特別報告書(2005年発行)

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『ロシア石油分野の現実 ―上流の開発状況を中心に―』

2005年3月発行 B5判 83ページ 

 2000年以降、ロシアの石油生産量は急激に増加しており、1999年には約3億tだったものが、2004年には4億6,000tにも達した。このことが、最近のロシア経済の好調さの主因になっていることは確実である。石油価格はその後も高値を維持しており、ロシアの石油分野の好調さは当面続くものと予想される。しかし、一方で、あまりに急激な増産と、設備投資額の少なさを不安視する声が出始めているのも事実である。 そこで本報告書では、ロシア石油分野の上流の状況を中心に、その現実を多面的に紹介し、日本企業によるロシア石油分野への投資および製品輸出の検討のための基礎情報を提供している。 


『ロシア以外のCIS諸国の油田開発投資状況調査』

2005年3月発行 A4判 70ページ 

 CIS諸国には、ロシア以外にも一連の産油国が存在する。カザフスタン、アゼルバイジャン、トルクメニスタン、ウズベキスタンがその代表格である。これらの諸国は、資源および生産規模ではロシアに及ばないものの、ロシアと比較すると全般的に外資の受入に柔軟で、日本企業にとってのビジネスチャンスもむしろ大きいとの見方も可能であろう。 本報告書では、そのような状況を踏まえ、カザフスタン、アゼルバイジャン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの油田開発投資状況を外資との関係を中心に紹介し、日本企業がこれらの諸国の石油関連ビジネスへの進出を検討する上での基礎情報を提供した。 


『ロシア自動車産業の現況と今後について ―2004年の市場の動きを中心に』

2005年3月発行 B5判 133ページ 

 最近、ロシアの乗用車市場は活況を呈しており、とくに外国新車の売れ行きが急増している。なかでも日本車の売れ行きは好調で、すべてのメーカーがここ2〜3年急激に販売台数を伸ばしている。一方、純国産車や輸入中古車の売れ行きは頭打ちとなっており、外国新車のシェアが今後さらに急激に伸びる可能性が高くなっている。このような流れに加え、ロシア政府が外資誘致のための自動車部品輸入関税の特典を導入したこともあり、外資による乗用車現地生産の動きも加速している。ロシアの乗用車市場における日本車のプレゼンスは非常に高く、日本企業にとっての大きなチャンスが到来したと言えよう。以上のような状況を踏まえ、本報告書では、2004年の乗用車市場の状況を中心に、ロシアの自動車産業の現状を多面的に紹介する。 


『ロシア投資環境調査 ―セキュリティ機器および菓子市場を中心に』

2005年3月発行 A4判 92ページ 

 ロシア東欧貿易会では毎年、ロシアへの投資機会を見越し、日本からの投資の可能性の高い分野について投資環境調査を実施している。平成16年度は、2つの分野を事例として取り上げた。まず、ロシア企業の安全対策の進展、建設ブーム等により活性化しているセキュリティ機器市場である。さらに、国民所得の上昇とそれに伴う消費ブームによって、消費者の嗜好の多様化が反映されている菓子市場である。これら2つの分野につき、現地調査、ヒアリング、文献調査等を実施し、本報告書を作成した。 


『日ロ貿易投資促進事業 ―2004年度事業活動報告書―』

2005年3月発行 A4判 84ページ 

 日ロの経済関係発展の機運が高まるなか、これまでロシアに馴染みのなかった日本企業も同国への関心を高めつつある。しかしながら、そのような日本企業はロシア企業との接点もなく、貿易投資のファーストコンタクトをどこに求めてよいのか、とまどうことが多い。平成16年度に実施した「対ロシア産業貿易投資促進事業」は、このような日本企業とロシア企業の貿易投資の促進を目的としたものであった。具体的には、@ロシア極東家電ミッション(2004年9月26日〜10月1日実施)による現地でのビジネスミーティング、A「ロシアビジネス環境セミナー ―ロシア極東と機械産業のビジネスチャンス」(2004年12月3日に大阪で開催)、Bセミナー「拡大するロシアのセキュリティ機器市場(2005年3月17日に東京で開催)、の3事業に分けて実施した。本報告書は、これら3事業の概要を事業ごとにまとめたものである。 


『モスクワ高層ビル建設技術セミナー』

2005年3月発行 A4判 71ページ 

 ロシア東欧貿易会では、平成16年度の事業として、モスクワ市においてモスクワ市建設局と共催で日本の高層ビル建設技術を紹介するセミナーを開催した。セミナーには、6人の専門家が参加した。モスクワ市では今後6年間に80棟の高層・超高層ビルの建設計画があり、一部はすでに進められている。しかし、この分野におけるロシア側の経験は少ないため、先進的な高層ビル建設技術をもつ日本企業がロシアの建設市場に進出する余地が大きい。そこで、日本から高層ビル建設分野の専門家をモスクワ市に派遣して実施したのが、今回のセミナーである。本報告書は、同セミナーの概要をまとめたものである。 


『EUの拡大と中欧諸国における機械産業・外資の進出動向』

2005年3月発行 A4判 80ページ 

 中欧諸国はバルト3国、キプロス、マルタとともに2004年5月1日、EUに加盟した。EUは新規加盟10カ国を加え、25カ国体制となった。拡大EUは人口4.5億人、GDPは9.5兆ドルを超える巨大な単一市場となった。中欧諸国にはこれまでに累積で1,500億ドル以上の外国投資が実現している。日本企業も160社以上がすでに進出した。拡大EUのなかでは、中欧諸国を巻き込んで、最適な生産体制が築かれつつある。本報告書では、中欧各国の機械産業の現状、外資の進出状況のみならず、中欧と伝統的に深い関係を有するドイツと中欧諸国との機械産業の現状、中欧諸国の自動車産業の集積を横断的に紹介している。