ロシアNIS調査月報
2018年11月号
特集◆極東で交錯する
日・ロ・中の国益
特集◆極東で交錯する日・ロ・中の国益
イベント・レポート
第4回東方経済フォーラム開催
イベント・レポート
第4回EEFで日ロラウンドテーブル開催
資料
ロシアと北東アジア諸国の経済協力
―日ロ韓中ビジネス代表の見方 ―
調査レポート
演習から読み解くロ中の軍事関係
―巨大演習「ヴォストーク2018」とその周辺―
ミニ・レポート
沿海地方とハバロフスク地方の知事選
―統一地方選挙の波乱とその背景―
ミニ・レポート
「三橋一島」のロ中国境協力

調査レポート
ロシア乗用車市場の質的変化
―2018年夏の状況―
調査レポート
ロシアの太陽光・風力発電産業
―国営企業、外資、地域政府の協力―
INSIDE RUSSIA
年金改革はロシア政治の転換点となるか
エネルギー産業の話題
ヤマルLNG周辺の新しい動き
ロジスティクス・ナビ
シベリア鉄道の利用拡大戦略
産業・技術トレンド
カザフスタンの金属資源
ロシアと日本
・出会いの風景
日本とは違うロシア流住宅リフォーム
ロシアメディア最新事情
雨でも楽しいモスクワマラソン取材
ウクライナ情報交差点
2035年までのウクライナ・エネルギー戦略
中央アジア情報バザール
カスピ海の天然ガスが欧州へ
デジタルITラボ
ロシアのITエンジニア事情
シネマ見比べ隊!!
カザフスタンをめぐる物語
蹴球よもやま話
ワールドカップの宴のあと
駐在員のロシア語
迷信深い人々
業界トピックス
2018年8−9月の動き
通関統計
2018年1〜8月の輸出入通関実績
ユーラシア珍百景
ショッピングセンターの見切り発車
記者の「取写選択」
イルクーツク直行便


イベント・レポート
第4回東方経済フォーラム開催

 2018年9月11日〜13日、ロシア極東のウラジオストクにおいて第4回東方経済フォーラムが開催された。現在、ロシアでは、先進社会経済発展区(TOR)やウラジオストク自由港など、極東発展省を中心とするロシア政府が極東開発政策を積極的に進めているが、東方経済フォーラムは、そうした極東政策やそれに関連するプロジェクトを広く紹介し、外国やロシア国内からの投資誘致を促進することを目的としている。
 第4回目となる今回のフォーラムには、日本から安倍晋三首相(3回目)、中国から習近平国家主席(初)、モンゴルからバトトルガ大統領(2回目)、韓国からは大統領の参加こそなかったものの李洛淵(イ・ナギョン)国務総理が参加した。これら錚々たるメンバーがプーチン大統領とともにプレナリー会合に出席したほか、フォーラム会場内で日ロ、中ロ、日中などの首脳会談をこなした。東方経済フォーラムは、今や東アジアにおける注目すべき外交舞台となりつつあると言ってよいだろう。
 本稿では、第4回東方経済フォーラムの開催概要を紹介する。(中居孝文)


イベント・レポート
第4回EEFで日ロラウンドテーブル開催

 東方経済フォーラムの2日目に当たる9月12日(水)の午前、円卓会議場「モルスコイ」にて日ロラウンドテーブル「新たな段階に向けての日露極東連携:ビジネス成功の鍵と新たな可能性」が開催された。本会議はフォーラム開催初年度以来毎年実施されており、今年で4回目となる。
 今回、フォーラムを間近に控えていた矢先に北海道で大規模な地震が発生し、災害復興を最優先すべきとの判断から、本来日本側発言者として出席予定だった世耕弘成ロシア経済分野協力担当大臣や北海道企業関係者数名は会議参加を断念せざるを得なかった。それでも、日本側からは200名ほどの企業・政府機関関係者にご出席いただき、ロシア側を合わせて約350名が一堂に会して極東地域における日ロビジネスの現状や課題についての報告・議論を行った。本稿では、日ロ双方の報告者の発言要旨を紹介する。(大内悠)


