ロシアNIS経済速報(2017年)
No.1715 | 1月15日号 | 2016年のロシア経済主要ニュース |
No.1716 | 1月25日号 | 2016年のロシアの乗用車販売動向 |
No.1717 | 2月5日号 | 2016年の日ロ貿易(速報値) |
No.1718 | 2月15日号 | 2016年のロシア経済と鉱工業生産 |
No.1719 | 2月25日号 | 2016年のロシアの貿易 |
No.1720 | 3月5日号 | 2016年のロシア石油産業の生産データ |
No.1721 | 3月15日号 | 2015〜2016年版ロシア地域別投資環境ランキング |
No.1722 | 3月25日号 | Forbes世界長者番付2017 −96人のロシア人がランクインー |
No.1723 | 4月5日号 | ロシアにおける医療ビジネス −これまでの事例と今後の可能性 |
No.1724 | 4月15日号 | 2016年のロシア・NIS諸国の経済(上) |
No.1725 | 4月25日号 | 2016年のロシア・NIS諸国の経済(下) |
No.1726 | 5月15日号 | 安倍総理大臣訪ロと日露首脳会談 |
No.1727 | 5月25日号 | 2017年1〜3月のロシア経済 |
No.1728 | 6月5日号 | ロシア地方銀行協会セミナー報告 |
No.1729 | 6月15日号 | ペテルブルグで日ロラウンドテーブル開催 |
No.1730 | 6月25日号 | ロシアの連邦管区別の総生産データ |
No.1731 | 7月5日号 | ロシアの工業団地・経済特区ランキング |
No.1732 | 7月15日号 | 2017年1〜6月のロシアの乗用車販売動向 |
No.1733 | 7月25日号 | エカテリンブルグでイノプロム2017開催 |
No.1734 | 8月5日号 | 2017年上半期の日ロ貿易 |
No.1735 | 8月25日号 | 2017年上半期のロシア経済と鉱工業生産 |
No.1736 | 9月5日号 | 2017年上半期のロシアの貿易 |
No.1737 | 9月15日号 | 東方経済フォーラムにおける日ロ間の合意文書リスト |
No.1738 | 9月25日号 | ロシア統一地方選挙結果速報 |
No.1739 | 10月5日号 | 底打ち感が強まるロシア乗用車市場―2017年夏時点の状況― |
No.1740 | 10月15日号 | 日本タタルスタン・ビジネスフォーラム |
No.1741 | 10月25日号 | 2017年1〜9月のロシア経済と鉱工業生産 |
No.1742 | 11月5日号 | ロシア・NIS諸国のビジネス環境比較 |
No.1743 | 11月15日号 | 2017年版ロシア大企業ランキング |
No.1744 | 11月25日号 | 2017年1〜9月のロシアの貿易 |
No.1745 | 12月5日号 | 大統領選挙を見据えたロシア諸地域の動き |
No.1746 | 12月15日号 | 「ロシアグルメ週間」が東京で初開催される |
No.1747 | 12月25日号 | 2017年のロシア経済主要ニュース |
No.1715 2017年1月15日号
2016年のロシア経済主要ニュース
はじめに
2017年最初の速報は、2016年末にロシア・ノーヴォスチ通信が発表した2016年のロシア経済主要ニュースを紹介し、2016年のロシア経済を総括・回顧してみたい。一般的に「10大ニュースとして括られることが多いが、ノーヴォスチ通信の場合、必ずしも10本になっていないので「主要ニュース」としてお届けする。
ノーヴォスチ通信では例年この時期に、ロシアの経済、政治、社会といったジャンル別にその年の主要ニュースを発表している。各記事には寸評が付され、同国の1年間の国情を回顧するうえで非常に有益である(ただし、ニュースの中にはロシアに直接関係ないものも含まれている)。
以下では、本誌読者の関心がもっとも高いと思われる経済のニュースにフォーカスし、各ニュースについての簡単な説明も添えながらご紹介したい。それに加え、政治、社会、スポーツ、文化、旧ソ連地域に関しても、それぞれの主要ニュースの一覧を掲載する。これらは必ずしもビジネスのお役には立たないかもしれないが、ロシアの世情を知るためのご参考にしていただければ幸いである。
その他の記事
◎2016年1〜11月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績
◎2016年1〜11月の日ロ貿易
◎モスクワのグルジア料理レストラン
◎年末にカザフスタンで重要閣僚交代
◎タジキスタン、大統領の長男ドゥシャンベ市長就任
◎セミナー「カスピ海産油国のエネルギー戦略」開催
◎「カザフスタン・ロシア水ビジネス推進ミッション」のご案内
◎月例報告会「ロシアの東方シフトと極東情勢」
◎ロシア向け航空混載サービスを開始
◎2017年の石油製品生産は2.5%減へ
◎ガスプロムネフチ、石油生産を下方修正
◎大分大と露国立研究医大が医療分野で連携
◎カザフスタンが一層のビザ緩和
◎ベラルーシ短期滞在のビザ免除へ
◎世耕経済産業大臣が訪ロ、要人と会談
No.1716 2017年1月25日号
2016年のロシアの乗用車販売動向
はじめに
『経済速報』では、欧州ビジネス協会(AEB)が毎月発表しているロシアの乗用車販売データを、抜粋のうえ「統計速報」のコーナーで定期的に紹介している。AEBは1月12日、2016年通年のロシアの乗用車販売データを発表したので、今回の速報ではいつもよりも図表を拡充して、AEB発表のロシア乗用車販売データをご紹介する。
その他の記事
◎『ロシアNIS調査月報』2017年2月号のご紹介
◎モスクワの氷祭り
◎「アゼルバイジャン・インダストリアル・パーク視察団」
