ロシアNIS経済速報(2016年)

No.1682 1月15日号 2016年ロシア・NIS経済の行方
No.1683 1月25日号 2015年のロシア乗用車販売動向
No.1684 2月5日号 2015年の日ロ貿易(速報値)
No.1685 2月15日号 2015年のロシア経済と鉱工業生産
No.1686 2月25日号 2015年のロシアの貿易
No.1687 3月5日号 「日ロ貿易・産業対話」開催される
No.1688 3月15日号 ロシア諸地域の輸入代替の取組み
No.1689 3月25日号 NIS食品企業の日本市場開拓の試み
No.1690 4月5日号 2015年のロシア石油産業の生産データ
No.1691 4月15日号 2015年のロシア・NIS諸国の経済(上)
No.1692 4月25日号 2015年のロシア・NIS諸国の経済(下)
No.1693 5月15日号 日ロ首脳ソチ会談と今後の展望
No.1694 5月25日号 2016年1〜3月のロシア経済
No.1695 6月5日号 ウラジオストク市長逮捕の衝撃
No.1696 6月15日号 ロシアの最新の地域総生産
No.1697 6月25日号 2016年ロシアのフランチャイズ・ランキング
No.1698 7月5日号 Brexitに対するロシアの反応
No.1699 7月15日号 2016年上半期のロシアの乗用車販売動向
No.1700 7月25日号 ウリュカエフ・ロシア経済発展大臣講演録
No.1701 8月5日号 2016年1〜6月の日本とロシア・NIS主要国の貿易
No.1702 8月25日号 ロシア極東開発と日ロ協力はどうあるべきか
No.1703 9月5日号 2016年上半期のロシアの貿易
No.1704 9月15日号 日本の存在感が際立った第2回東方経済フォーラム
No.1705 9月25日号 ロシア下院選挙結果速報
No.1706 10月5日号 ロシアの食品禁輸と輸入代替の動向
No.1707 10月15日号 2015年のロシア200大輸出企業ランキング
No.1708 10月25日号 現地有識者に聞くロシア経済の現状
No.1709 11月5日号 ロシア・NIS諸国のビジネス環境比較
No.1710 11月15日号 米国大統領選に対するロシアの反応
No.1711 11月25日号 2016年1〜9月のロシアの貿易
No.1712 12月5日号 経済重視の2016年ロシア大統領教書
No.1713 12月15日号 意外な結末を迎えたロスネフチ民営化
No.1714 12月25日号 プーチン大統領訪日と日露ビジネス対話(速報)

No.1682 2016年1月15日号

2016年ロシア・NIS経済の行方

ロシアNIS経済研究所 調査部長
服部倫卓

はじめに
 本稿では、2016年の年頭に当たって、当会の事業対象国であるロシア・NIS諸国の経済情勢をレビューし、2016年の展望を描くことを試みる。
 最初に、同諸国全体を網羅した図表を示しつつ、ロシア・NIS経済全体を概観する。いかんせん、問題は多岐にわたるので、経済成長率、為替レート、格付け、労働移民というポイントに絞って論じることにする。
 次に、ロシアの経済に議論を移す。2015年の経済パフォーマンス、2016年の経済予測、連邦予算、石油価格の要因などを取り上げる。
 さらに、NIS諸国のうち、主要国のウクライナ、ベラルーシ、カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、アゼルバイジャンの経済状況につき、それぞれ簡単にコメントする。

 その他の記事
◎モスクワのステーキ事情:良質のロシア産牛肉を使ったステーキハウス
◎2015年1〜11月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績
◎2015年1〜11月の日ロ貿易
◎ジョージア、欧州最年少首相辞任
月例報告会「新シルクロードをめぐる中国・ロシア・中央アジア関係」
「ロシアビジネスセミナー in 徳島」のご案内
◎いすゞ、ロシア合弁を子会社化、双日は追加出資
◎住商が、乗用車販売で中央アジアに参入
◎NIS各国で日本大使館が開設される
◎ロシアが対トルコ経済制裁を一部緩和へ
◎ロシア・ウクライナの制裁応酬が激化


No.1683 2016年1月25日号

2015年のロシア乗用車販売動向

はじめに
 『経済速報』では、欧州ビジネス協会(AEB)が毎月発表しているロシアの乗用車販売データを、抜 粋のうえ「統計速報」のコーナーで定期的に紹介している。AEBは1月14日、2015年通年のロシアの 乗用車販売データを発表したので、今回の速報ではいつもよりも図表を拡充して、AEB発表のロシア 乗用車販売データをご紹介する。なお、当会では後日、『ロシアNIS調査月報』2016年4月号(3月20日発行)において、より詳しい解説記事を掲載する予定である。

 その他の記事
『ロシアNIS調査月報』2016年2月号のご紹介
◎冬のバーゲンシーズン到来!
◎JALがモスクワ線を増便
◎北海道飲食大手の伸和HD、ロシア極東進出へ


No.1684 2016年2月5日号

2015年の日ロ貿易(速報値)
―輸出入が大きく減少―

はじめに
 日本財務省から2015年の貿易統計が発表されたことを受け、当会では2015年1〜12月の日本とロシア間の貿易に関し、米ドルに換算するとともに、輸出入商品構成をまとめた。そこで、今回の速報では、早速この資料をお届けする。なお、今回紹介する2015年のデータは、すべて速報値である。当会『ロシアNIS調査月報』5月号(4月20日発行)に、確定値を掲載する予定である。また、ロシア以外のNIS諸国との2015年の貿易額速報値を、今号の「統計速報」のコーナーに掲載しているので、あわせてご参照いただきたい。