資料
ロシアと北東アジア諸国の経済協力
―日ロ韓中ビジネス代表の見方―

 東方経済フォーラムに際しては、日本、ロシア、韓国、中国の経済団体(機関)の代表が、日ロ、韓ロ、中ロの経済協力の現状や課題、あるいはビジョンにつき様々な場で語っている。以下では、ロシア側メディアやフォーラム主催者による4カ国の経済団体代表のインタビューを翻訳し、その内容を紹介する。


調査レポート
演習から読み解くロ中の軍事関係
―巨大演習「ヴォストーク2018」とその周辺―

未来工学研究所
小泉悠

 2018年9月11〜17日にかけて、ロシア軍は極東大演習「ヴォストーク(東方)2018」を実施した。兵力29万7,000人、装甲車両約3万6,000両、航空機約1,000機、艦艇約80隻を動員するという大演習である。
 その規模の巨大さに加えて、今回の「ヴォストーク2018」には中国軍とモンゴル軍が初めて参加した点も注目されている。ロ中の合同軍事演習はこれが初めてというわけではないが、中国軍が「ヴォストーク」演習に参加したことはこれまで一度もない。というのも、従来の「ヴォストーク」演習は対日米戦争と対中戦争を想定した演習であって、中国は仮想敵とされていたためである。
 また、「ヴォストーク2018」の開始と同じ9月11日にはウラジオストクでの東方経済フォーラムが開幕し、中国の習近平国家主席がここに初参加した。「ヴォストーク2018」と東方経済フォーラムがあえて同じ日程に設定されたことや、プーチン大統領が付きっきりで習近平国家主席をエスコートする演出が取り入れられたことなどからすると、「東方」と名付けられた2つのイベントを通じてロ中の親密さをアピールする狙いがあったものと考えられよう。


ミニ・レポート
沿海地方とハバロフスク地方の知事選
―統一地方選挙の波乱とその背景―

 9月9日、ロシアで毎年恒例となっている統一地方選挙が行われた。すでに『ロシアNIS経済速報』2018年9月25日号でお伝えした通り、例年とは異なる大荒れの展開となった。沿海地方、ハバロフスク地方、ハカス共和国、ウラジーミル州で行われた首長選挙で候補者の1人も過半数を獲得することができず、決選投票にもつれ込んだのだ。さらに、沿海地方では決選投票結果が無効となり、ハバロフスクとウラジーミルでは現職が敗れ、ハカスでは現職の決選投票辞退により投票が延期になった。
 プーチン政権が重視するアジア太平洋地域との関係を目指す外交政策。その重要拠点とも言える沿海地方とハバロフスク地方で今回のような波乱、すなわち現政権に反対の動きが起きた背景には一体何があるのだろうか。似たような結果をもたらしたものの、両地域の状況は異なる様相を呈する。そこで沿海地方とハバロフスク地方の最近の政治・経済情勢を振り返ってみたい。(中馬瑞貴)


ミニ・レポート
「三橋一島」のロ中国境協力

 ロシアと中国の国境と、それを挟んだ両国間の交通および地域協力に関しては、本月報において当会の齋藤大輔が「中国・ロシア国境最新事情」(2015年3月号)、「中ロ国境を越える」(2017年2月号)といった臨場感溢れる報告を発表している。
 筆者は、本年5月にロシア極東アムール州ブラゴヴェシチェンスクで現地調査を行う機会があったので、本稿では主にその際の見聞にもとづき、「橋」という要因にフォーカスする形で、ロ中国境協力の最新動向につき追加情報をお伝えしたい。(服部倫卓)