◎「ロシアビジネスセミナーin京都−医療関連ビジネスを中心にー」
◎「第9回日本アゼルバイジャン経済合同会議」のご案内
◎ロシア・エヴラズから新高炉用設備を受注
◎JAL東京−モスクワ線3月末から増便
◎ロシアGDP、2017年はプラスの見通し
◎ロスネフチ、ハンガリーとスロバキアに供給
No.1717 2017年2月5日号
2016年の日ロ貿易(速報値)
はじめに
日本財務省から2016年の貿易統計が発表されたことを受け、当会では2016年1〜12月の日本とロシアの間の貿易に関して、米ドルに換算するとともに、輸出入商品構成をまとめた。そこで、今回の速報では、早速この資料をお届けする。なお、今回紹介する2016年のデータはすべて速報値であり、確定値は当会『ロシアNIS調査月報』5月号(4月20日発行)に掲載する予定である。また、ロシア以外のNIS諸国との2016年の貿易額速報値を統計速報のコーナーに掲載しているので、合わせてご参照いただきたい。本資料では財務省発表の円表示の貿易統計を独自にドル換算して示している。その際に、図表1、2、4が月毎の為替レートで換算した数値を積み上げたものであるのに対し、図表3、5は年平均レートで単純に換算したものである。したがって、両者は総額が微妙にずれているので、ご注意されたい。
その他の記事
◎2016年の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績(速報値)
◎ヴァジム・ザドロジヌィ博物館
◎「ロシア極東・バイカル地域経済セミナー」のご案内(東京・札幌)
◎年末にカザフスタンで組織改編
◎ウクライナ警察向けにアウトランダー受注
◎ウラジオストク便、9年ぶりに関空で復活
◎ウズベキスタンでガスタービン導入
No.1718 2017年2月15日号
2016年のロシア経済と鉱工業生産
−マイナス成長の中、鉱工業は回復傾向−
はじめに
ロシア連邦統計局発表の2016年のロシアの主要経済指標がほぼ出揃ったので、今回の速報ではそれらの指標を図表にとりまとめて紹介することにする。鉱工業ついては、特に詳しくお伝えする。なお、2016年のロシアの貿易統計に関しては、ロシア連邦関税局のデータに基づき、後日より詳しくお伝えする予定である。
その他の記事
◎2017年1月のロシアのブランド別乗用車販売台数
◎モスクワのウズベキスタン料理
◎月例報告会「物流・インフラの観点から見た日ロ経済関係の実相」
◎トルクメニスタンで大統領選挙実施
◎山形の桜、サンクトペテルブルグに輸出
◎モンゴルで堆肥製造の合弁会社設立
◎JCB、カザフスタンでカード加盟店を拡大
◎モスクワー極東を結ぶ鉄道高速輸送が開始
◎モスクワで新潟、鳥取などが県産品のPR
No.1719 2017年2月25日号
2016年のロシアの貿易
はじめに
ロシア連邦関税局より、2016年のロシアの対外貿易高が発表されたので、本速報ではこれらデータを図表にまとめてご紹介する。なお、以下図表3〜4に用いられている2015年の数値は前年の速報値である点にご注意いただきたい。
その他の記事
◎『ロシアNIS調査月報』2017年3月号のお知らせ
◎ロゴスキー・ヴァルのモスクワ交通博物館
◎ロシアの鉱工業生産指数、改定される
◎アゼルバイジャンで大統領夫人が第一副大統領に
◎JAL、S7航空とのコードシェア路線を拡大
◎北海道がサハリン経由の輸出ルート開拓
◎NECと豊通、カザフセキュリティ強化で協業
◎日本の中古車、ロシアで輸入再開
No.1720 2017年3月5日号
2016年のロシア石油産業の生産データ
はじめに
本速報では、ロシアの『石油ガス垂直統合』誌より、2016年のロシア石油企業の原油生産量、精製量に関するデータを抜粋し、ご紹介する。近年のロシアの原油生産量は、2008年に一時的に減少したものの、現在までのところ、増加傾向が続いている。2016年の原油生産量は約5億4,750万tに達し、前年比で2.5%増加した。
その他の記事
◎2017年1月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績
◎2017年1月の日ロ貿易
◎トルクメニスタンで組閣
◎写真展「Best of Russia’16」
◎「ロシアビジネスセミナーin旭川―医療分野を中心に―」
◎日本海洋掘削がサハリン3鉱区で受注
◎ロシア極東ビザ取得手続き簡素化へ
◎ロシア・オクサイアル社が日本市場開拓強化
◎NEC、ロシア国立図書館とシステム開発協業
◎アスタナ国際博覧会、日本館の見どころを発表
No.1721 2017年3月15日号
2015〜2016年版ロシア地域別投資環境ランキング
はじめに
ロシアの経済週刊誌『エクスペルト』の関連ウェブサイト『エクスペルト・ランキング』に、最新版(2015〜2016年版)のロシアの地域別投資環境ランキングが発表されたので、この資料を抜粋して紹介する。なお、ロシアの地域別投資環境ランキングは毎年末頃に『エクスペルト』誌で発表されてきたが、今回のランキングについてはサイト上で発表されただけで、同誌には掲載されていない。また、今回発表されたランキングはクリミア共和国とセヴァストポリ市が調査の対象に加えられているため、本稿でも掲載するが、当然のことながら、ロシアによるクリミア併合を是認するものではない。
その他の記事
◎2017年1〜2月のロシアのブランド別乗用車販売台数
◎モスクワの韓国料理レストラン
◎ロシアで日本との貿易経済協力担当ポスト新設
◎「イノプロム2017」日本代表団参加登録のご案内
◎ロシア企業との交流会の開催
◎月例報告会「ウクライナ政変から3年」
◎NTTデータ、タジキスタンに航空管制製品導入
◎日ロ共同経済活動、北海道が要望提出へ
No.1722 2017年3月25日号
Forbes世界長者番付2017
−96人のロシア人がランクインー