 その他の記事
◎2015年の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績(速報値)
◎コローメンスコエの全ロシア蜂蜜市
「日ロ貿易・産業対話」のご案内
名古屋でロシア工業団地セミナーを開催
東京富山で「ロシア極東経済セミナー」開催
「ロシアの石油会社は油価下落にどう対応するか」のご案内
◎電動工具大手のマキタがロシアで拠点拡充
◎J千葉大学、ロシア姉妹校内に拠点開設


No.1685 2016年2月15日号

2015年のロシア経済と鉱工業生産
―6年振りのマイナス成長―

はじめに
 ロシア連邦国家統計局発表の2015年のロシアの主要経済指標がほぼ出揃ったので、今回の速報ではそれらの指標を図表に取りまとめて紹介することにする。鉱工業生産については、特に詳しくお伝えする。なお、2015年のロシアの貿易統計に関しては、ロシア連邦関税局のデータにもとづき、後日より詳しくお伝えする予定である。

 その他の記事
◎2016年1月のロシアのブランド別乗用車販売台数
◎モスクワの人気ベトナム料理店「カフェ・サイゴン」
京都で「ロシア極東経済セミナー」開催
◎モスクワに第4の空港「ラメンスコエ」


No.1686 2016年2月25日号

2015年のロシアの貿易

はじめに
 ロシア連邦関税局より2015年のロシアの対外貿易高が発表されたので、今速報ではこれらデータ を図表にまとめてご紹介する。なお、以下図表1〜4にて用いられている2014年の数値は前年の速 報値である点にご注意いただきたい。
 関税当局によれば、2015年のロシアの輸出高は3,434.3億ドルとなり、前年比で30.9%減少した。また、輸入高は1,824.0億ドルで前年比36.2%の減少となった。他方、ロシア中央銀行の発表している国際収支ベースの2015年の貿易高は、輸出が3,430.4億ドル、輸入が1,953.3億ドルでそれぞれ前年比30.9%、36.6%の減少となっている。

 その他の記事
『ロシアNIS調査月報』2016年3月号のご紹介
◎カーリングに行ってみた
◎三菱レイヨンのカザフ下水事業がJICA促進事業に


No.1687 2016年3月5日号

「日ロ貿易・産業対話」開催される

はじめに
 2016年2月29日〜3月1日、東京の虎ノ門ヒルズにおいて「日ロ貿易・産業対話(以下、会議)」が開催された。マントゥロフ・ロシア連邦産業・商業大臣が来日した機会を捉えて開催されたものであり、ロシアNIS貿易会ではこの行事を、JETRO、経団連、ロシア産業・商業省とともに共催した。
 会議には日ロ双方から総勢約500人のビジネス関係者や政府関係者が参加し、日ロ間の共同プロジェクト、製造業、医療・製薬、インフラ整備などをテーマに報告が行われた。また、全体会合にはマントゥロフ大臣が出席し、冒頭で挨拶を述べるとともに、パネルディスカッションにて参加者の質問に答えた。ここで改めて、ご参加いただいた皆様に御礼申し上げる。
 本速報では、いち早く、会議の概要、プログラム、日ロ双方の大臣の挨拶(日本側は代読)をお伝えする。本会議の詳細は別途、『ロシアNIS調査月報』2016年5月号(2016年4月20日発行)にて取り上げる予定なのでご参照いただきたい。

 その他の記事
◎2016年1月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績
◎2016年1月の日ロ貿易
◎モスクワの水族館
◎プライメタルズ、ロシア・メーカーから設備を受注
◎JA庄内みどりがロシアに桜を初輸出
◎経産省、ロシア産業・商業省と覚書を締結
◎北海道企業がサハ共和国で温室栽培事業


No.1688 2016年3月15日号

ロシア諸地域の輸入代替の取組み

はじめに
 目下、ロシア政府がプライオリティを置く輸入代替だが、現状、それが各地域においてどのように取組まれ、どの程度の成果を挙げているかを把握することはなかなか容易ではない。そんな中、ロシアのエンジニアリング企業メディアロギヤ社が、ロシアの各地域における輸入代替の進捗度合いを示した「2015年のロシア諸地域の輸入代替ランキング」を発表した。そこで本速報では同ランキングをご紹介する。
 本ランキングは、メディアロギヤが開発したマスコミの報道などをモニタリング・分析するシステムを用いて、2015年1月〜12月にロシアのテレビ、ラジオ、雑誌、インターネットなどで「輸入代替」というキーワードでヒットした記事などを基に独自の指標「メディア・インデックス」で、各地域の輸入代替進への取組みを測定、ランキングしたモノである。そのため、このランキングは各地域における輸入代替の進捗度をそのまま反映したモノではない点にご注意いただきたい。

 その他の記事
◎2016年1〜2月のロシアのブランド別乗用車販売台数
◎またまた!モスクワに雀士集結!
月例報告会「ロシア製鉄業の現状と展望」のご案内
◎NEDO、モスクワ市と信号システム実証事業を開始
◎日本企業がサハリンで温泉施設を開設
◎JICAが、ジョージア国際幹線道に円借款