調査レポート
ロシア乗用車市場の質的変化
―2018年夏の状況―

ロシアNIS経済研究所 嘱託研究員
坂口泉

 急激な石油の増産と高い油価水準に支えられロシアの新車販売台数は、2000年代半ばごろから右肩上がりの曲線を描き始め2012年には294万台(小型商用車を含む)という過去最高の水準に達した。一時は400万台/年規模にまで拡大するとの見方もでていた。しかし、産油国「ロシア」の乗用車市場は気まぐれで、2013年からは一転して下降基調に入り、2016年にはピークの2012年の約半分の143万台にまで数字が落ち込んだ。しかし、油価が気まぐれ振りを発揮し上昇に転じたこともあり、2017年春ごろから販売が回復し始め、2018年1〜8月期も前年同期比16.2%増の114万台という堅調な数字を示した。数量ベースの数字を見る限りでは、ロシアの乗用車市場は順調な回復ぶりを見せているといえる。ただ、ここで看過できないのは、日本メーカーにとって決して有利とは言えない市場の「質的変化」が、台数ベースの数字のトリッキーな動きの影に隠れるような形で深く静かに進行しているという事実である。この質的変化は不可逆的なものと思われ、日本メーカーのロシア市場における今後の戦略に大きな影響を及ぼすことになるだろう。
 本稿では、市場の「質的変化」に着目しながら、2018年夏時点のロシア乗用車市場の状況を紹介する。


調査レポート
ロシアの太陽光・風力発電産業
―国営企業、外資、地域政府の協力―

自然エネルギー財団 上級研究員
尾松亮

 ロシアは広い国土に多様な自然エネルギー資源を有する。しかし、近年まで大規模水力を除けば、エネルギー供給における風力・太陽光などの自然エネルギーのシェアは低い。
 しかし「再エネ容量オークション」の支援スキームが後押しとなり、近年比較的大きな規模(数十MW級)の太陽光発電プロジェクト、風力発電プロジェクトの認定容量が増えている。注目したいのが、これら太陽光・風力のプロジェクトの推進主体が、これまで再生可能エネルギー専門ではなかったロスアトム、ロスナノのような国営企業であること。そしてこれら国営企業が欧州や中国の企業と協力して自然エネルギー技術のロシアへの導入を進めていることである。自然エネルギーを無視できない産業分野と認め、国の予算を投じて、海外技術の導入を図るロシア政府の姿勢が見える。
 本稿では、近年ロシア国内の太陽光発電、風力発電プロジェクトにおいて、これらロシア国営企業と外国企業の協力がどのように進められているのか紹介する。またこれら風力・太陽光の分野での国際協力を後押しする、地域政府の取り組みについても注目したい。


INSIDE RUSSIA
年金改革はロシア政治の転換点となるか

 2018年8月号の本コーナーで触れたとおり、ロシアでは6月に年金改革案が発表されて以降、国民の政権に対する支持率が低迷するようになっている。改めて整理すれば、くだんの年金改革案は、6月14日の閣議でメドヴェージェフ首相が発表したものである。ロシアの現行の年金制度では、男性は60歳、女性は55歳で年金生活入りするが、改革案ではこれを段階的に引き上げ、2028年には男性65歳、女性60歳と、受給開始をそれぞれ5年遅らせる。男性は65歳で固定されるが、女性はその後も引き上げられ、最終的に2034年には63歳が受給年齢となる、というものであった。(服部倫卓)


エネルギー産業の話題
ヤマルLNG周辺の新しい動き

 2017年末から出荷を開始したヤマルLNGですが、2018年に入り主として輸送面に関する様々な新しい動きが観察され始めています。それらの動きを注意深く見ていくと、このプロジェクトが抱える輸送面での課題が見えてきます。ヤマルLNGは日本でも非常に注目度の高いプロジェクトですので、今回はそれらの輸送に関連する新しい動きや問題点をご紹介します。(坂口泉)