はじめに
2017年3月20日、米国『Forbes誌』が2017年版世界長者番付(資産総額10億ドル以上のビリオネア)を発表した。世界のビリオネアの数は年々増加しており、2017年版では2,043人。番付史上初めて2,000人を超えた。日本でも報道されている通り、マイクロソフトのビル・ゲイツが、総資産860億ドルで4年連続18回目となる首位となり、続く第2位には世界最大の投資持株会社バークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェット会長(756億ドル)が返り咲いた。第3位はアマゾンの共同創設者であるジェフ・ベゾスCEO(728億ドル)、第4位はスペインの衣料品大手ZARAの創業者アマンシオ・オルテガ(713億ドル)、第5位はFacebookの創業者マーク・ザッカーバーグ(560億ドル)となった。ビリオネアの数が最多となった国は米国で565人、第2位は中国で319人、第3位はドイツの114人、第4位はインドの101人であった。ロシア人は前年より19人多い96人がランク入りしている。ちなみに日本人からはソフトバンクの孫社長を筆頭に33人が名を連ねた。
以下では、ロシアおよびその他の旧ソ連諸国からノミネートされた人々について紹介する。
その他の記事
◎『ロシアNIS調査月報』2017年4月号のお知らせ
◎レアなお菓子を売る店:Sweet Happiness
◎ウラジオストクで都市環境分野の政府間対話
◎日ロ共同経済活動に関する外務次官級協議
No.1723 2017年4月5日号
ロシアにおける医療ビジネス
−これまでの事例と今後の可能性−
はじめに
(一社)ロシアNIS貿易会は2017年3月17日、北海道の旭川にて「ロシアビジネスセミナーin旭川−医療分野を中心にー」を開催した。本セミナーにてロシアとの医療ビジネスの現状についてご講演いただいたピー・ジェイ・エル株式会社代表取締役の山田紀子氏より、講演の内容についてご寄稿いただいたので、本稿ではその内容についてご紹介する。
その他の記事
◎2017年1〜2月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績
◎2017年1〜2月の日ロ貿易
◎オープンキッチンのハンバーガー屋:エレクトロウグリ
◎イノプロム2017「推奨ホテルのご案内」
◎月例報告会「ロシア企業から合弁事業を提案されたら」
◎ロシアと租税条約の改正交渉を開始
◎日本200海里サケ・マス漁、前年並みで妥結
◎日本・モンゴル中期行動計画に署名
◎松本空港、ロシアとのチャーター便就航へ
◎JBICと東和銀行がモンゴルで協調融資
◎日ロ共同経済活動、養殖や発電所などで一致点
No.1724 2017年4月15日号
2016年のロシア・NIS諸国の経済(上)
はじめに
『経済速報』では毎年この時期、前年のロシア・NIS諸国(旧ソ連の新独立諸国)の経済統計を紹介し、各国の最新の経済動向について論評するという企画をお届けしている。本年も2016年のデータがほぼ出揃ったので、早速それを試みたい。なお、モンゴルは一般的にはNISの範疇に入らないが、昨年から本レポートの対象に加えている。
まず今号では、全13カ国の主要経済指標を図表にまとめて掲載するとともに、ロシア・NIS全般、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、モルドバについての解説をお届けする。中央アジア諸国(カザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタン、タジキスタン)、南コーカサス諸国(アゼルバイジャン、アルメニア、ジョージア)、モンゴルのレビューは次号で扱う予定である。各国レビューの執筆は当会のスタッフによるものであるが、ロシアについては本年も北海道大学スラブ・ユーラシア研究センターの田畑伸一郎教授にご寄稿いただいた。
その他の記事
◎ロシア式宴席のルール
◎2017年1〜3月のロシアのブランド別乗用車販売台数
◎アルメニア議会選挙、与党過半数議席獲得
◎ロシア工業団地セミナーのご案内
◎キルギス道路安全に関する無償資金協力に署名
◎モスクワで島根県産酒の商談会を開催
◎鳥取の廃棄物処理3社がロシア企業と覚書締結
No.1725 2017年4月25日号
2016年のロシア・NIS諸国の経済(下)
はじめに
前回に引き続き、CIS統計委員会および各国統計局発表のデータ等に基づき、2016年の経済実績を中心に、NIS諸国の最新の経済情勢についてのレビューを行う。
前回は、全13カ国の主要経済指標を表にまとめて掲載するとともに、ロシア・NIS全般、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、モルドバについての解説をお届けした。今号では中央アジア諸国(カザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタン、タジキスタン)、南コーカサス諸国(アゼルバイジャン、アルメニア、ジョージア)、モンゴルを扱う。
その他の記事
◎ロシアの甘いもの屋:アリョンカ
◎『ロシアNIS調査月報』2017年5月号のお知らせ
◎アルメニア議会選挙、与党過半数議席獲得
◎稚内〜サハリン航路、2017年度は3倍増便
◎日ロ貿易円滑化に関する協力覚書に署名
◎日ロエネ協議会、協力案件加速で一致
No.1726 2017年5月15日号
安倍総理大臣訪ロと日露首脳会談
はじめに
2017年4月27日、安倍総理大臣はロシアの首都モスクワを訪問し、プーチン大統領と日露首脳会談を行った。安倍総理とプーチン大統領との間の首脳会談は今回で17回目となり、2016年12月のプーチン大統領訪日から、わずか4カ月で両国首脳が再び顔を合わせることになった。会談の冒頭でプーチン大統領は日本を近しい隣人であり、将来性のあるパートナーであると述べ、両国の親密な関係を強調した。約3時間に及んだ会談では、平和条約締結問題、国際情勢、経済、文化・人的交流分野など幅広い分野について議論が行われた。