No.1689 2016年3月25日号

NIS食品企業の日本市場開拓の試み
―FOODEX JAPAN 2016視察報告―

ロシアNIS経済研究所 研究員
鳴沢政志

はじめに
 2016年3月8日〜11日にかけ、千葉県の幕張メッセにおいて国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN 2016」が開催された。今回で第41回を迎えた本展示会は、世界中の78の国・地域から約3,200社が出展、期間中76,000人以上の来場者数を記録した。出展した企業のうち、当会の事業対象国であるNIS地域などからもウクライナ、ベラルーシ、モルドバ、カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、ジョージア、モンゴルの8カ国の企業が参加した。
 そこで本速報では、展示会に出展していたNIS地域各国の企業の様子や展示品などを簡単にお伝えすると共に、各企業の代表者の展示会に参加してみての感想や日本市場に対する手応えなどについてのコメントも併せてご紹介する。また、参考までに各企業のURLも掲載したので、ご連絡をされる場合はご利用いただきたい。

 その他の記事
『ロシアNIS調査月報』2016年4月号のご紹介
◎クラスノヤルスクでシベリア料理を味わう
◎カザフスタンで下院の臨時選挙を実施
◎トヨタ、ロシアでSUVの新モデル生産へ
◎サハリンT開発にJBICらが融資


No.1690 2016年4月5日号

2015年のロシア石油産業の生産データ

はじめに
 本速報では、ロシアの『石油ガス垂直統合』誌より、2015年のロシア石油企業の原油生産量、精製量に関するデータを抜粋しご紹介する。
 近年のロシアの原油生産量は、2008年に一時的に減少したものの、現在までのところ、増加傾向が続いている。2015年の原油生産量は5億3,400.2万tに達し、前年比で1.4%増加した。

 その他の記事
◎2016年1〜2月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績
◎2016年1〜2月の日ロ貿易
◎チェブラーシカ博物館
◎三井物産らが極東で風力発電機を設置
◎MHPS、トルクメニスタンでタービン受注
◎カザフスタンで政府が信任される


No.1689 2016年3月25日号

NIS食品企業の日本市場開拓の試み
―FOODEX JAPAN 2016視察報告―

ロシアNIS経済研究所 研究員
鳴沢政志

はじめに
 2016年3月8日〜11日にかけ、千葉県の幕張メッセにおいて国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN 2016」が開催された。今回で第41回を迎えた本展示会は、世界中の78の国・地域から約3,200社が出展、期間中76,000人以上の来場者数を記録した。出展した企業のうち、当会の事業対象国であるNIS地域などからもウクライナ、ベラルーシ、モルドバ、カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、ジョージア、モンゴルの8カ国の企業が参加した。
 そこで本速報では、展示会に出展していたNIS地域各国の企業の様子や展示品などを簡単にお伝えすると共に、各企業の代表者の展示会に参加してみての感想や日本市場に対する手応えなどについてのコメントも併せてご紹介する。また、参考までに各企業のURLも掲載したので、ご連絡をされる場合はご利用いただきたい。

 その他の記事
『ロシアNIS調査月報』2016年4月号のご紹介
◎クラスノヤルスクでシベリア料理を味わう
◎カザフスタンで下院の臨時選挙を実施
◎トヨタ、ロシアでSUVの新モデル生産へ
◎サハリンT開発にJBICらが融資


No.1691 2016年4月15日号

2015年のロシア・NIS諸国の経済(上)

はじめに
 『経済速報』では毎年この時期、前年のロシア・NIS諸国(旧ソ連の新独立諸国)の経済統計を紹介し、各国の最新の経済動向について論評するという企画をお届けしている。本年も2015年のデータがほぼ出揃ったので、早速それを試みたい。なお、モンゴルは一般的にはNISの範疇に入らないが、今年からモンゴルも本レポートの対象に加えることにする。
 まず今号では、全13ヵ国の主要経済指標を図表にまとめて掲載するとともに、ロシア・NIS全般、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、モルドバについての解説をお届けする。中央アジア諸国(カザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタン、タジキスタン)、南コーカサス諸国(アゼルバイジャン、アルメニア、ジョージア)、モンゴルのレビューは次号で扱う予定である。各国レビューの執筆は、当会ロシアNIS経済研究所のスタッフによるものであるが、ロシアについては本年も北海道大学スラブ・ユーラシア研究センターの田畑伸一郎教授にとくにご寄稿いただいた。

 その他の記事
◎キルギスでジェエンベコフ新首相就任
◎2016年1〜3月のロシアのブランド別乗用車販売台数
◎特注も可能なシーフードレストラン「ポルト・マルテーゼ」
◎シスメックス、モンゴルの感染症対策を支援
◎安倍首相、ウクライナ大統領と会談
◎ロシアで新ルーブル紙幣を導入へ
◎ロシア金属各社、記録的利益あげる


No.1692 2016年4月25日号

2015年のロシア・NIS諸国の経済(下)

はじめに
 前回に引き続き、CIS統計委員会および各国統計局発表のデータ等にもとづき、2015年の経済実績を中心に、NIS諸国の最新の経済情勢についてのレビューを行う。
 前回は、全13ヵ国の主要経済指標を表にまとめて掲載するとともに、ロシア・NIS全般、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、モルドバについての解説をお届けした。今号では中央アジア諸国(カザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタン、タジキスタン)、南コーカサス諸国(アゼルバイジャン、アルメニア、ジョージア)、モンゴルを扱う。
 なお、前回掲載した図表1、2に誤りがあったので、お詫び申し上げるとともに、データを修正の上で再掲載する。モンゴルのGDP成長率が誤って名目成長率になっていたので、実質成長率に修正したものである。

