉)
自動車産業時評
2013年1〜9月期のロシア中古車市場
ロシアの自動車専門誌『アフトビジネス』の2013年第9号に2013年1〜9月期のロシアの中古車市場に関する記事が掲載されましたが、今回は、その記事を参考にしてロシアの中古車市場の現状をご紹介することにします。(坂口泉)
ロジスティクス・ナビ
極東の輸送インフラ開発戦略
プーチン政権は極東の経済発展に向けて次々と政策を打ち出しています。本誌2月号でも紹介されたように、2013年末にインフラ整備に関する連邦目的別プログラム「2018年までの極東・バイカル地域の社会経済発展」が採択されました。同プログラムの要旨を紹介します。(辻久子)