以下、本稿では今回の日露首脳会談について、日本外務省の発表に基づいて概要をまとめるとともに、両国の報道における評価をお伝えする。また、付属資料として両国間で調印された文書の一覧も紹介する。
その他の記事
◎月例報告会「日ロ経済関係をどう発展させていくか」
◎2017年1〜3月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績
◎2017年1〜3月の日ロ貿易
◎2017年1〜4月のロシアのブランド別乗用車販売台数
◎三菱商事がロシア向け鋼管製造設備を受注
◎三井物産がR-Pharm社と株式譲渡契約
◎ロシア国立研究医科大と内視鏡分野で協力
◎JOGMECとイルクーツク石油が共同探鉱
◎郵便分野における協力の具体的実施で合意
◎JOGMECとロスゲオロギアが協力協定締結
◎JBICが極東プロジェクト促進会社に出資
◎ハバロフスク空港新ターミナル事業に進展
◎ヤクーツクの温室野菜栽培、拡大へ
◎ウクライナが日本産食品の輸入規制を撤廃
◎ヴォロネジ市スマートハウス建設の請負契約
◎「中央アジア+日本」対話・第6回外相会合
◎中央アジア5カ国に対するビザ発給要件の緩和
◎ブリヤート共和国と廃棄物処理で更なる協力
◎日ロ予防医療診断センター設立のF/Sで合意
◎NEXIが在ロ日系企業のための再保険契約
◎住宅・都市環境分野の協力発展にかかる覚書
No.1727 2017年5月25日号
2017年1〜3月のロシア経済
はじめに
ロシア連邦国家統計局、および、同関税局などより2017年1〜3月のロシアの主要経済指標、ならびに貿易データが発表されたので、本速報ではこれらデータを図表にまとめてご紹介する。
油価の上昇に伴い、ロシア経済にも回復の兆しが見えている。経済発展省は2017年のGDP成長率を2%と予測しており、欧州復興開発銀行や国際通貨基金をはじめとする他機関では1%〜1.5%の予測が多い。景気後退からようやく脱却し、ゆるやかな経済成長を始めた今後は、油価の安定化による経済成長の加速が期待される。
その他の記事
◎『ロシアNIS調査月報』2017年6月号のご紹介
◎ラウンドテーブル「日本とロシア:日ロ経済協力の現状と今後の展開」
◎第8回日本モンゴル官民合同協議会のご案内
◎ロシアとサウジアラビアが原油減産延長で合意
◎ウリヤノフスクでいすゞの大型トラック生産開始
No.1728 2017年6月5日号
ロシア地方銀行協会セミナー報告
はじめに
2017年6月1日、駐日ロシア連邦通商代表部とロシア地方銀行協会との共催で、ロシア連邦中央銀行、(一社)ロシアNIS貿易会、ソリッド金融グループの後援のもと、セミナー「ロシアへの投資:最新の見方」が開催された。全ロシア地方銀行協会は1990年に設立され、大手銀行から外資系、中小の地方銀行、金融機関にサービスを提供する企業、非政府組織、マスメディアなど200社以上の会員企業をもち、ロシア政府やロシア連邦中央銀行とも密接な関係を有している。
セミナーではセメルニン・ソリッド金融グループ社長がモデレーターを務めた。開会挨拶では、アファナシエフ在日ロシア大使が2017年の経済・投資領域における日ロ関係のさらなる発展の可能性とビジネス支援の意思を述べ、エゴロフ・駐日ロシア連邦通商代表部首席代表がロシアへの投資は今が好機であると呼び掛けた。また澤田ホールディングス鰍フ澤田代表取締役会長からも挨拶があったほか、計6つの報告が行われ、ロシアの経済および金融市場の状況に関する最新かつ詳細な情報が紹介された。本稿では、各報告の概要をご紹介する。
その他の記事
◎2017年1〜4月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績
◎2017年1〜4月の日ロ貿易
◎JCB、ロシアのズベルバンクと提携
◎ウラジオで北東アジア国際観光会議開催
◎日揮と北斗がウラジオでリハビリ事業の新会社
◎新生シベリア鉄道輸送ビジネス・フォーラム
◎世耕経産相がロシア経済発展相と会談
No.1729 2017年6月15日号
ペテルブルグで日ロラウンドテーブル開催
はじめに
2017年6月1日〜3日、ロシアのサンクトペテルブルグにおいて第21回サンクトペテルブルグ国際経済フォーラム(SPIEF)が開催された。今回の速報では、SPIEFと当会主催で行われた日ロラウンドテーブルの結果概要を紹介する。
その他の記事
◎2017年1〜5月のロシアのブランド別乗用車販売台数
◎第12回日本トルクメニスタン経済合同会議
◎月例報告会「大統領選まで1年を切ったロシアの政治動向」
◎ロシア極東水産・物流セミナーのご案内
◎NEXIがウクライナの引受方針を変更
◎NEXIがモンゴル向け融資保険の引受
◎ブリヂストンがロシアの新工場で開所式
No.1730 2017年6月25日号
ロシアの連邦管区別の総生産データ
−人口減に苦しむ極東の姿が浮き彫りに−
はじめに
ロシア連邦国家統計局は先日、2015年の同国の地域総生産の統計を発表した。地域総生産は
国内総生産(GDP)を地域別に(州などのレベル)ブレークダウンしたものだが、GDPよりも発表が遅い
ので、このほどようやく2015年の数字が発表されたというわけである。今回発表された2015年の同
統計に関しては、『ロシアNIS調査月報』(2017年7月号)に地域別の詳細データを掲載したので、そ
ちらをご利用いただきたい。本速報においては、地域よりも上のレベルに当たる連邦管区(現時点で
は8管区が存在する)の地域総生産データに着目し、それを図表にまとめてお届けすることにする。
その他の記事