 その他の記事
◎ウラジーミルへの日帰り旅行
『ロシアNIS調査月報』2016年5月号のご紹介
◎ウクライナでフロイスマン新内閣成立
◎幼児教育のしちだ・教育研究所、ロシア進出へ
◎日ロ外相会談が開催される
◎化粧原料のホルスがモンゴルに新工場


No.1693 2016年5月15日号

日ロ首脳ソチ会談と今後の展望

ロシアNIS経済研究所 所長
遠藤寿一

はじめに
 我が国の安倍晋三首相は、日本のゴールデンウイークに欧州諸国を歴訪後、5月6日(金)にロシア南部のソチに立寄り、V.プーチン・ロシア大統領との非公式会談に臨んだ。半日の滞在ではあったが、実り多い会談であったと評価される。ロシアの報道は過熱的な部分もあり、ウクライナ問題を契機として国際社会から制裁を科せられ、孤立している苛立ちもあるものと推察できる。このような環境下での安倍総理のロシア訪問はベスト・タイミングであったと思われる。
 以下本稿では、今回の日ロ首脳会談の成果について簡単にコメントするとともに、今後の展望について述べてみたい。また、付属資料として、日本外務省の発表した日ロ首脳会談の概要を掲載する。

 その他の記事
◎2016年1〜4月のロシアのブランド別乗用車販売台数
◎2016年1〜3月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績
◎2016年1〜3月の日ロ貿易
◎モスクワにおける「勝利の日」
ペテルブルグ国際経済フォーラムにおける日露ラウンドテーブル
ROTOBO月例報告会「ロシア企業と取引を始める前に」
◎ノヴァテク、ESPOパイプラインで原油を輸出
◎車載音響機器のクラリオン、ロシアに進出
◎JICAがタジキスタンに無償資金贈与
◎ヴォストーチヌィ宇宙基地で初打上げが成功
◎カザフスタンで内閣改編
◎日本電産子会社がロシアのガスPLモータ受注
◎サハリンの窓枠メーカーが日本進出


No.1694 2016年5月25日号

2016年1〜3月のロシア経済
―マイナス成長も減少幅は縮小―

はじめに
 ロシア連邦統計局、および、同関税局などより2016年1〜3月のロシアの主要経済指標、ならびに、対外貿易高が発表されたので、本速報ではこれらデータを図表にまとめてご紹介する。とくに、鉱工業生産に関しては、すでに1〜4月の数値が発表されているのでそちらをご紹介する。
 2016年に入り、石油価格が持ち直したことに伴いルーブル・レートも若干ながら上昇に転じた。こういった状況を受け、ロシア連邦経済発展省のウリュカエフ大臣は、現在、ロシアが置かれている立場は厳しいものの、それに経済が適応することで、更なる経済成長は可能と主張している。また、専門家の間でも2016年ロシアの経済成長について、マイナス成長は続くものの下げ幅は減少するとの見方が優勢となっている。以前の水準には未だ遠いものの、こういった経済の好材料がロシア版「新常態」における経済成長論を後押ししているのは疑う余地はない。今後の動静が注目される。

 その他の記事
『ロシアNIS調査月報』2016年6月号のご紹介
◎モスクワで1、2を争うクオリティの寿司屋「フミサワ寿司」
ROTOBOモスクワ・エカテリンブルグ経済ミッション
◎AIIBがタジキスタン道路プロジェクトに融資
◎「日ロさけ・ます漁業交渉」が妥結


No.1695 2016年6月5日号

ウラジオストク市長逮捕の衝撃

ロシアNIS経済研究所 次長
齋藤大輔

はじめに
 プーチン大統領がアジア太平洋への玄関口として開発に力を入れる、ロシア極東・沿海地方のウラジオストク市で、イーゴリ・プシカリョフ市長が捜査機関に拘束された。今回の出来事を簡単にまとめてみた。

 その他の記事
◎古き良きモスクワの散策(9):クリミア堤防
◎2016年1〜4月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績
◎2016年1〜4月の日ロ貿易


No.1696 2016年6月15日号

ロシアの最新の地域総生産
―クリミアが統計に登場―

はじめに
 ロシア連邦国家統計局は先日、2014年の同国の地域総生産の統計を発表した。地域総生産は国内総生産(GDP)を地域別(州などのレベル)にブレークダウンしたものだが、GDPよりも発表が遅いので、このほどようやく2014年の数字が発表されたというわけである。そこで今回の速報では、この最新データを図表にまとめてご紹介する。
 さて、今回の地域総生産統計で、最大のトピックは、初めてクリミアが登場したことだろう。周知のとおり、ロシアは2014年3月にウクライナ領クリミアの併合を強行しているが、むろん国際的な承認は得られていない。ただ、クリミアがロシアの統計上、どのように位置付けられるかは興味深いところなので、本速報でもクリミアのデータを参考値として掲載することにする。

 その他の記事
◎2016年1〜5月のロシアのブランド別乗用車販売台数
◎ステーキハウス再び:ルィブィ・ニェットとシカゴ・プライム
カザフスタン水関連展示会出展者募集のご案内
◎防災製品の東京製綱がカザフスタンで工場設立
◎東洋エンジ関連会社、トルクメニスタンでプラント受注
◎経産省がクリーン・コール技術でモンゴルと協力
◎日本・モンゴルEPAが発動