ロジスティクス・ナビ
シベリア鉄道の利用拡大戦略

 去る5月31日に東京で開催された第4回シベリア鉄道ビジネス・フォーラムにおいて、日本発着のコンテナ輸送(TSR輸送)の利用拡大に向けた積極策が提案されました。その後の具体的動きを紹介します。(辻久子)


産業・技術トレンド
カザフスタンの金属資源

 カザフスタンは資源が豊富な国として知られる。石油やウランについては、注目を浴びてきたが、金属資源については、豊富であうことは語られても、その中身が詳しく語られることは稀だったのではないか。今回は、USGSの公表しているデータから、読み取れる世界市場における存在感を中心に、カザフスタンの金属資源について紹介する。(渡邊光太郎)


ロシアと日本・出会いの風景
日本とは違うロシア流住宅リフォーム

 3月号のエッセイ「私の小さな東京」で言及した東京で住んでいたマンションについて、もう少し述べよう。当時入居した際、家具とキッチン設備は何もなかった。特になくて困ったのはカーテン。日本人にとってこれは当たり前の状況かもしれないが、ロシア人は通常、マンションを借りる(貸す)際に、中身が完備されているのを前提にしている。
 さて、大きなテーマだが、ロシアでの住宅市場のいくつかの重要な特徴について思い出した。ロシアで、市場関係構築に向けて経済改革が始まったのは27年前だが、ようやく住宅賃貸市場が文明的な形で出来上がりつつあるといえよう。部屋を借り手とオーナーとの間のやり取りは、法律と常識に沿った形に変わってきた。書類も透明化して、この関係は経済のいわゆるグレーセグメントから抜けたといえよう。
 でも、まだまだこの文明的な市場はできたばかりで、もともと人口の移動性が比較的低い国なので、引っ越して住宅を借り何年か住んでまた引っ越すというライフスタイルはまだ普及していない。(D.ヴォロンツォフ)


ロシアメディア最新事情
雨でも楽しいモスクワマラソン取材

 先日の日曜、第6回モスクワマラソンが開催され、初めて取材に行ってきました。サッカーW杯が終わってスポーツネタが欲しかったというのもありますが、過去に出場した日本人ランナーがこぞって「すごく良かった」と言うので、どれほどちゃんとした大会なのか、見てみようと思ったわけです。アジア圏からも多数参加しているので、中国人の同僚を誘って行きました。(徳山あすか)


ウクライナ情報交差点
2035年までのウクライナ・エネルギー戦略

 やや紹介が遅れてしまったが、ウクライナでは2017年8月18日付のウクライナ政府指令第605号により、「2035年までのウクライナ・エネルギー戦略:安全保障・エネルギー効率・競争力」と題する政策文書が策定された。同戦略の付属文書に、エネルギー産業に関するウクライナ政府の公式的な数値予測・目標が掲げられているので、今回はこれらのデータを表に整理してお届けする。(服部倫卓)


中央アジア情報バザール
カスピ海の天然ガスが欧州へ

 2018年6月、アゼルバイジャンのカスピ海沖にあるシャフ・デニス・ガス田第2フェーズの天然ガスを、アゼルバイジャンからジョージアおよびトルコを通過して、欧州へと輸送する南ガス回廊の一部、トルコ領内のトランスアナトリア・パイプライン、通称TANAPが開通した。
 そして2018年8月、そのカスピ海が長年抱えていた問題に1つの決着がついたと言える出来事が起きた。ロシア、カザフスタン、トルクメニスタン、イラン、アゼルバイジャンの沿岸5カ国が「カスピ海の法的地位に関する協定」に署名したのである。(中馬瑞貴)


デジタルITラボ
ロシアのITエンジニア事情

 日本でも2020年に向けて小学校でのプログラミング教育が必修化されることになった。急速に進むデジタル化と世界的なITエンジニア不足が背景にあることは間違いない。特に、人口減少・少子高齢化が進む日本では、2030年までに最大で80万人のITエンジニアが不足すると言われている(経済産業省調べ)。
 一方で、ロシアをはじめとした旧ソ連諸国は、中国・インドに並び、グローバル市場にITエンジニアの供給を続けている。今回は、ロシアにおけるITエンジニア事情と、市場拡大を続けるプログラミング学習について見ていこうと思う。(牧野寛)