◎『ロシアNIS調査月報』2017年7月号のお知らせ
◎ウズベキスタン経済担当副首相解任
◎ロスネフチがロシア最北海洋で油田発見
◎露ノヴァテクがギダン半島の資源開発権を落札
No.1731 2017年7月5日号
ロシアの工業団地・経済特区ランキング
はじめに
ロシアのエクスペルト誌がこのほど、工業団地と経済特区の全国総合ランキングを発表したので、本速報ではそのランキング概要をお伝えする。2016年にロシア工業団地協会が700件以上のプロジェクト情報を収集し、国の基準に沿った稼働中の約100カ所に対しアンケート調査を行い、そのデータと公開情報を元にエクスペルト誌がランキングを作成した。@運営サービス、A立地、B諸要素のコスト、C優遇措置、D入居企業への対応、E地域指数からなる6つのグループに分かれた、計29の評価指数による得点を合算してランキング付けがなされ、全部で76カ所の工業団地・経済特区・テクノパークがランクインしている。ランクはAA〜Cの5つに分かれ、AAランクが「投資家にとって最大限に魅力的」、Aランクが「有能で魅力的だが、固定費が高くつく、優遇措置や交通・輸送インフラの不足など制限がある」、BBランクが「充分に魅力的だがサービス・インフラ面で改善の余地がある」、Bランクが「魅力は中の下レベルだが発展途上にある、あるいはインフラが整っておらず真剣な改善がなされなければ投資を呼び込めない」、Cランクが「交通・輸送インフラがなく、開発の進んでいない土地にある、優遇措置がないなどあまり魅力のない」工業団地・経済特区・テクノパークとなっている。
このような工業団地・経済特区の全国総合ランキングが発表されるのは初めてであり、ロシアビジネスに関わる方々にとって有意義な情報となるだろう。
その他の記事
◎ロシアビジネスセミナーin京都ー資源・環境ビジネスの可能性ー
◎2017年1〜5月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績
◎2017年1〜5月の日ロ貿易
◎クラリオン鰍ェロシアで自動車部品事業強化へ
◎商船三井がLNG船の長期定期貸船契約
◎日ロ共同経済活動、法的枠組み整備に課題
No.1732 2017年7月15日号
2017年1〜6月のロシアの乗用車販売動向
はじめに
『経済速報』では、欧州ビジネス協会(AEB)が毎月発表しているロシアの乗用車販売データを、抜粋のうえ「統計速報」のコーナーで定期的に紹介している。AEBはこのほど、2017年上半期(1〜6月期)のロシアの乗用車販売データを発表した。節目のデータなので、今回の速報ではいつもよりも図表を拡充して、AEB発表のロシア乗用車販売データをご紹介する。
2017年1〜6月のロシアにおける乗用車(新車に限り、小型商用車を含む)の販売台数は71万8,529台となり、前年同期比6.9%拡大した。
その他の記事
◎東京製綱がロシアに新工場、カザフも拡張移転
◎富山〜ウラジオ経由貨物輸送が通関迅速化
◎日立造船、ロシアでごみ焼却発電施設を建設
◎JCBがロシアUSS社とライセンス契約
◎三井物産がロシア向け中古車オークション事業参入
◎シーメンス製のタービン、クリミア納入で物議
◎ロシア政府が欧米産食品禁輸を延長
No.1733 2017年7月25日号
エカテリンブルグでイノプロム2017開催
はじめに
2017年7月10日(月)〜13日(木)にかけて、ロシア・スヴェルドロフスク州のエカテリンブルグ市において「イノプロム2017」が開催された。イノプロムはロシア産業商業省とスヴェルドロフスク州政府によって毎年共催される、ロシア最大の総合産業博覧会である。日本は2017年の「パートナー国」として同博覧会に参加し、日本企業の総合ブース「ジャパンパビリオン」の設置・運営、日ロ産業フォーラムをはじめとする各種ビジネスプログラム、また和太鼓コンサートなど多彩な文化・スポーツ交流行事を広く展開した。
本速報では、イノプロム2017で行われた各イベントの概要をご紹介する。なお、ビジネスプログラムの詳細な内容については8月20日発行の当会調査月報9-10月号でお伝えするので、そちらをお待ちいただきたい。
その他の記事
◎月例報告会「イノプロム2017帰国報告会」
◎第26回日ロ沿岸市長会議・日ロ沿岸ビジネスフォーラム」
◎『ロシアNIS調査月報』2017年8月号のお知らせ
◎クックパッドがロシア企業を買収
◎ウクライナ、無関税の対EU輸出拡大へ
◎大塚製薬、結核治療薬をロシア製薬大手に導出
No.1734 2017年8月5日号
2017年上半期の日ロ貿易
はじめに
日本財務省から2017年1〜6月期の貿易統計が発表されたことを受け、当会では1〜6月の日本とロシアとの貿易に関し、輸出入商品構成をまとめたので、早速これをご紹介する。なお注意点として、本資料では財務省発表の円表示の貿易統計を独自にドル換算して示している。図表1、3が月毎の為替レートで換算した数値を積み上げたものであるのに対し、その他は1〜6月の平均レートで単純に換算したものである。したがって両者は総額が微妙に異なっているので、ご注意されたい。
2017年1〜6月の日ロ貿易は、輸出入合計で102億3,562万ドルとなり、前年同期比35.7%の大幅な増加となった。日本からの輸出を見ると、輸出総額は29億3,882万ドルで、前年同期比26.1%増加した。日本からの主要輸出品である乗用車の輸出額は、新車の輸出額が10億2,141万ドル(0.8%減)となったのに対し、中古車は輸出額が1億815万ドル(67.7%増)と大きく増えている。
ロシアから日本への輸入を見ると、輸入総額は72億9,680万ドルで、前年同期比40%の増加となった。商品別に見ると、石炭や石油の輸入量は微減しているものの、輸入総額の72.4%を占める鉱物性燃料全体の輸入額は50%近く増加した。
その他の記事