No.1697 2016年6月25日号

2016年ロシアのフランチャイズ・ランキング

はじめに
 ロシアのビジネス・ポータルサイトbebossにおいて、2016年版ロシアのフランチャイズ・ランキングが発表されたので、本速報ではこれを抜粋してご紹介する。
 ポータルサイトbebossは2006年に創設され、ロシア・NIS諸国におけるビジネス・投資案件に関する情報の発信を行っている。取り扱っている情報は、フランチャイズ関連、不動産関連、売却事業の紹介、卸先の紹介など多岐にわたる。今速報にてご紹介するフランチャイズ・ランキングは2012年から行われている取組みで、ロシア市場で活躍するフランチャイザーを、事業年数、投資規模、チェーン展開の規模、平均の投資回収期間など30以上の指標で格付けし、その中から上位100社を、今日、ロシアにおいてもっとも有望なフランチャイザーとして発表している。

 その他の記事
『ロシアNIS調査月報』2016年7月号のご紹介
◎ペテルブルグのプイシュキ
月例報告会「ロシアの人事労務管理 ―その特徴と最新事情―」
月例報告会「サハリンで考えたこと 歴史、領土、経済」
◎カザフスタン、アスタナ市長交代
◎三井物産、ロシアで食材EC事業に参入
◎コマツが極東に部品再生販売拠点を設立
◎ホンマ・マシナリー、工作機械をロシアで受注


No.1698 2016年7月5日号

Brexitに対するロシアの反応

はじめに
 2016年6月24日、英国でEU離脱をめぐる国民投票が実施され、51.9%の英国国民が離脱を支持する結果となった。予想外の結果は世界中のメディアを大きく騒がせており、ロシアも例外ではない。特に、残留を主張するキャメロン首相が国民投票前の運動中に「英国のEU離脱はロシアを喜ばせるだけ」と述べたことや米国の有識者らが「英国のEU離脱はロシア/プーチンの勝利」と述べたことも影響し、EU域外であるロシアの動向にも関心が集まっている。さすが、米Forbes誌で2年連続「世界で最も影響力のある人物」第1位に選ばれただけあって、上海協力機構のサミットでウズベキスタンのタシケントを訪問中であったプーチン大統領の発言にも注目が集まった。 そこで、本速報ではロシアの主要メディアのBrexitに関する報道の中から、特にプーチン大統領や主要閣僚の発言や見解について取り上げた記事を抜粋してご紹介する。

 その他の記事
◎ロシアが世界に誇る宇宙飛行士記念博物館
◎2016年1〜5月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績
◎2016年1〜5月の日ロ貿易
月例報告会「サハリンで考えたこと 歴史、領土、経済」
◎JOGMEC、ガスプロムネフチ社とMOU締結
◎ロスアトム、原発での汚染水処理技術を日本へアピール


No.1699 2016年7月15日号

2016年上半期のロシアの乗用車販売動向

はじめに
 『経済速報』では、欧州ビジネス協会(AEB)が毎月発表しているロシアの乗用車販売データを、抜粋のうえ「統計速報」のコーナーで定期的に紹介している。AEBは7月8日、2016年上半期のロシアの乗用車販売データを発表したので、今回の速報ではいつもよりも図表を拡充して、AEB発表のロシア乗用車販売データをご紹介する。  以下では、図表1に2016年6月および2016年上半期のブランド別の販売台数、図表2に2016年6月および2016年上半期の主要なグループ/ブランド別の販売台数、図表3に2016年上半期の主要なグループ別の販売シェア、図表4に2016年上半期の主要モデルの販売台数をまとめた。

 その他の記事
◎ペテルブルクの本格ラーメン「ヤルメン麺屋政宗」
◎JFEスチール、欧州ガスパイプライン向け鋼材大量受注
◎三菱商事、ウクライナに自動車販売合弁会社設立
◎稚内とサハリンの定期航路再開


No.1700 2016年7月25日号

ウリュカエフ・ロシア経済発展大臣講演録

はじめに
 2016年7月19日、ウリュカエフ・ロシア経済発展大臣訪日の機会に、(一社)ロシアNIS貿易会は、同大臣の講演会を主催した。そこで、本稿ではウリュカエフ大臣の講演録および質疑応答の内容をお伝えする。本年5月に安倍総理がソチでプーチン大統領と非公式会談を行い、9月にはロシアで行われる東方経済フォーラムにて再び首脳会談が行われる可能性も示唆されるなど、日ロの経済関係が前向きに発展する兆しを示している中でロシアからの要人訪問ということで、講演会には日本側から250人以上ものビジネス、経済関係者が参加した。公式日程の影響で開始時間が遅れ、わずか30分程度の講演となったが、ロシアの経済政策や日ロ政府間の取り組み、日本企業への期待など様々な内容が網羅される講演となった。

 その他の記事
『ロシアNIS調査月報』2016年8月号のお知らせ
◎「モスクワ・ジャム祭り」開催
月例報告会「モスクワ・エカテリンブルク経済ミッション帰国報告
◎トルクメニスタン・エネルギー省庁改編
◎ロシアの民間企業がヨコレイ社の物流センターを視察
◎キルギス労働相が沖縄県内のホテルを視察


No.1701 2016年8月5日号

2016年1〜6月の日本とロシア・NIS主要国の貿易

はじめに
 2016年も折り返し地点を過ぎた。日本財務省から2016年1〜6月期の貿易統計が発表されたことを受け、当会では1〜6月の日本とロシアおよびNIS主要国との貿易に関し、輸出入品構成をまとめたので、早速これをご紹介する。  なお注意点として、本資料では財務省発表の円表示の貿易統計を独自にドル換算して示している。図表1、2、4が月毎の為替レートで換算した数値を積み上げたものであるのに対し、その他は1〜6月の平均レートで単純に換算したものであり、ゆえに総額が微妙に異なる。