シネマ見比べ隊!!
カザフスタンをめぐる物語
『草原の実験』VS『ウイグルからきた少年』

 このたびは、カザフスタンをめぐる2つの作品を紹介させていただきます。今では首都アスタナやかつての首都アルマトィなど高層ビルの建ち並ぶ、観光にも人気の大都市を擁する国となりました。ソ連時代から旧ソ連圏と関わりの深かった建築家・黒川紀章氏(故人)の「都市計画」に基づいて建設を続けるアスタナが、SFに登場するような近未来都市として完成するのは2030年とのことですので、これからも目が離せません。そんなカザフスタンですが、ソ連時代には強制収容所や核実験といった負のイメージがあり、そこに住む人々は艱難辛苦を強いられてきた歴史があります。宇宙基地のあるバイコヌールは、年間1億数百USドルを引き換えに今もなおロシアの租借地であり続け、この地区の行政権はロシアが握り、ロシアの法律と通貨が適用されているというのですから、ここがロシアにとっていかに重要な宇宙基地であるかは言をまたないにせよ、なんだかモヤモヤします。一方、カザフスタンでは、従来のキリル文字表記を廃止し、カザフ語全般の「ローマ字表記化」を敢行する模様。ロシア化から離脱しようとするカザフスタンでもありますが、このたびはこの国のさらなる一断面を描いた珠玉を紹介したいのです。(佐藤千登勢)

蹴球よもやま話
ワールドカップの宴のあと

 早いもので、FIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会が終了してから、すでに3ヵ月ほどが経過した。ロシア代表の躍進を支えた立役者たちのうち、守備の要のS.イグナシェヴィチは現役生活を終え、キャプテンで守護神だったI.アキンフェエフは代表引退を表明した。最年少ながら攻守でチームを牽引したA.ゴロヴィンは、フランスのモナコへとステップアップしていった。ロシア代表も、新しい時代へと進んでいくことになる。
 さて、あの夢のようなロシアW杯の日々で、とりわけ印象的だったのが、スタジアムの素晴らしさだった。12会場すべてが最新鋭のサッカー専用スタジアムであり、試合の臨場感を見事に演出していた。しかし、その整備がロシアに多大な経済的負担を強いたことは、言うまでもない。(服部倫卓)


駐在員のロシア語
迷信深い人々

 意外に?よく忘れ物をする。忘れ物を取りに家に戻り、すぐにまた家を飛び出そうとすると、ロシア人の妻は必ず私を呼び止めこう言う。 Посмотрись в зеркало. (鏡を見なさい) なぜって? そうしないと災いがふりかかるという迷信があるからだ。(新井滋)


ユーラシア珍百景
ショッピングセンターの見切り発車

 2015年12月、モスクワの地下鉄ユーゴザーパドナヤ駅前に、新しいショッピングモール「アベニュー」が誕生した。元々は10月オープンの予定だったが、(案の定)ずれ込んで2カ月遅れのオープンとなった。写真はオープン直後に撮影したものであるが、ご覧のとおり、携帯キャリアのBeelineしか営業していない。Tervolina(靴屋)がオープンするのはさらに1カ月後、残りの場所にはどんな店ができるのかすら分からなかった。(森彩実)


記者の「取写選択」
イルクーツク直行便

 1991年6月12日、新潟空港は華やいだ雰囲気に包まれていた。成田〜モスクワ、新潟〜ハバロフスクに続く日ソ第3路線、新潟〜イルクーツク便の就航式。新潟の知事や市長、経済界重鎮が飛来したツポレフ機の前でテープカットし、イルクーツク訪問団として同機に乗り込んだ。(小熊宏尚)