◎2017年1〜6月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績
◎日ロ政府間委員会地域間交流分科会第6回会合
◎NEXIがモンゴル向け融資保険の引受
◎NEXIがウズベキスタン向け追加保険の引受
◎宏輝がロシアに加工拠点、医薬向け需要増
◎ロシアでインターネット規制強化
◎日本〜アゼルバイジャン、旅客便が可能に
No.1735 2017年8月25日号
2017年上半期のロシア経済と鉱工業生産
はじめに
ロシア連邦国家統計局より2017年上半期のロシアの主要経済指標が発表されたので、本速報ではそれらを図表にまとめてお届けする。鉱工業生産については特に詳しく紹介していく。なお、2017年上半期のロシアの貿易統計に関しては、ロシア連邦関税局のデータに基づき、後日より詳しくお伝えする予定である。
その他の記事
◎2017年1〜7月のロシアのブランド別乗用車販売台数
◎『ロシアNIS調査月報』2017年9-10月号のご紹介
◎東方経済フォーラム「日ロビジネスラウンドテーブル」のご案内
◎ロシア極東農業・食品セミナーのご案内
◎大陽日酸がロシアでターボ冷凍機販売
◎ロシア極東ビザ簡素化、来年はさらに拡大
◎北方領土がロシア経済特区に指定
No.1736 2017年9月5日号
2017年上半期のロシアの貿易
はじめに
ロシア連邦関税局より、2017年上半期のロシアの対外貿易高が発表されたので、本速報ではこれらデータを図表にまとめてご紹介する。なお、以下図表1〜4に用いられている2016年1〜6月の数値は前年の速報値である点にご注意いただきたい。
関税局によれば、2017年1〜6月のロシアの貿易総額は2,686億3,400万ドルで対前年比28.3%増となった。そのうち、輸出高は1,675億6,490万ドルとなり、前年比で29.2%増加した。また輸入高は1,010億6,910万ドルで前年比27.5%の増加となった。
輸出を見ると、大部分の商品の輸出高が増え、コークス(約2.8倍増)、鉄鉱石(約2.2倍増)など、ロシアの主要輸出品である鉱物製品全体の輸出高が37.2%増加した。原油の輸出量は0.8%減少し、輸出額は38.7%増加、天然ガスは輸出量(8.6%増)、輸出高(19.5%増)ともに増えた。他方、輸入高に目を向けると、ロシアの輸入商品の最大シェアを占める機械・設備が33.4%増加、化学品は19.3%増加した。
国別に見ると、2017年上半期のロシア貿易における最大の貿易相手国は中国であり、貿易総額は対前年比35.4%増、383億8,010万ドルで全体の14.3%を占めた。日本は84億4,720万ドルで第9位、全体の3.1%を占めた。また、注目すべきは、韓国の貿易高が97億9,870万ドルで7位となり、歴史上初めて日本を抜いた点である。通年でもこの順位が維持されるのか、今後の展開が注目される。
その他の記事
◎2017年1〜7月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績
◎2017年1〜7月の日ロ貿易
◎日立キャピタルがカザフに油圧ショベルを輸出
◎低濃縮ウラン備蓄バンクがカザフで完成
◎「中央アジア+日本」対話・第10回を開催
No.1737 2017年9月15日号
東方経済フォーラムにおける日ロ間の合意文書リスト
はじめに
9月6〜7日、ロシア極東のウラジオストクにおいて、第3回東方経済フォーラムが開催された。東方経済フォーラムは、ロシア政府主催の国際経済会議で、ロシア極東の経済開発や、同地域とアジア太平洋地域との経済協力を主要テーマとして毎年ウラジオストクの極東連邦大学において開催されている。
第3回東方経済フォーラムにおいて、日ロ間では「日ロ租税条約」を含む56文書が交わされた。この度、日本外務省より合意文書リストの提供を受け、公開の許可を得たので、今号では同リストを紹介する。トピックスのコーナーで関連するプレスリリース等を掲載しているので、そちらもご参照いただきたい。
なお、第3回東方経済フォーラムに関しては、9月22日(金)に当会会議室にて「帰国報告会」を実施するほか(今号の「エトセトラ」のコーナー参照)、『ロシアNIS調査月報』2017年11月号(10月20日発行)で詳細を報告する予定である。
その他の記事
◎月例報告会「東方経済フォーラム帰国報告会」
◎タタルスタン共和国ビジネスフォーラム
◎2017年1〜8月のロシアのブランド別乗用車販売台数
◎東方経済フォーラム関連のプレスリリース
No.1738 2017年9月25日号
ロシア統一地方選挙結果速報
はじめに
2017年9月10日、ロシアのほぼ全土に渡って統一地方選挙が行われた(イングーシ共和国、マガダン州、サンクトペテルブルグ市を除く)。17連邦構成主体で首長選挙、6構成主体で議会選挙、さらに多くの地方自治体で市長・行政長官の選挙や議会選挙が行われた。2018年3月に予定されている大統領選挙前最後の大掛かりな選挙ということで、連邦政府や与党「統一ロシア」にとっては国民の関心や支持を測る重要な位置づけであった。一方で多くの構成主体では目立った競争が見られず、有権者の関心はかなり低くなることが予想され、実際、前年の統一地方選挙で問題視された投票率の低さは今回の選挙でも同様であった。
本稿では、連邦構成主体レベルの選挙結果と、それに対するロシアの政治家、政治評論家らの評価について、現地の報道を元にお伝えする。
その他の記事
◎ウズベキスタンで外貨の売買自由化
◎三菱商事とユニクロロシア事業で合弁会社
◎アゼルACG油田権益の25年延長で合意
◎プライメタルズがプラントをロシア社に納入
◎パジェロスポーツのロシア現地生産を再開
◎中国日通がカザフスタン鉄道と提携
No.1739 2017年10月5日号
底打ち感が強まるロシア乗用車市場
―2017年夏時点の状況―