 その他の記事
◎2016年上半期のロシア経済
◎夏に行きたい涼しげなギリシャ料理店「モーロン・ラベ」
◎ロシアで相次いで州知事交代
◎ロシア、クリミア連邦管区廃止
ロシア水・省エネ・環境ミッションinイルクーツク参加企業募集のご案内
◎ウェザーニューズ、モスクワに現地法人を解説
◎三井造船、トルクメニスタンへ硫酸生産設備を引き渡し
◎シャープ、モンゴルでの太陽光発電所建設に参画
◎アークレイ、ロシアで尿検査薬の生産開始


No.1702 2016年8月25日号

ロシア極東開発と日ロ協力はどうあるべきか
−村山会長がロシア通信社のインタビューに応じる−

はじめに
 9月2日(木)〜3日(金)にかけて、プーチン政権が戦略地域と位置づけるロシア極東のウラジオストクで開催される大型国際会議「東方経済フォーラム」を前に、(一社)ロシアNIS貿易会の会長を務める村山滋・川崎重工業椛纒\取締役会長がイタルタス通信のインタビューを受け、ロシア極東のビジネス環境や極東における日ロのビジネス協力の展望について回答した。本稿ではその内容について日本語で紹介する。

 その他の記事
『ロシアNIS調査月報』2016年9-10月号のご紹介
◎古き良きモスクワの散策(10):トヴェルスカヤ通り
◎2016年1〜7月のロシアのブランド別乗用車販売台数
東方経済フォーラム 日ロラウンドテーブルのご案内
◎ロシア水・省エネ・環境展示会 事業説明会のご案内
◎モンゴルで新内閣発足
◎ロシアの大統領府長官交代
◎ロシアで初の女性教育大臣就任 ◎ユジノサハリンスク道北物産展の出展者募集
◎賛光精機、モンゴル拠点の生産増強
◎トヨタ、ロシア工場でRAV4の生産開始


No.1703 2016年9月5日号

2016年上半期のロシアの貿易

はじめに
 ロシア連邦関税局より、2016年上半期のロシアの対外貿易高が発表されたので、本速報ではこれらデータを図表にまとめてご紹介する。なお、以下図表1〜4に用いられている2015年1〜6月の数値は前年の速報値である点にご注意いただきたい。

 その他の記事
◎2016年1〜7月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績
◎2016年1〜7月の日ロ貿易
◎2016年のモスクワの日
月例報告会「キルギス共和国の最新の政治社会事情」
◎カリモフ・ウズベク大統領が緊急入院!
◎フジクラ、モルドバにワイヤーハーネス新工場
◎日露鉄リサイクル業界交流会の開催


No.1704 2016年9月15日号

日本の存在感が際立った第2回東方経済フォーラム

はじめに
 2016年9月2〜3日、プーチン大統領の肝いりで第2回東方経済フォーラムがウラジオストクで開催された。ロシア極東発展省の発表によれば、昨年の1.5倍となる約4,600人が参加した。総理の訪ロもあり、参加人数でも、現地の報道を見ても日本の存在感が際立ったフォーラムであった。そこで、本稿では、当会が事務局を務めた日ロラウンドテーブルの概要について第一報をお届けするとともに、現地での日ロ首脳会談やフォーラムに関する報道振りを紹介する。

 その他の記事
◎2016年1〜8月のロシアのブランド別乗用車販売台数
◎ウズベキスタンで大統領代行就任
◎カザフスタンの首相解任
◎三井物産など、ロシア国営電力に出資へ
◎マツダ、ロシアにエンジン工場を新設
◎東芝、ロシア郵便と覚書締結
◎ロシアNIS貿易会と技術発展エージェンシーとの協力覚書締結
◎露技術発展庁との情報交換に関する覚書締結
◎輸出クレジットライン設定のための協定締結
◎石油・天然ガス事業協力に関する覚書締結
◎極東ASEZへの投資促進に関する協定締結
◎日ロの中小企業協力に関する覚書締結
◎NEC、競馬場設備近代化に関する覚書締結


No.1705 2016年9月25日号

ロシア下院選挙結果速報

はじめに
 2016年9月18日、ロシアで連邦下院選挙が行われた。開票率99%時点の中央選挙管理委員会の暫定結果によれば、「統一ロシア」が54.19%で第1位となった。第2位は拮抗しているが、ロシア共産党が13.34%、続いてロシア自由民主党が13.14%を獲得している。投票率は暫定で47.78%とロシア史上最低の低さとなる可能性が高い。また、下院選挙と同時に、9連邦構成主体で首長選挙、39構成主体で議会選挙、さらに多くの地方自治体で市長選挙や議会選挙が行われた。こちらについてはあまり注目されていないが、下院選挙とは少し違った結果も表れている。そこで、本稿では、下院選挙、首長選挙、地方議会選挙の結果と、それに対するロシアの政治家、政治評論家、国際視察団の評価などについて、ロシアの中央選挙管理委員会および現地の報道を元にお伝えする。

 その他の記事
◎JALモスクワ便におけるロシア産の牛ステーキ
◎カザフスタンで内閣改造
◎アルメニアでも首相交代
JKAセミナー「ロシアビジネスセミナー インフラ・ビジネスの現場から」
「キルギス食品加工企業プレゼンテーション」開催のご案内
◎北海道銀行、ハバロフスク地方政府などと覚書
◎三井物産、ガスプロムと船舶向けLNG協力で覚書
◎NECグループ、キルギス最大の国際空港向け航空保安システム受注
◎JOGMEC、ロシア沿海地方と石炭開発等に関する覚書締結
◎モンゴルに日本料理店


