特別報告書(2003年発行)

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『ロシアの産業構造改革』

2003年3月刊行 A4判 88ページ

 1998年のルーブルの対ドル・レート大幅引下げによる国内産業活性化効果、あるいは1999年後半からの石油の国際価格の高値安定傾向等の追い風を受け、現在、活況を呈しているロシア経済。しかしその一方で、慢性的な設備投資不足によりソ連から引き継いだ基本インフラの老朽化・旧式化は進み、近い将来、それら基本インフラのメルトダウンが生じる危険性が高まりつつあるのも否定しがたい事実である。鉄道分野、電力分野、ガス分野、住宅公共分野等で、抜本的な構造改革を実施しなければ、将来、ロシア経済が深刻な苦境に陥ることは明白であり、今後、改革のテンポは加速されていくだろう。そしてそれに伴い、設備刷新等との関連で日本企業にとってのビジネス・チャンスも広がっていくものと予測される。本報告書では、鉄道分野と電力分野を例に、構造改革の進捗状況を詳細に説明する。と同時に、改革が遅れ気味ではあるものの、ロシア経済の今後を考える上でも極めて重要な意味をもつ、ガス分野の現状と問題点を最新情報に基づき紹介している。ロシアの基幹産業の現状の的確な把握をもとに将来にわたる問題点を見据えた、関係者必携の一冊。 


『イルクーツク技術フォーラム報告書』

2003年3月刊行 B5判 138ページ

 2002年11月、当会がイルクーツクにおいて開催した「日ロ技術フォーラム」の報告書。ロシア科学アカデミーシベリア支部イルクーツク科学センター傘下研究所、国立工科大学などの科学・学術機関ならびに現地主要企業とのフォーラムを2日間にわたり開催。日本の産業界向けに広い分野にわたるテーマの発表がなされ、イルクーツク州の自然環境や産業構造にリンクした独創的な研究内容、技術開発の一端が紹介された。本報告書では、医学アカデミー、 イルクーツク国立工科大学、地球化学研究所、化学研究所他による「太陽発電用シリコン」、「ポリ塩化ビニル新素材」、「健康維持のための新医療技術」、「浄水用炭素ソーベント」、「エアレーター」、「エコロジー問題解決のための触媒技術」、「川崎病研究」、「ひざ関節・上腕骨の整形技術」等の研究開発の概要とケーブル工場、アルミニウム工場、紙パルプ工場等のイルクーツク企業訪問の記録を掲載。 


『貿易・投資ガイドブック〜カザフスタン・ウズベキスタン〜』

2003年3月刊行 A4判 156ページ

 天然資源の豊かさとその地政学的重要性から内外の注目を集める旧ソ連中央アジア諸国。当会では連邦解体以来、同地域に関する調査・データ収集を継続してきたが、平成14年度より日本から中央アジアへの投資促進を視野に置き、民間企業に対するより専門的かつ具体的情報の提供を目指した「中央アジア貿易・投資データベース」を開設した。当年度の対象国はカザフスタンとウズベキスタン。『ガイドブック』はデータベース操作マニュアルとともに、経済統計等、一部コンテンツを紹介、また独自の内容として政治・経済の現状に関する解説を収録し、両国に関する情報を総合的に提供する。 


CIS諸国の外国投資環境』

2003年3月刊行 A4判 100ページ

 CIS諸国の基礎経済情報とともに、一部諸国の外国投資および対外経済管理制度概要についてコンパクトにまとめた概説書。ロシア、カスピ海地域の投資リスクに関する分析を含む。CIS諸国に対する投資検討の第一歩として、またその他、CISに関心をもつすべての人々に基本状況を提供。 


『アルメニア経済改革支援セミナー報告書』

2003年3月刊行 A4判 130ページ

 2003年3月、アルメニア共和国の首都エレヴァンにおいて当会が開催した「アルメニア経済改革支援セミナー」の報告書。本セミナーは、中央アジア、コーカサス諸国などの移行経済諸国に日本の産業政策の経験や考え方を広く伝え、意見交換を行うことにより、相手国の産業政策立案に資すること、さらには、相手国政府関係機関や民間企業との情報、意見交換をすることにより、相手国の経済運営の状況を把握し、日本との通商経済関係を進展させる目的で実施された。 日本側からは専門家3氏に加え、経済産業省、在ロシア日本国大使館、JETROモスクワ事務所からも参加、アルメニア側からは政府関係者、企業家ら約65人が参加し、高い関心が示された。報告書には日本・アルメニア双方のセミナーにおける報告記録とともに、現地企業訪問記録、最新のアルメニア社会経済統計(2002年度版)を収録。