はじめに
急激な石油の増産と高い油価水準に支えられ、ロシアの新車販売台数は2000年代半ば頃から右肩上がりの曲線を描き始め、2012年には294万台(小型商用車を含む数字)という過去最高の水準に達したが、2013年からは一転して下降線をたどるようになった。しかも、不振の度合いは年々深刻となり、2016年の販売台数は2012年の半分以下の約143万台にとどまった。しかし、2017年に入り、月間販売台数が前年同月の数字を上回るケースが目立ち始め、1〜8月期の販売台数は前年同期比9.6%増の98万921台に達した。
本稿では、回復傾向が見え始めた市場における各メーカーの対応ぶりになどに着目しながら、2017年夏時点のロシア乗用車市場の状況を紹介する。
その他の記事
◎ロシア沿海地方知事が解任
◎2017年1〜8月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績
◎2017年1〜8月の日ロ貿易
◎「カザフスタン・水ビジネス推進キャラバン」のご案内
◎荒井商事がロシアでELVリサイクル事業
◎シスメックスがモンゴル保健省と契約
No.1740 2017年10月15日号
日本タタルスタン・ビジネスフォーラム
はじめに
10月2日、ロシアNIS貿易会は、ロシアよりミンニハノフ・タタルスタン共和国大統領を団長とする代表団が訪日した機会をとらえ、タタルスタン共和国投資発展庁とともに「日本タタルスタン・ビジネスフォーラム」を東京で共催した。本フォーラムには日本側から70名以上、タタルスタン側からはミンニハノフ大統領をはじめ、同共和国大臣4名、大統領補佐官2名を含む30名以上が出席した。また、在日ロシア連邦大使館や在日ロシア連邦通商代表部からも多くの参加があった。本フォーラムでは、タタルスタンの最新情報や経済、投資、企業活動等に関する6つのプレゼンのほか、タタルスタン共和国と日本企業の間の協力関係に関わる文章署名式(2件)や個別面談が行われた。以下では本フォーラムの概要をご紹介することとしたい。
その他の記事
◎2017年1〜9月のロシアのブランド別乗用車販売台数
◎ヴォスクレセンスキー次官がイヴァノヴォ州知事代行に転身
◎月例報告会「トラックの生産・販売・貿易をめぐって」
◎日本カザフスタン・ビジネスフォーラムのご案内
◎イルクーツク州投資プレゼンテーションのご案内
◎アクアサーム・モスクワ出展のご案内
◎日野自動車がロシアに新工場建設
◎トルクメニスタンでガス・電気・水道代が有料化
No.1741 2017年10月25日号
2017年1〜9月のロシア経済と鉱工業生産
はじめに
ロシア連邦国家統計局より2017年1〜9月のロシアの主要経済指標が発表されたので、本速報ではそれらを図表にまとめてお届けする。鉱工業生産については特に詳しく紹介していく。なお、2017年1〜9月のロシアの貿易統計に関しては、ロシア連邦関税局のデータに基づき、後日より詳しくお伝えする予定である。
その他の記事
◎『ロシアNIS調査月報』2017年11月号のご紹介
◎ヴォスクレセンスキー次官がイヴァノヴォ州知事代行に転身
◎月例報告会「トラックの生産・販売・貿易をめぐって」
◎ロシアビジネスセミナーin大阪―多様な視点からのロシアの現在―
◎電通が露メディアエージェンシーに出資
No.1742 2017年11月5日号
ロシア・NIS諸国のビジネス環境比較
―Doing Business 2018より―
はじめに
2017年10月31日、世銀グループより『Doing Business 2018』が発表された。今回は同報告書から、当会の事業対象国であるロシア・NIS諸国のデータを抜粋し、各国の最近のビジネス環境やその推移についてお伝えする。
報告書『Doing Business』は世銀グループより毎年この時期に発表されており、今回で15回目の発行となる。同報告書では世界各国政府の活動に対する規制、つまりビジネスのやりやすさを10項目で評価し、ランキングとして発表している。ランキングで上位にある国ほど、政府からの企業活動への規制が少ない、ビジネスをしやすい国であるといえる。190カ国の調査対象国に当会の事業対象国であるトルクメニスタンは含まれていない。
なお、報告書『Doing Business』では、2017年6月までの各国のビジネス環境を比較したものを『Doing Business 2018』として発表している。そのため本速報でも2017年に発表されたものを「2018」、2016年に発表されたものを「2017」と表記している。
その他の記事
◎2017年1〜9月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績
◎2017年1〜9月の日ロ貿易
◎モスクワ州投資プレゼンテーションのご案内
◎東芝がウクライナの原子力設備近代化で覚書
◎バクー・トビリシ・カルス鉄道が完成
◎サハリン州と共同経済活動の作業部会設置へ
◎モスクワ市の高度交通信号システムで成果
No.1743 2017年11月15日号
2017年版ロシア大企業ランキング
はじめに
ロシアの経済週刊誌『エクスペルト』(2017年10月23〜29日号、No.43)に、毎年恒例のロシア大企業ランキングが掲載されたので、同資料を抜粋して紹介する。なお、「2017年版ロシア大企業ランキング」と題してお届けしているが、2016年の売上高にもとづく2017年発表のランキングという意味なので、ご注意願いたい。
その他の記事
◎2017年1〜10月のロシアのブランド別乗用車販売台数
◎住友電工がモルドバにワイヤハーネス工場
◎露メチェルが伊藤忠と一般炭供給長期契約
No.1744 2017年11月25日号
2017年1〜9月のロシアの貿易
はじめに