No.1706 2016年10月5日号

ロシアの食品禁輸と輸入代替の動向

ロシアNIS経済研究所 調査部長
服部倫卓

はじめに
 ウクライナ危機を背景に、ロシアが欧米産農産物・食品の一部に対する輸入禁止措置を導入してから、約2年が経過した。禁輸措置は、欧米の生産者に小さからぬ打撃を与える一方、ロシア市場に構造的な変化をもたらしている。とりわけ、畜産・酪農品を中心に、ロシアの生産者による輸入代替生産が急ピッチで進んでいる。今日のロシアでは、あらゆる産業分野で輸入代替の課題が叫ばれているが、おそらく最も顕著な成果が挙がっているのが、畜産・酪農品を中心とした食品分野だろう。
 そこで今回の速報では、ロシアの欧米産食品禁輸政策の経緯と事実関係を改めて整理するとともに、ロシア連邦国家統計局およびロシア連邦関税局発表の統計資料、前掲の「食品禁輸:2015年の総括」をもとに、ロシアの食品貿易のパフォーマンスを図表にまとめ、食品禁輸と輸入代替の動向を概観する。

 その他の記事
◎2016年1〜8月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績
◎2016年1〜8月の日ロ貿易
◎モスクワで日本風クレープ屋オープン
「第6回日本カザフスタン経済官民合同協議会」開催のご案内
◎CEEDSメンテナンスのお知らせ
◎ナルィシキン元下院議長、対外諜報庁長官就任
◎日本・モンゴル外相会談
◎SBエナジー、モンゴルに風力発電所建設へ
◎キルギス行政関係者、ヨコレイ物流センター視察
◎MRJがロシア・カムチャッカ経由で米国到着
◎ロシア沿海地方労組、石川県庁訪問


No.1707 2016年10月15日号

2015年のロシア200大輸出企業ランキング

はじめに
 ロシアの経済週刊誌『エクスペルト』(2016年9月26日〜10月2日号、No.38〜39)に2015年のロシアの200大輸出企業ランキングが発表されたので、本速報ではこれを抜粋してご紹介する。
 『エクスペルト』誌の調査によると、ロシアにおける2015年の輸出総額(3,435億ドル)のうち、ランキングにノミネートされた上位200社の輸出総額は2,682億ドルで全体の約84%を占めた。これはロシアの輸出総額からカザフスタンとベラルーシへの輸出総額を差し引いた金額に占める割合である。表中にも示したとおり、同誌の調査による各社の輸出高にはカザフスタンとベラルーシが含まれていない。2015年1月1日にユーラシア経済連合が発足したことを背景に、両国との域内取引を国内取引と同等に扱うようになりつつあるという業界内の傾向が強まっていることが示されている。

 その他の記事
◎2016年1〜9月のロシアのブランド別乗用車販売台数
◎モスクワ中央環状線が開通
「タジキスタン投資プレゼンテーション」
月例報告会「ロシア自動車産業の最新事情」
◎ロシア下院議長選出
◎カザフスタン軍需・宇宙産業省新設
◎ジョージアで議会選挙実施
◎ブリヂストンがウリヤノフスクに新タイヤ工場
◎ウクライナ向け製鉄設備受注


No.1708 2016年10月25日号

現地有識者に聞くロシア経済の現状

はじめに
 ロシアNIS貿易会では、2016年9月中旬に、油価下落やルーブル安の影響を受けて低迷するロシア経済の現状について、現地の経済・社会分野の専門家にヒアリング調査を実施した。これらの調査結果については年度末に報告書を作成して紹介する予定であるが、昨今のロシアの社会・経済情勢は刻一刻と状況が変化しているため、一足先にその一部をお知らせしたいと思う。

 その他の記事
『ロシアNIS調査月報』2016年11月号のお知らせ
◎24時間、朝食を出す店:Cook’kareku
産業総合展覧会「イノプロム2017」説明会
◎INPEXがカザフ・カシャガン油田からの原油出荷開始
◎NEDOがウズベクでコジェネシステムの導入実証事業実施へ
◎MHPS、ウズベク向けGTCC発電プラントを受注
◎JBICが露ズベルバンクに40億円の単独投資へ
◎露の製薬大手へ三井物産が出資検討
◎滝澤鉄工所、露での部品調達拡大へ
◎清水建設とタシケント市との覚書締結


No.1709 2016年11月5日号

ロシア・NIS諸国のビジネス環境比較
−Doing Business 2017より−

はじめに
 2016年10月25日、世銀グループより『Doing Business 2017』が発表された。今速報では、同報告書から、当会の事業対象国であるロシア・NIS諸国のデータを抜粋し、各国の最近のビジネス環境やその推移についてお知らせする。

 その他の記事
◎2016年1〜9月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績
◎2016年1〜9月の日ロ貿易
◎古き良きモスクワの散策(11):ゴーリキー公園の展望スポット
◎ロシア産業・商業第一次官訪日ミッションとの交流会
◎第12回日本トルクメニスタン経済合同会議
ロシア産業総合展覧会「イノプロム2017」PRプレゼンテーション
◎JICA北海道が中央アジアフォーラムを開催
◎北見産タマネギをロシアへ輸出
◎道産品アンテナ店がウラジオストクに開設へ
◎JFEとサハ共和国、植物工場建設に向け調査へ