ロシア連邦関税局より、2017年1〜9月のロシアの対外貿易高が発表されたので、本速報ではこれらデータを図表にまとめてご紹介する。なお、以下図表1〜4に用いられている2016年1〜9月の数値は前年の速報値である点にご注意いただきたい。
関税局によれば、2017年1〜9月のロシアの貿易総額は4,156億4,550万ドルで対前年同期比25.4%増となった。そのうち、輸出高は2,534億4,770万ドルとなり、前年同期比で25.7%増加した。また、輸入高は1,621億9,780万ドルで前年同期比25.2%の増加となった。
輸出を見ると、大部分の商品の輸出高が増え、コークス(約2.6倍増)、鉄鉱石(約2倍増)など、ロシアの主要輸出品である鉱物製品全体の輸出高は31.1%増加した。原油の輸出量が0.6%増加し、輸出額は30.7%増加、天然ガスも輸出量(7.5%増)、輸出高(21.8%増)ともに増えた。他方、輸入高に目を向けると、ロシアの輸入商品の最大シェアを占める機械・設備が28.6%増加、化学品は18.8%増加した。
国別に見ると、2017年1〜9月のロシア貿易における最大の貿易相手国は中国であり、貿易総額は前年同期比32.2%増、615億8,700万ドルで全体の14.8%を占めた。日本は前年同期比15.9%増、134億500万ドルで第9位となり、全体の3.2%を占めた。上半期で日本を抜いた韓国は、1〜9月期にも貿易高150億2,080万ドルで8位となり、今回も日本より上位となった。
その他の記事
◎『ロシアNIS調査月報』2017年12月号のご紹介
◎商船三井がヤマル向け船舶を中国船社と保有
◎ロスネフチ、サハリンで世界最長の坑井完成
◎北方四島周辺、2018年も漁獲量据え置き
No.1745 2017年12月5日号
大統領選挙を見据えたロシア諸地域の動き
はじめに
ロシアでは9月25日から10月12日にかけて、11の連邦構成主体で首長が解任され、2018年9月に行われる統一地方選挙まで代行を務める後任がプーチン大統領によって任命された。一定期間にいくつもの連邦構成主体で首長が交代することは最近のロシアでは決して珍しくない。2017年1〜4月にも8人の首長が解任されている。当時任命された代行は9月10日に行われた統一地方選挙で当選を果たし、正式に首長に就任した(詳細は『ロシアNIS経済速報』2017年9月15日号参照)。
今回の一連の動きは2018年3月に予定されている大統領選挙を見据えたものと考えられており、専門家の注目を集めている。ロシアでは地域首長は住民の選挙で選ばれているものの、実際には連邦大統領や連邦政府との関係が非常に密接、かつ重要である。そこで本稿では、まもなく大統領選挙を迎えるロシアにおける地域首長を巡る一連の動きについて紹介し、大統領選挙との関連も含めて考察する。
なお、『ロシアNIS調査月報』2018年1月号(12月20日発行)では、ロシア・NIS諸国の諸地域の動向に焦点をあてる特集を予定しているので、そちらの方もご利用いただきたい。
その他の記事
◎2017年1〜10月の日本の対ロシア・NIS諸国輸出入通関実績
◎2017年1〜10月の日ロ貿易
◎月例報告会「2017年のロシアの回顧と今後の展望」
◎キルギスでジェエンベコフ新大統領就任
◎JALとアエロフロートが包括的業務提携
◎丸紅と商船三井が露ノヴァテクと共同調査
◎日本がウクライナ国民のビザ発給緩和
No.1746 2017年12月15日号
「ロシアグルメ週間」が東京で初開催される
研究員 森 彩実
嘱託研究員 斉藤いづみ
はじめに
2017年12月6日(水)に、ザ・プリンスタワー東京において第1回「ロシアグルメ週間(Russian Gastro Week)」が開催された(ロシアNIS貿易会も集客等で協力)。「ロシアグルメ週間」は、ロシア企業の輸出促進・海外進出支援を目的とし、国家機関であるロシア輸出センターが2015年に立ち上げた、B2Bの展示会とセミナーを合わせた複合イベントで、これまでに中国やベトナム、インド、アラブ首長国連邦で開催された。日本では初の開催となる本イベントには、20社以上のロシア食品生産者・輸出企業が出展し商品をアピールした。日本側からは商社や食品業者など約180人が来場した。本速報では、主に展示会に出展していたロシア食品企業の様子や展示品などを簡単にお伝えする。ご参考までに各出展企業のURLを掲載したので、ご連絡される場合はご利用いただきたい。
その他の記事
◎2017年1〜11月のロシアのブランド別乗用車販売台数
◎ロシア北極圏のヤマルLNGが初出荷
◎プライメタルズ、カザフでレール圧延機納入
No.1747 2017年12月25日号
2017年のロシア経済主要ニュース
はじめに
2017年最後の速報は、先日ヴェードモスチ紙が発表した2017年のロシア経済主要ニュースを紹介し、今年1年間のロシア経済を総括・回顧してみたい。同紙のサイトでは、月別主要ニュースの一覧(https://www.vedomosti.ru/results2017)、動画も交えた主要ニュースの紹介がなされており、ロシアの1年間の国情を回顧する上で有益である。以下では、本誌読者の関心が最も高いと思われる経済のニュースを中心に、国際関係、政治、社会、スポーツ、文化に関するニュースも交え、その内容をご紹介したい。これらは必ずしもビジネスのお役には立たないかもしれないが、ロシアの世情を知るためのご参考としていただければ幸いである。
その他の記事
◎『ロシアNIS調査月報』2018年1月号のご紹介
◎セコマが3年ぶりにロシア輸出を再開
◎プーチン大統領、無所属での出馬を表明
◎北海道総合商事とYARバンクが業務提携
◎露ウリュカエフ前経済発展大臣に禁固8年
◎露進出日系企業、営業損益最高を更新
◎三菱、パジェロスポーツのロシア生産再開
◎ガスプロム、2018年の事業投資41%拡大
◎柿「富有」のロシア向け輸出が本格化
◎世耕経産大臣がウラジオストクを訪問