No.1710 2016年11月15日号

米国大統領選に対するロシアの反応

はじめに
 2016年11月8日、米国で大統領選挙が実施され、共和党のドナルド・トランプが民主党のヒラリー・クリントンを破り、接戦を制した。各党の候補者選びを含めた米国特有の選挙運動は約1年に渡って展開された。トランプ氏とヒラリー氏の争いは接戦になることが予想されていたものの、選挙直前の大方のメディアの予想は国内外ともにヒラリー氏の勝利を予想していたため、想定外のトランプ氏の勝利に世界中が驚き、様々な反応を示した。
そこで、本速報では、今後のロ米関係やロシアの外交政策にも影響を与える可能性の大きい米国大統領選の結果に関する、プーチン大統領や主要閣僚を含む各界要人の発言や各種メディア報道の中から、専門家の見解を中心とした報道振りを抜粋してご紹介する。

 その他の記事
◎モスクワの50ルーブル均一カフェ「Cofix」
◎2016年1〜10月のロシアのブランド別乗用車販売台数
◎2016年1〜9月の日ロ貿易
月例報告会「ロシア工業団地視察報告」
◎ウリュカエフ・ロシア経済発展大臣身柄拘束
◎モルドバで親ロ派大統領就任
◎サハリンで日ロ食品セミナー開催
◎世耕経済産業大臣が訪ロ、要人と会談


No.1711 2016年11月25日号

2016年1〜9月のロシアの貿易

はじめに
  ロシア連邦関税局より、2016年1〜9月のロシアの対外貿易高が発表されたので、本速報ではこれらデータを図表にまとめてご紹介する。なお、以下図表1〜4に用いられている2015年1〜9月の数値は前年の速報値である点にご注意いただきたい。

 その他の記事
『ロシアNIS調査月報』12月号のお知らせ
◎モスクワで鯖の塩焼き定食: 青空ラウンジ店
◎医療法人北斗が極東にリハビリ施設を開設へ
◎露で日本の肌着が高評価、年内に販売開始
◎MHPSがウズベク向けガスタービン発電プラント受注


No.1712 2016年12月5日号

経済重視の2016年ロシア大統領教書

はじめに
 2016年12月1日、プーチン大統領は毎年恒例の大統領教書演説を行った。
 年に一度の大統領の施政方針演説ということで、毎年、その内容に注目が集まるが、今回の特徴としては、主に次の3点を挙げることができる。@ここ数年大統領教書の主要テーマとなっていた対外政策が大幅に縮小され、国内政策により多くの時間が割かれた、A中でも演説の3分の1以上を経済が占めた、Bただし、経済も政治も新しい具体的政策について言及されることはなかった。

 その他の記事
◎2016年1〜10月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績
◎2016年1〜10月の日ロ貿易
◎モスクワのユダヤ料理レストラン「Mitzva Bar」
「日露ビジネス対話」開催のご案内
◎CEEDS復旧のお知らせ
◎ジョージアで新政府発足
◎ロシア経済発展大臣就任
◎北海道の居酒屋チェーンがロシア極東進出
◎ロシア沿海地方知事が鳥取県を訪問
◎いすゞ、ロシアで大型トラック組み立て


No.1713 2016年12月15日号

意外な結末を迎えたロスネフチ民営化

はじめに
 2016年12月7日、ロシアの石油最大手ロスネフチのセーチン社長がプーチン大統領と会談を行い、同社の株の19.5%が、スイスに本社を置く世界最大の商品取引商社グレンコアとカタールの投資ファンドカタール投資庁に売却されることが明らかになった。
 本速報では、今後のロシア経済、同国の主要産業である石油ガス分野に大きな影響を与える可能性の高いロスネフチの民営化について、これまでの経緯なども含め、ロシアメディアの報道振りをご紹介する。

 その他の記事
◎2016年1〜11月のロシアのブランド別乗用車販売台数
◎モスクワにおけるクリスマス・フェスティバル
月例報告会「2016年のロシア経済の総括」
◎ミルジョエフ・ウズベキスタン大統領就任
◎露進出の日系企業、11月時点で314社
◎来季のサハリン航路は6〜9月運航
◎露水域での漁獲割当量1,680t増で妥結
◎極寒の地ヤクーツクに日本の温室栽培技術
◎日通がシベリア鉄道での一貫輸送業務を開始
◎みずほ銀行がズベルバンクとの協力拡大へ


No.1714 2016年12月25日号

プーチン大統領訪日と日露ビジネス対話(速報)

はじめに
  2016年12月15〜16日、プーチン・ロシア連邦大統領が11年ぶりに日本を訪問した。(一社)ロシアNIS貿易会は、プーチン大統領の訪日に合わせて、(一社)日本経済団体連合会(経団連)、露日ビジネスカウンシル、ロシア産業家企業家同盟、実業ロシアとの共催で都内にて「日露ビジネス対話」を開催した。
 首脳会談でも日ロの経済協力が主要なテーマの1つということで、両国の経済・ビジネス界の関心が高く、大変な盛況ぶりであった。主催者を代表し、この場をお借りして、ご参加いただいた皆様には改めて御礼申し上げたい。「日露ビジネス対話」については『ロシアNIS調査月報』2017年2月号にて詳しく報告させていただくことになるが、本速報では一足先にビジネス対話の最終的なプログラムおよびプーチン大統領訪日に合わせて署名された成果文書の一覧をご紹介する。

 その他の記事
『ロシアNIS調査月報』2017年1月号のお知らせ
◎クラシックカー博物館「アフトヴィーリ」
◎横浜ゴム、ロシア工場で欧州向けタイヤ生産
◎サハリンで北海道産食品PR